イスラエルのベネット首相は20日夜、近く国会(定数120)を解散し、総選挙を実施する意向を表明した。ベネット氏は右派、左派など8党連立の政権を約1年にわたって維持してきたが、右派議員による政権離脱が相次ぎ、国会で少数派に転落することが確実になったため。地元メディアによると、選挙は2019年4月以降で5度目で、10月下旬に実施される予定。 「政権を維持するために全てのことをやった。(解散は)困難な決断だった」。ベネット氏は20日夜の記者会見でそう述べ、厳しい表情を見せた。選挙まではラピド外相が首相を務める見通し。ベネット政権は米国やヨルダン、トルコなど中東諸国との関係改善に力を入れてきたが、外交が停滞する恐れがある。