将棋の羽生善治九段(49)が19日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた第33期竜王戦挑戦者決定3番勝負の第3局で丸山忠久九段(50)に先手の99手で勝利し、通算2勝1敗で豊島将之竜王(30)への挑戦権を獲得した。前人未到のタイトル獲得通算100期を目指す2年ぶりのタイトル戦となる。 局後に行われた会見での質疑応答は以下の通り。 ―本局を振り返って。 「序盤戦から力戦模様というか、手探りの展開が続きました。漠然としてハッキリしないような将棋だったな、という感想です」 ―2年前、タイトルを失った竜王戦での再挑戦です。 「タイトル戦の舞台に参加できないと(獲得の)チャンスはないので、挑戦者になれたのは非常に良かったなあ、というふうに思っています。まだ終わったばかりなので気持ちの準備は全く出来ていませんが、開幕までに調整して良いコンディションでスタートを切れたらいいなと思っています」 ―豊島竜王の印