国立大弔意に抗議の声 学生が反対集会、学者も疑問視―中曽根元首相合同葬で 2020年10月18日07時20分 故中曽根康弘元首相の合同葬に合わせ、半旗を掲げた一橋大=17日午後、東京都国立市(一橋新聞提供) 17日に行われた故中曽根康弘元首相の内閣・自民党合同葬をめぐっては、文部科学省が全国の国立大などに弔意表明を求める通知を出した。各大学の対応は割れたが、要請に応じた大学ではこの日、抗議の集会を開く学生の姿もあった。専門家は「時代にそぐわず、要請は慣例では済まされない」と指摘する。 故中曽根氏に最後の別れ 菅首相「改革受け継ぐ」―内閣・自民合同葬 一橋大(東京都国立市)では、半旗が掲げられた建物の前に学生約20人が集まり、「大学の自治や学問の自由が脅かされる」などと抗議の声を上げた。参加した法科大学院1年の金宣希さん(32)は「死を悼むのは個人の思いで、強制は内心の自由に土足で入ることだ