漫画家・新井英樹が、何事にもがむしゃらに立ち向かう熱血営業マン・宮本浩を世に出してから29年、ドラマの放送を経て、真利子哲也監督が「もう一歩、人間の難しい局面に踏み込まなければならない」という決意を持って映画化した作品『宮本から君へ』が公開された。 本作で恋人となり、ある事件をきっかけに共に「愛の試練」に挑むのが、宮本を演じる池松壮亮と中野靖子演じる蒼井優。今回、池松、蒼井に原作者の新井を交えて、本作のラストシーンの裏側でそれぞれが抱いていた思いを聞いた。 池松「どんどん『宮本』に感化されていく」 ーー今日は池松さん、蒼井さん、新井先生の3名でのインタビューよろしくお願い致します。 池松壮亮(以下、池松):さぁ、新井さんが来たら大変ですよ(笑)。 新井英樹(以下、新井):何が大変だよ。いじりばっかだよね。 池松:いやいやいや(笑)。 ーーエネルギーに溢れた作品でしたが、実際の現場で感じた熱