芥川賞を取ったから「推し、燃ゆ」読んでみたんだけど、主人公が学習障害&発達障害による二次障害の軽度鬱状態っぽくて、 部屋を散らかして、忘れ物をして、家族に怒られて、バイトもクビになって、とにかく生活を維持するのに必要な能力が足りてない女子高校生であり、 高校も中退してしまい、父親に「ずっと養っているわけにはいかないんだよね」と言われ、祖母が死んで余った家に一人だけ隔離される悲惨さが印象に残った。 推しという言葉がタイトルに使われているし、若いオタクの生態を活写した小説という捉え方も、まあできなくもないと思う。 実際に推しに動きがあったときにブログを更新するオタクの文体や、女オタク同士のテキスティングにリアリティがある。 というより「あんなノリの界隈もある」といったほうが近いか。「推しがいる女」にも色々いるから。「推し、燃ゆ」主人公のいる界隈がそういうノリかなという感じ。 部外者が書いた感じ