どこの街に住むかの選択は、仕事やプライベートに大きな影響を与える。さらに家賃が家計支出の大きなウェイトを占めることを考えると、居住地は資産形成までも左右するといえる。総合的に考えて住みやすい街はどこなのだろうか? 20代後半から30代前半の単身会社員の住み心地を考えていこう。今回取り上げるのは、西武鉄道新宿線と池袋線の接続駅「所沢」駅。 「所沢」駅は埼玉県所沢市に位置し、西武鉄道新宿線と池袋線の接続駅です。1日の乗降客数は10.5万人弱。西武グループの本拠地として知られています。 所沢という地名の由来は諸説ありますが、古くは「野老沢(ところざわ)」と書かれていました。「野老(ところ)」はヤマノイモ科の植物で、沢に多く生息していたから、「ところざわ」呼ばれるようになったとか。その地名が初めて歴史上で確認できるのが、道興准后(どうこうじゅこう)という僧が残した『廻国雑記』という紀行文です。14