共栄学園のエース左腕・茂呂潤乃介。中学時代は160cm程度の小柄な体格だったという photograph by SANKEI SHIMBUN それはもう、明らかに1つの「現象」だった。 東京の下町の小さな区立中学の野球部OBたちが、プロで、大学で、そして高校野球の夏の大会で――あっちでもこっちでも台頭し始めた。 【注目選手写真】共栄学園高は3人、専大松戸高も3人、慶應高、仙台育英高、広陵高にもOBが…!全国に広がる上一色中学野球部出身の甲子園出場選手たちを見る この5月頃からだろうか。千葉ロッテ・横山陸人(投手・179cm86kg・右投右打・専大松戸高・4年目)がペナントレースでリリーフ陣の一角に定着し始め、試合後半の1イニングを任されるようになった。 敗戦処理的な登板から、勝ちゲームのリリーフのワンピースに。サイドハンドからの150キロ近い動く速球とスライダーを武器に、ここまで(8月2