天才の思考 高畑勲と宮崎駿 (文春新書) 作者:鈴木 敏夫文藝春秋Amazon 2019年(高畑勲死去の翌年)に出た文春新書。鈴木敏夫の口述本で、高畑・宮崎を中心にジブリの足跡を語っている。言うまでもなく鈴木敏夫史観によるジブリ史であり、鈴木敏夫に都合のいいことばかり語られ、都合の悪いことは語られないか、矮小化されている。勝者の語る歴史である。 では、鈴木敏夫に都合のいいこととは何か。まず語り部としてウケる鉄板ネタ。周囲の人に何度も語っていくうちに枝葉が整理されネタ化された数々の面白エピソード。加えて、鈴木さんすごいすご~い、と褒められるような制作秘話。えっ、あの映画のアレは鈴木さんがこう言ったからああなったんだ、みたいなやつ。幇間サンパブロこと川上量生が「さすが鈴木さんでゲスよ! 鈴木さんの言う通りでゲスよ!」と持ちあげるやつね。 つまりキャバクラでキャバ嬢相手に調子こいてる鈴木敏夫の隣