現代アート集団「カオス*ラウンジ」の運営会社に勤務していた女性が、当時の会社代表だった黒瀬陽平氏と同社スタッフ2人から違法な退職勧奨を受けたとして、雇用契約上の権利を有する地位にあることの確認などを求めた裁判の判決が11月17日、東京地裁(布施雄士裁判長)であった。 布施裁判長は「退職合意は有効になされたもの」と結論づけ、請求の大部分を棄却した。原告側は「不当な判決である」として控訴した。 ●「ハラスメント」告発から、2つの訴訟に発展 この訴訟の発端は、合同会社カオスラに勤務していた安西彩乃さんが、2020年8月にネット上で、黒瀬氏やカオスラのスタッフによるハラスメントを告発したことだった。 カオスラ側は当初、社内で安西さんに対するハラスメント行為を認めたものの、2020年10月にすべてを撤回した。 同時にカオスラ側は、安西さんに「不法行為となりうる複数の問題行為」があり、告発文は虚偽で、
「ハラスメント訴訟」とか言われてますが、違います。 安西彩乃vs黒瀬陽平・カオスラの「ハラスメント訴訟」 セクハラ・パワハラの判断無し、安西はそれ自体の不法行為を主張せず セクシュアルハラスメント・パワーハラスメントが無かったと言えるのか 安西彩乃vs黒瀬陽平・カオスラの「ハラスメント訴訟」 黒瀬陽平と合同会社カオスラによるハラスメントについて ayanoanzai 2020年8月1日 20:56 note 本件は安西彩乃氏による上記noteが公開されたことが発端。 カオスラ代表の黒瀬陽平に配偶者が居る中で安西と不貞関係になり、黒瀬の妻に関係が知られたことで退職勧奨が行われた経緯が書かれています。 その後、2020年10月16日にカオスラが原告、安西被告の名誉毀損訴訟に発展。 内容は、上掲note記事に書かれていることがカオスラの名誉を毀損するというもの。 次いで上掲noteに書かれた事実
「カオス*ラウンジ」を運営する合同会社カオスラで勤務していた元スタッフが、当時同社代表だった黒瀬陽平氏やほかスタッフ2名から不当解雇やパワーハラスメントを受けたとし起こした訴訟の一審判決が出た。アート界の労働環境やジェンダー不平等の問題に注目が集まるきっかけともなった本件について、これまでの経緯とともにお伝えする。 原告の請求を棄却現代アート集団「カオス*ラウンジ」を運営する合同会社カオスラに勤務していた安西彩乃氏が、同社と元代表の黒瀬陽平氏らから不当解雇やパワーハラスメントを受けたとして、慰謝料の支払いなどを求めた訴訟の一審判決で、東京地方裁判所は11月17日、原告の請求の大部分を棄却した。「会議(*)においてなされた退職勧奨が任意の退職を求めるものとして許容される限度を超えるものではない」と原告の訴えを退け、未払いだった賃金2万円の支払いのみ命じた。 Tokyo Art Beatの取材
黒瀬陽平とカオスラによるハラスメント被害者を支援する団体が設立。ウェブサイトで経緯や文書を公開黒瀬陽平と合同会社カオスラによるハラスメント被害を受けた安西彩乃の民事訴訟、そして被害回復の支援を目的とする団体「Be with Ayano Anzai」が設立された。ウェブサイトでは、経緯や訴訟に関する文書が公開されている。 「Be with Ayano Anzai」ウェブサイトより 黒瀬陽平によるセクシュアルハラスメントと、合同会社カオスラによる組織的パワーハラスメントの被害を受けた安西彩乃の支援を目的とする団体「Be with Ayano Anzai」が立ち上げられた。 本件の発覚は2020年7月23日。株式会社ゲンロンが「ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校」の事業において、「重大な契約違反を確認」したとしてカオスラとの契約解除を発表。その翌日、カオスラはアシスタントスタッフへのパワーハラ
例の文章を読んで、細かい点かもしれないが、どうしても気になったことがあるので書く。 トーン・ポリシングと言われたら困るので最初に書いておくが、ハラスメントの告発に横槍を入れるつもりは毛頭ない。 むしろ逆に、あの文章の本旨であるハラスメントの告発ではなく、いわゆる「不倫」に関する問題がクローズアップされることを恐れるがゆえに、次のことを指摘しておきたい。 「立場の不均衡」や「非対称性」といった語は、パワハラの背景を説明する用語として一般的に用いられているはずだ。 しかし、ハラスメントを告発する目的で書かれたあの文章では、「不倫」における既婚者と未婚者の関係にもこれらの語が用いられている。 これでは文脈的に、「不倫」における既婚者と未婚者の関係を、ハラスメントの加害者と被害者の関係に類比的なものとして捉えるアナロジーが成立してしまう。 つまりあの文章では、ハラスメントを告発するための論拠である
1. 前置き 黒瀬陽平といえばカオスラウンジの(元)主催者であって、Pixivを舞台にしたカオスラ事件で炎上した人として知られる。 その後も東浩紀氏のゲンロンに寵愛を受け、様々なメディアに顔を出し、現代アートの視点からゲームやアニメ、映画などを評論してきた人物だ。 近年はNetflixアニメ『デビルマンcrybaby』に対する無知な言いがかりで炎上したり、うわごとのようにロマサガ2、ロマサガ2、と言っていたのが思い出されます。 その黒瀬氏、この度スタッフに対する性関係強要が明るみに出て、自分で作った会社をさる事になったそうだ。事件の詳細については各自調べていただくとして。 黒瀬氏については芸術分野での知見やコレクティブにおいて業績がたくさんあるようなので、それも各自お調べいただくなり、纏めてくださるなり。 僕は東さんの著作を読んだり、ゲンロンにも数回行った程度なので、本件に対して何かを言え
黒瀬陽平とカオスラのハラスメント、被害者が告発合同会社カオスラの代表社員を務めていた黒瀬陽平と、カオスラ関係者によるハラスメントを被害者の女性が告発した。 ハラスメントを告発したnote 合同会社カオスラの代表社員を務めていた黒瀬陽平が、ハラスメントを行っていたとして退任した件で、被害者の女性が詳細をnoteで公開した。 noteのなかで女性は、黒瀬によるセクシュアルハラスメントおよび、カオスラによる組織的パワーハラスメントとその隠蔽について詳細を時系列で執筆しており、「私は美術業界で二度とこのようなことが起きぬよう事実関係を公表する必要があると判断し、こうして私個人の判断で公開する」としている。 今回の件が発覚したのは7月23日。株式会社ゲンロンが「ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校」の事業において、「重大な契約違反を確認」したとしてカオスラとの契約解除発表。その翌日、カオスラは黒瀬に
黒瀬陽平(以下黒瀬)、合同会社カオスラ(以下カオスラ)による不法行為について記載する。 ここに書かれている内容は、私(安西彩乃)の視点ではあるがすべて事実である。直近の対応への批判以外、彼ら自身、既知の事実である。黒瀬とは2ヶ月半、カオスラとは1ヶ月半、当事者間での解決を望んで対話を試みてきたが、非常に悪質な対応しかされなかった。 当事者同士で話せることはもうなにもない。その上で、事態の深刻さ・悪質さゆえに私の個人的な体験として秘匿するべきではないと考え、告発を決めた。 その後、株式会社ゲンロン(以下ゲンロン)への相談を経て事態が急激に動いたが、私は美術業界で二度とこのようなことが起きぬよう事実関係を公表する必要があると判断し、こうして私個人の判断で公開する。 このトラブルは、様々な個別の問題が複合して発展したもの。そのため第三者へ問題認識を共有するには具体的なディティールが必要で、きわめ
美術集団・カオス*ラウンジを主宰する合同会社カオスラが、同社の代表社員で批評家/美術家の黒瀬陽平さんによるパワーハラスメント行為が起きたことを受けて、7月24日付で、黒瀬陽平さんの退社を発表した。 合同会社カオスラの発表(画像) それに伴って、黒瀬陽平さんとカオス*ラウンジを共同企画してきたアーティストの藤城嘘さんが新代表に就任したことを、あわせて藤城嘘さんがTwitterで報告している。 カオスラ・黒瀬陽平 パワハラ行為で退社7月23日には、合同会社カオスラとアートスクール「ゲンロン カオス*ラウンジ新芸術校」を共同運営していた株式会社ゲンロンが、「合同会社カオスラとの契約解除について」というプレスリリースを発表(外部リンク)。 「重大な契約違反を確認」したため、新芸術校に関わる同社との提携を解消したこと、そして黒瀬陽平さんは主任講師から退任したことが明かされた。 翌24日には、合同会社
POPなポイントを3行で 黒瀬陽平が合同会社カオスラを退社 アシスタントへのパワーハラスメント行為で 「新芸術校」共同運営のゲンロンは契約解除 美術集団・カオス*ラウンジを主宰する合同会社カオスラが、同社の代表社員で批評家/美術家の黒瀬陽平さんによるパワーハラスメント行為が起きたことを受けて、7月24日付で、黒瀬陽平さんの退社を発表した。 それに伴って、黒瀬陽平さんとカオス*ラウンジを共同企画してきたアーティストの藤城嘘さんが新代表に就任したことを、あわせて藤城嘘さんがTwitterで報告している。 カオスラ・黒瀬陽平 パワハラ行為で退社 7月23日には、合同会社カオスラとアートスクール「ゲンロン カオス*ラウンジ新芸術校」を共同運営していた株式会社ゲンロンが、「合同会社カオスラとの契約解除について」というプレスリリースを発表(外部リンク)。 「重大な契約違反を確認」したため、新芸術校に関
合同会社カオスラは、同社代表社員である黒瀬陽平が7月24日付で退任となったことを発表した。アシスタントへのパワーハラスメント行為があったという。 同社によると、黒瀬はゲンロンとの共同事業である「ゲンロン カオス*ラウンジ新芸術校」の業務に加え、同社業務においても同一アシスタントスタッフに対してパワハラを行っていたといい、総社員の同意のもと、退任することとなった。 黒瀬は1983年高知県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻博士後期課程修了。2010年にカオス*ラウンジにキュレーターとして参加。15年には思想家・哲学者の東浩紀とともに、「公的な援助を受けないアート教育機関」としてゲンロン カオス*ラウンジ新芸術校を立ち上げ、主任講師を務めてきた。また美術批評でも広く活動し、『美術手帖』や『東京新聞』をはじめ、様々な媒体でテキストを発表している。 7月23日には、株式会社ゲンロン
カオスラ、黒瀬陽平の退任を発表。アシスタントスタッフへのパワハラで合同会社カオスラは、7月24日付で同社代表社員である黒瀬陽平の退任を発表した。アシスタントスタッフへのパワーハラスメントが原因。 「カオス*ラウンジ」ウェブサイトより 合同会社カオスラは、同社代表社員である黒瀬陽平が7月24日付で退任となったことを発表した。アシスタントへのパワーハラスメント行為があったという。 同社によると、黒瀬はゲンロンとの共同事業である「ゲンロン カオス*ラウンジ新芸術校」の業務に加え、同社業務においても同一アシスタントスタッフに対してパワハラを行っていたといい、総社員の同意のもと、退任することとなった。 黒瀬は1983年高知県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻博士後期課程修了。2010年にカオス*ラウンジにキュレーターとして参加。15年には思想家・哲学者の東浩紀とともに、「公的な援助
→▼ゲンロン、カオスラとの契約を解除。「重大な契約違反を確認」〔2020.7.23〕|美術手帖 https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/22390 2020年7月24日 カオス*ラウンジちゃん @chaos_lounge 藤城嘘・黒瀬陽平 共同企画『カオス*ラウンジ』のアカウントです。アート/現代美術/展示企画/芸術/Art/Contemporary 現在進行中の展示・企画は公式ページをチェキしてね。気まぐれです。 chaosxlounge.com ▼カオス*ラウンジ http://chaosxlounge.com/ →▼弊社代表社員によるパワーハラスメントについて〔2020年7月24日 15:51〕|カオス*ラウンジ http://chaosxlounge.com/wp/archives/2858 →▼PDF:「弊社代表社員によるパ
いずれコロナ禍が収束すれば、新たな日常がやってくる。しかしそれは平時と非常時が入り混じったような、いままでとは違う日常であるはずだ。情報社会のなか、わたしたちは恐怖を煽られ、人との距離を取る。しかし芸術は本当にソーシャルディスタンスを保ちながら可能なのだろうか? これまでの感染症と芸術の歴史をふり返りながら、ポストパンデミック時代の芸術の使命とは何かを探っていく。 ライブストリーミングチャンネルとして芸術に関する様々な情報を発信し、今年10年目を迎えたDOMMUNEの宇川直宏氏と、ニコ生チャンネル「芸術動画」を運営する芸術集団・カオス*ラウンジの黒瀬陽平氏が語った(本記事は、2020年4月24日に放送された対談をテキスト化したものです)。 【構成:住本麻子】 【前編はこちら】 「大仏」とアベノマスク 宇川:次は天然痘です。これは感染力と致死率が最も高い、歴史上最も人を殺した疫病だと言われて
いずれコロナ禍が収束すれば、新たな日常がやってくる。しかしそれは平時と非常時が入り混じったような、いままでとは違う日常であるはずだ。情報社会のなか、わたしたちは恐怖を煽られ、人との距離を取る。しかし芸術は本当にソーシャルディスタンスを保ちながら可能なのだろうか? これまでの感染症と芸術の歴史をふり返りながら、ポストパンデミック時代の芸術の使命とは何かを探っていく。 ライブストリーミングチャンネルとして芸術に関する様々な情報を発信し、今年10年目を迎えたDOMMUNEの宇川直宏氏と、ニコ生チャンネル「芸術動画」を運営する芸術集団・カオス*ラウンジの黒瀬陽平氏が語った(本記事は、2020年4月24日に放送された対談をテキスト化したものです)。 【構成:住本麻子】 ポストパンデミックを考える 宇川:今回の放送は、タイトルが「ポストパンデミックと芸術の使命」。これは黒瀬くんが付けてくれたタイトルな
2019年11月、千葉市美術館にて行われた、アーティストグループ「目【mé】」の大規模個展「非常にはっきりとわからない」。本展を美術家、美術批評家の黒瀬陽平がレビュー。 空間を大規模に変容させる作品を手がけてきた現代アートチーム「目[mé]」は、荒神明香(アーティスト)、南川憲二(ディレクター)、増井宏文(インストーラー)を中心メンバーに、不確かな現実世界を人々の実感に引き寄せようとする作品を展開してきた。そんな「目【mé】」の美術館での初の大規模個展「目 非常にはっきりとわからない」が2019年11月、千葉市美術館で行われた。どこからともなく「ネタバレ禁止」の触れ込みが立ち上がり、SNSを中心に大きな話題を呼んだ本展を、美術家、美術批評家の黒瀬陽平がレビューする。 展示風景 Photo by Max Pinckers 「謎解き」と分断 展示会場は、たくさんの来場者でにぎわっていた。 観客
「TOKYO 2021」の美術展がスタート。黒瀬陽平が提示するこの国の災害と祝祭建て替え前の戸田建設本社ビル(東京・京橋)で開催されている、アーティストの藤元明の企画によるアートイベント「TOKYO 2021」。建築展に続き、9月14日からキュレーターに黒瀬陽平、会場設計に西澤徹夫を迎えた美術展が始まった。日本の未来の展望を試みる美術展、そのハイライトをお届けする。 展示風景より、檜皮一彦《hiwadrome : type THE END spec5 CODE : invisible circus》(2019) 戸田建設本社ビル(東京・京橋)を舞台にしたアートイベント「TOKYO 2021」。このイベントは、東京オリンピック・パラリンピック以降の日本を考える機会として、アーティストの藤元明により企画されたもので、建築展と美術展から構成されている。 8月3日〜24日にかけて開催された建築展に
現代の作家は「ジェンダー」に応答できているか? 美術家・黒瀬陽平インタビュー シリーズ:ジェンダーフリーは可能か?(7)美術手帖では、全11回のシリーズ「ジェンダーフリーは可能か?」として、日本の美術界でのジェンダーバランスのデータ、歴史を整理。そして、美術関係者のインタビューや論考を通して、これからあるべき「ジェンダーフリー(固定的な性別による役割分担にとらわれず、男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できること)」のための展望を示していく。第7回では、カオス*ラウンジの代表であり、「ゲンロン カオス*ラウンジ新芸術校」で5年にわたり講師を務め、アーティスト育成のための指導を行ってきた黒瀬陽平に話を聞いた。 ※編集部注:黒瀬陽平はカオス*ラウンジ 新芸術校の事業において、アシスタントスタッフへのハラスメント行為が発覚。被害者が詳細を告発する事態となった。こうした自体は深刻なも
アートイベント『TOKYO 2021』が東京・京橋のTODA BUILDINGで開催。建築展『課題「島京2021」』が8月3日から、美術展『un/real engine - 慰霊のエンジニアリング - 』が9月14日から行なわれる。 『TOKYO 2021』は、2021年に創業140周年を迎える戸田建設がアーティストや建築家と共に手掛けるアートイベント。同社の社屋であり、会場となるTODA BUILDINGが今年8月に解体される前に行なわれる同イベントは、戸田建設が再び京橋に新たな芸術文化施設と共に戻ってくることを宣言し、再生を果たすことなどを目的として実施される。 『課題「島京2021」』では、複数のエリア再開発が同時多発的に進行し、互いに競争を繰り広げる現在の東京を「島京」と仮称。2020年の東京オリンピック・パラリンピックにピークを迎えるであろう「島京」化の先の東京を問い直すという。
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