神聖ライカ帝国の秘密――王者たるカメラ100年の系譜 作者:竹田 正一郎,森 亮資 潮書房光人新社 Amazon 著者のものすごい知識量と取材力に脱帽の一冊。カメラの技術的な話だけでなく、20世紀の光学産業の歴史を知るうえでも非常に良い本です。 一つ注意点はバルナックライカと初期M型ライカ、つまりフィルムカメラの話がメインです。デジタルライカのことももっと出てくるのかと思ってましたが、そこは残念。 とはいえ、一眼を使っている人なら(必ずしもフィルムカメラを使ったことがなくても)楽しい内容だと思います。 以下のことが良く分かります。 ・ライカが単なるカメラではなくファッションアイテムになった背景 ・戦争でどのようにライカが使われたのか ・ライカとコンタックスの激闘の歴史(←ここまじくそ面白い) ・ライカが日本のカメラに与えた影響 この本を読んで面白いと思ったのが、ライカの生みの親であるオスカ