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黒衣の宰相【電子書籍】[ 火坂雅志 ] 価格: 1019 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 室町幕府の名門一色家は戦国の世になると衰退し、父は京から落ち延びる時に5歳の崇伝を南禅寺に入れる。運命を呪った崇伝は学問で身を立てようと決意し、同じく天下一の商人を夢見る六弥太と一緒に明に密航しようと試みるが、加藤清正率いる海軍に見つかり、命からがら逃げ帰った。 南禅寺に戻り謹慎していると、弁舌が巧みな大徳寺の妙空から法論を挑まれ、師匠の玄林から代わりをするように頼まれる。崇伝の弁舌は冴え渡り勝利を収めたかに見えたが、妙空に同席していた沢庵の助け舟で引き分けに持ち込まれた。それでも崇伝は23歳の若さで名を高めたが、待っていたのは左遷。廃寺へ追いやられた崇伝は詭弁を弄して「身代わり阿弥陀」を宣伝して、寺をもり立てる。 評判を聞いた淀君の招きで、秀頼の病気平癒のため崇伝が伏見城に行くと、そこで出会った侍
新装版 捨て童子・松平忠輝(下)【電子書籍】[ 隆慶一郎 ] 価格: 825 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 江戸に戻った松平忠耀と知遇を得たイエズス会修道士のソテーロは、教義を普及するために忠輝を利用しようと考える。キリスト教については理解させるに止め、まずはヨーロッパの先端科学を教えた。忠輝は特に医学について興味を持ち、ラテン語を習得して知識を吸収する能力にソテー口は驚く。街中で身分を隠し、貧困の民たちに最先端の治療を施す忠輝を見て、塊偶たちは忠輝を守ろうとし、二代将軍徳川秀忠と柳生軍団は、再度命を奪おうとする。 そんな姿を見て、家康は忠輝を早くに見放し、猜疑心の強い秀志を後継に選んだことに後悔する。このままでは、秀忠が執拗に忠輝の命を狙うと感じた家康は、忠輝にスペインへの亡命を勧める。大名の身分も将軍の座も未練はない忠輝はこの話に飛びつくが、そんな時「大久保長安事件」が起きる。忠輝
新装版 捨て童子・松平忠輝(上)【電子書籍】[ 隆慶一郎 ] 価格: 825 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 鋳物師(いもじ) の娘で美貌のお茶阿は、夫が代官に殺され、主君の徳川家康に訴える。家康は下女として雇うが次第に男女の仲となり、家康の第6子として忠輝を生むことに。忠輝は色黒でまなじりが割ける魁夷な容貌で、家康は「捨てよ」と命じる。見かねた家臣の皆川広照が養父として預かり、周囲の子とは違う容貌から「鬼っ子」言われるが、お茶阿はそんな忠輝を可愛がって育てた。 母お茶阿は傀儡(くぐつ)と源とし、「道々の輩」と称される漂泊の民たちの血を受けている。傀儡は全国を巡っては様々な分野で特異の才能を発揮するが、忠輝は「異能」を引き継いだ。笛は玄人はだし。兄秀忠と於江の娘にあたる千姫を軽々と江戸城の屋根にいざない、時に城を抜け出しては取り巻きを混乱に陥れる。「剣聖」上泉秀綱を師に持つ奥山休賀斎が見
家康の子【電子書籍】[ 植松三十里 ] 価格: 968 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 徳川家康の側室のお万が子を孕んだが、家康は戦乱の真っ最中で、お万を省みる余裕はない。しかも子は当時嫌われた双子と悟ったお万は、近習の「鬼作左」こと本多重次と相談して、実家に戻って産みたいと望む。しかし家康はそんなお万に疑いを持ち、子への興味は失せてしまう。 生まれた子は予想通り双子だった。お万は病弱な1人を神官とし、家康には男子が1人産まれたと報告した。家康は幼名を於義伊と伝えるのみで、対面もしなかった。 そんな弟を哀れんだ兄の徳川信康は、家康に親子の対面をさせて、自分の子と認めさせた。しかし信康は実母の築山殿と共に信長から死を命じられる。信康はまだ5歳の於義伊を呼んで、家康には絶対に逆らわないことと、母は政道に口をはさまないようにと約束させて、自らは徳川家の犠牲となり、命を絶つ。 信康の死により於義
NHKで「FIFAワールドカップ 伝説の試合」が放送され、録画していた番組を連休に入り、視聴しました。 1986年メキシコ大会準々決勝のアルゼンチン対イングランド戦。フォークランド紛争の記憶も生々しい中で戦いましたが「神の手」と「5人抜き」が試合を塗り替えました。マラドーナは準決勝のベルギー戦でも「魔法」を披露し、その勢いでタイトルを制します。 そしてメキシコ大会からもう1試合はブラジル対フランス戦。現代の高画質画像で再現された画面は未だ色あせず、「W杯史上最も美しい試合」の記憶が甦りました。中盤の名手たちが高速で幾何学を描くパスの軌跡、勝利の女神も、どちらのチームに微笑んでいいのかわからない試合展開の果ての、余りにも非条理なPK。そしてこの試合で勝利を収めたフランスのキャプテン、ミシェル・プラティニは、前回1982年W杯の悲劇を払拭したと思われました。 *ブラジルのジーコとフランスのプラ
虎の城(下(智将咆哮編)) 長編歴史小説 (祥伝社文庫) [ 火坂雅志 ] 価格: 1026 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 主君秀長の豊臣家が廃絶となり、藤堂高虎は城の明け渡しを担当した。城を受け取るのは五奉行の1人、増田長盛の家臣で、高虎と同郷の渡辺勘兵衛。奇しき縁を感じつつも牢人となった高虎は高野山に籠もるが、秀吉から直参の誘いが舞い込む。一旦は断るも、復讐のためには力をつけなくてはならないとして、南伊予7万石の大名に封じられる。但しその地は前任者が強引な治世で抵抗が激しく、「狂死」したと噂されていた。しかし高虎は地元の民と親交を深めるとともに、租税も軽減して領民を心服させた。 伊予を支配する立場から、朝鮮出兵に船団を手配する役割を担う。ところが戦いに正義を見いだせない高虎は、益々豊臣家から心が離れてしまう。そんな高虎に五大老筆頭の徳川家康が接近する。秀吉治世の中家康が上洛する際に
生きて候 上【電子書籍】[ 安部龍太郎 ] 価格: 605 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 後に徳川家康の参謀として活躍する本多正信の次男として生まれた本多政重だが、生まれた頃父正信は、徳川家から出奔して加賀一向一揆衆に紛れ込んでいた。信長の一向衆への攻撃が迫り、母は門徒として殉死するが、正信は母の願いで子の政重を連れて逃げ、徳川家中で武勇を誇る倉橋長右衛門の養子となった。義父の影響で政重は83㎝もある大身槍を使う武勇の士に育ち、本多正信を愚弄する武闘派の本多忠勝や榊原康政からも、一目置かれる存在になった。 ある日親友が徳川秀忠の寵臣と争い、喧嘩両成敗の所を兄の本多正純が不公平な扱いをしたことに腹を立て、一暴れしたあと徳川家から出奔してしまう。そこを前田利家から誘われ、朝鮮出兵視察の依頼を受ける。利家の次男前田利政に槍の指南をしていた政重は、利家の娘の豪姫への恋慕もあり、利家の依頼を断れ
新装版 孤闘 立花宗茂【電子書籍】[ 上田秀人 ] 価格: 858 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 大友家の忠臣、高橋紹運の長男として生まれた立花宗茂。家内で武勇を誇る立花道雪 (戸次鑑連)は、娘の誾千代(ぎんちよ)に家督を譲る儀式の時に目を留め、養子に迎えたいと高橋紹運に懇願する。紹運は宗茂は嫡子でもあり申し出を断るが、道雪は強引に意向を押し通し、誾千代と祝言を挙げて宗茂は婿養子となる。しかし闇千代は宗茂を当主と認めない。婿として名と戸次統虎と改めた立花宗茂の、孤独な戦いが始まる。 立花の家風に合わず、誾千代からはいつも蔑みの目で見られる宗茂。しかし腹を決めて武術を鍛え戦略を学び、武将としての地位を固めていく。大友家は龍造寺と島津の連合軍と戦い、敵将の龍造寺隆信を討ち取って筑後国を奪還することに成功するが、ここで猛将立花道雪が高齢で病死し、大友家の家運が一機に傾いてしまう。 1586年
奥州戦国に相馬奔る【電子書籍】[ 近衛龍春 ] 価格: 968 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 平将門を祖とし、源頼朝の挙兵に参じてから相馬を400年支配した名門の相馬氏。源氏が優れていた馬術に引けを取らないように、代々騎馬隊に磨きをかけてきた。相馬義胤の代になると伊達政宗が奥州の争乱の中心となり、領地争いが盛んになる。 相馬に対し、高飛車に臣従を求める政宗。対立する豪族たちを「撫切り」や裏切りエ作を行い、覇道を邁進する。相馬と同盟していた田村家からは、愛姫を嫁に迎えて両家にくさびを打つ。強引な政宗のやりロに義胤らは反発し、佐竹義重の応援を受けて、人取橋で政宗と対決する。3倍の兵力で撃退させるが、伊達軍は決死の覚悟で撤退し、政宗の命を奪うことはできなかった。 その後秀吉の天下が定まり、私戦を禁じる惣無事令が発せられた。しかし政宗は命令を無視して名門盧名家を滅亡に追い込み、続いて相馬領に攻
【中古】島津奔る 上巻/ 池宮彰一郎 価格: 460 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 豊臣秀吉の島津征伐後に家督を兄義久(龍伯)から譲られた島津義弘。秀吉の命により朝鮮に出兵したが、敗勢の中秀吉が薨去して帰国命令が出る。明・朝鮮連合軍は20万、対して島津軍は6千余り。しかも日本軍は皆退却の中にいて、援軍は期待できない。殿(しんがり)となった島津義弘は、「釣り野伏せ」の陣を引き、20万の連合軍を完膚なきまでに打ち破ると、続けて朝鮮水軍の英雄李舜臣をも撃破し、義弘は敵から「石曼子(シーマンズ)」と恐れられる。 しかし領国は、長年の戦闘続きで疲弊しきっていた。しかも軍事を担当する義弘に対して、内政を担当する前当主で兄の義久は、戦で名を高めた義弘に嫉妬心を持つ。家中では宿老の伊集院忠棟が秀吉の朱印状を盾に、家政を壟断する。義弘は息子忠恒を使い伊集院忠棟を切り捨てることで家中を治めたが、忠棟の子伊
毛利は残った【電子書籍】[ 近衛 龍春 ] 価格: 990 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 父が早世したため、偉大なる祖父毛利元就(日頼様)の後を継いだ毛利輝元。祖父は亡くなる前輝元に、叔父である吉川元春と小早川隆景の2人によく従い、天下を望まず、焦らず熟慮すれば名を残す大将になると言い残した。その言いつけを守り29年、有能な2人の叔父に支えられ、本家120万石に加えて、一族の小早川家の領地もあり、徳川家康と匹敵する家格を有していた。 2人の叔父が、そして秀吉が亡くなる。家康は満を持して天下人を狙い、石田三成は立ちはだかる。輝元は毛利家の外交責任者、安国寺恵瓊のお膳立てで西軍の旗頭の座に就くが、重臣の吉川廣家は恵瓊に反発し、家康にこっそりと誼を通じる。輝元の預かり知らぬところで、どちらに転んでも毛利家に害は及ばないようにお膳立てがされていた。 輝元は戦場から離れ大坂に残り、関ヶ原で指揮を
群雲、関ヶ原へ(上)【電子書籍】[ 岳宏一郎 ] 価格: 1045 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 関東に移封した徳川家康 (東軍) の抑えを期待して、会津90万石を与えた英邁な武将、蒲生氏郷が亡くなる。嫡子の秀行はまだ幼児でその任に耐えられず、秀吉は蒲生家を会津から移封を命じるが、会津の後任が問題になった。 名が上がったのは、大老職で家康と対立する上杉景勝 (西軍)。上杉景勝は家康が関東支配する中で対立する常陸の佐竹義宣と仲が良く、家康は嫌な予感がよぎる。上杉が会津に移封されると、家康は背後の伊達政宗と好誼を結ぶことを考えるが、その政宗もまた信用できない。 太閤秀吉が薨去すると、朝鮮出兵によって若者が徴兵され、物不足により物価が高騰していた不満から、人心は徳川家康へと移っていった。その頃豊臣家は「武新派」と「官吏派」に分かれて抗争があった。「武断派」の筆頭は朝鮮出兵の先鋒、加藤清正。
【中古】 獅子の系譜 文春文庫/津本陽【著】 価格: 110 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 今川家は今川義元の治世となると、封土が伸張する。遠江国で三方ヶ原の北方を支配していた井伊直満は今川義元に臣従したが、宿老小野政直の讒言によって義元に誅殺される。幼少の子直親が家督を継ぐも、桶狭間で今川義元が敗れると、周辺は混乱に陥った。直親は小野政直の子・道好の讒言により、今川氏真から今川を裏切った松平元康と内通した疑いを受ける。弁明のために駿府へ向かう途中で襲撃を受けて、29歳で殺害された。 井伊家当主が二代続けて、同じように殺害され、残された嫡子の井伊直政はわずか2歳。周囲から狙われる中、早く一人前になるために、寺で学問や礼儀作法などを必死に修得する。直政は18歳の時に家督を継いで徳川家康に臣従すると、家康に才気を認められ、武田勢との戦いで戦功を上げていく。そして武田家滅亡のあと信長に上洛を
*「どうする家康」で大久保忠世を演じた小手伸也。なんとなく、大久保一族の風貌を彷彿とさせます(NHK) 【あらすじ:中巻】 一向一揆を抑え三河を平定した徳川家康は、武田信玄と不可侵の約を結び、今川の領土である遠江国へ侵攻する。信玄は駿河国を襲うが、その後遠江国へも侵略の手を伸ばし、戦いの火蓋が切られようとしていた。しかし織田は徳川に対して援軍を送らず、家康は三方ケ原の戦いで信玄に完膚なきまでに敗北してしまう。大久保一族も犠牲がでたが、大久保忠世は敗北後に武田軍に夜襲をかけて、徳川軍の意地を見せた。 ところがその信玄が死去する。後を継いだ武田勝頼は、猛将だが軍略と治世の能力に欠け、長篠の戦で信長の挑発に嵌まり大敗する。その戦場で大久保忠世・忠佐の兄弟は誰よりも武田軍に食らいつき、織田信長は「良き膏薬のごとし、敵について離れぬ膏薬侍なり」と激賞した。 *忠世の弟、大久保忠佐(ウィキペディアより
新三河物語(上)(新潮文庫)【電子書籍】[ 宮城谷昌光 ] 価格: 770 円楽天で詳細を見る 【あらすじ:上巻】 今川義元は上洛の途につくと、人質の松平元康を先鋒として、織田家の猛将佐久間大学が守る丸根砦を攻撃させた。常に厳しい戦場を任されるが、家臣たちは活躍すれば元康が三河に戻ると信じて、戦いの中で命を削っていく。その中の1人、大久保一族を率いる大久保忠俊は、元康の祖父で英傑の松平清康から松平家に仕える。当時62歳、幾多の戦場を踏みながらも大きな負傷もせず、いくさの達人と呼ばれている。 猛将佐久間大学の疲れを待つ老練さを持った元康は、若いながらも祖父清康を彷彿とさせる采配振り。その傍らで敵を観察し「佐久間の気は、老いたり」と感じ取る達人、大久保忠俊。忠俊の甥で幾多の戦場で手柄を立てている大久保忠世と忠佐の兄弟は、そんな伯父の忠俊に憧れて付き従っていた。忠世の親友、本多正信は膝を怪我する
還暦も近くなるとトキメキもなくなり、コロナでなくても家に籠もっている毎日。 先週末は人生最後になるであろうクルマを買いましたが、どこへ行くでもないワタシ。 けれどもテレビのニュースで、ミニチュアの展示会をしていると聞いて、久しぶりに強く反応しました(^^) 気分転換もかねて、いつもとは少し趣が違う記事を投稿させていただきます。 フジテレビ ONE TWO NEXTで放送されている「プラモつくろう」や、MONDO TVの「大人のプラモ道」が大好物なワタシ。 いつもお世話になっています arashi_golf(id:arashi_golf)さんのブログ「嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2」でも、特にミニチュアやジオラマ風の画像になると、一段と食いついてしまいます (^^) arashi-golf.hatenablog.jp *こう撮ればよかったんだね (⬅できるかー !! ) 皆さん、ポチして応援
徳川四天王(上)【電子書籍】[ 南原 幹雄 ] 価格: 924 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 お大の方は、子を産むときに夢を見た。仏法の中心の呼ばれる須弥山の頂上に対座する帝釈天。そしてその四方には、東面に持国天、南面に増長天、西方には広目天、そして北方には多聞天が憤怒の宗を現わし、邪鬼を踏みつけて、帝釈天を守ろうとしていた。こうして産まれた徳川家康に苦難が待ち受けると、大の方の夢に現われ、帝釈天たる家康を守り抜くと告げる。 家康の叔父にあたる酒井忠次は家康よりも20歳年上だが、人質時代から家康に付き従うと共に、武将として戦場で活躍し、宿老としても小豪族時代の松平家から家を支え、家臣の教育に努めた。長篠の戦いでは、忠次が鳶巣山の攻略を提案して夜襲を命じ成功して、信長は「流石徳川の片腕」と激賞した。 本多平八郎忠勝。名槍「蜻蛉切」を有して、13歳にして初陣を飾り、以降50を超える戦場で敗
ここからは、徳川家康にまつわる人物や戦いの20選になります。 *Amazonより 【あらすじ】 東海の覇王、今川義元の治世下。山の峰が丸ごと吐いたかのような、月が美しく見える吐月峰(とげっぽう)。京の連歌師宗長が庵を築き、その後僧侶の宗物が世捨人の暮らしをしていたが、宗物はかくまっていた姉弟を世に出すために、義元の重臣関口親永に託す。親永は先年瀬名姫という娘を授かったこともあり、従者として預かることにした。 瀬名姫が成長すると、その美しさは今川家中でも評判となる。従兄弟で幼馴染みの、国主の嫡子今川氏真に嫁ぐとも噂されたが、氏真は北条家から正室を迎えることが決まる。ならばと家中から嫁入りの申出が多数舞い込んだが、瀬名は吐月峰から来た従者で4歳年上の広親に恋心を抱いていた。 瀬名が9歳の時、蹴鞠の会で1人だけ粗末な小袖を着ている同じ年頃の、三河から人質に取られていた松平元康が目に入る。英邁な今
起 挨拶に代えて このブログも、昨日2024年3月27日で3周年を迎え、4年目に突入することができました。 これもひとえに、読んで、スターを押して、コメントをしていただいた皆さまの、支えによるものです。この場を借りまして御礼申し上げます。 その中には勝手ながら、ブロガーの方の記事やコメントを通じて、時に子供の頃から交流をしていた錯覚に陥ったことも再三ありました。 「3日・3ヶ月・3年」という言葉があります。 「3日我慢すれば3ヶ月は耐えられる。3ヶ月耐えられれば3年は頑張れる。3年耐えられれば一生頑張れる」という意味が一般的です。 中には3年なんで足元にも及ばない、5年10年、それ以上ブログを続けている方も多くいらっしゃります。けれども3ヶ月目も区切りの記事を投稿させていただきましたので、3年目も記念として、紙面を費やしたいと思います。 承 3年間の振り返り 最初の3ヶ月はPVが余りにも少
逆説の日本史11 戦国乱世編/朝鮮出兵と秀吉の謎【電子書籍】[ 井沢元彦 ] 価格: 1034 円楽天で詳細を見る 「戦国三英傑」編は本人の伝記を取り上げませんが、番外として「逆説の日本史」から本人に迫ります。ここでは豊臣秀吉。井沢元彦は秀吉が「どうやって世に出てきたのか」を考察しています。 【目次】 豊臣秀吉、その虚像と実像編 ―歴史学界がタブー視する「差別」構造 織田つぶしの権謀術数編 ―いかにして「権力の正統性」を確保したか 対決、徳川家康編 ―最大のライバルを屈服させた「人質」作戦 秀吉の天下統一経営1 豊臣の平和編 ―宗教、貨幣、単位を統一した専制君主の国内政策 秀吉の天下統一経営2 太閤の外征編 ―朝鮮征伐にみる日本人の贖罪史 【感想】 1 「羽柴」の謎 本作品では、親指が2本あって(当時)周囲から蔑まれた「多指症」から取り上げています。合わせて木下という姓も、実は妻のおねの家
加藤清正(上)【電子書籍】[ 海音寺潮五郎 ] 価格: 750 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 羽柴秀吉が浅井家の旧領を受けついで長浜に城を築いた年、秀吉の母のいとこ、お沢が息子を連れて訪ねてくる。虎之助と名乗るその少年は、身体が大きく堂々として、秀吉は侍奉公の将来性が見込んで、200石で召し抱え、名を加藤清正と改めた。その後秀吉は近江の寺で修行をしていた石田左吉三成という利発そうな青年と、清正ほどの背丈はないが怪力の福島市松正則も召し抱える。清正は尾張で同郷の市松とは馬が合うものの、知恵をひけらかして蔑む視線を送る左吉とそりが合わなかった。 秀吉は信長から播磨攻略を命じられ、その背後にいる毛利家に滅ぼされた尼子家の家臣、山中鹿介を味方に引き入れる。秀吉の陣に滞在する鹿介から、清正と政則は武土の生き方について教えを乞うと、鹿介は武辺とは「律儀」と答えた。鹿介はその後、上月城で孤立しながら
治部の礎【電子書籍】[ 吉川永青 ] 価格: 1034 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 父と兄は近江の地侍で浅井長政に仕えていたが、石田三成は寺の小姓時代に、浅井の後の領主となった羽柴秀吉から才気を認められて、近臣に取り立てられる。本能寺の変が起きると、秀吉は三成を、畿内の武将の筒井順慶に派遣する。急な大役に驚く三成だが、光秀配下の順慶に理を説いて味方に取り込み、兵糧500石を受け取ることに成功し、秀吉からオ覚を褒められる。 光秀を倒した後は、柴田勝家と対立が避けられなくなる。今度は勝家の背後を脅かすように上杉景勝に文を送る役目を任されるが、柴田勝家が動くも上杉家は動かず、秀吉もそれを気にする様子もない。賎ヶ岳で勝家が攻め込むと、三成は急いで留守の秀吉に急を知らせると共に、秀吉は軍勢を戻すと信じて、田植えの準備があり嫌がる農民たちに、後で10倍にして返すと尻を叩いて、食事を準備させて兵を
【中古】白頭の人 / 富樫倫太郎 価格: 489 円楽天で詳細を見る *最初に潮出版社で発刊された表紙は、非常に印象的でした。 【あらすじ】 近江長浜の城に向う途中で秀吉の母なかが体調を崩す。それを機敏に介抱した農家の妻、東の方を気に入った寧々は、近所の娘香瑠とともに奥に召し出す。その東の方の子、大谷平馬は石田佐吉と寺で勉学に励んでいたが、佐吉は新たな城主の秀吉が自らのオ覚を発揮できる主君か試すため、秀吉を寺に誘い出す。「三杯の茶」の寓意を気づいた秀吉は佐吉を叱ることなく、平馬とともに召し抱える。 体力に秀でた加藤清正や福島正則、頭の回転で他の追従を許さない佐吉に比べ、目立つところがない平馬。そんな平馬に、毛利家傘下の豪族に寝返りを打診する役が回ってきた。既に見通しがついて、困難な役目ではないと思われたが、相手方の砦には既に毛利軍が目を光らせていた。 豪族は毛利家の監視の目があるため、寝返
【中古】天下を計る 価格: 2136 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 数字に強い「算用者」として丹羽長秀に仕えた長束正家は、融通の効かない「竪物」と見られていた。例え武勇で名高い武士にも算術の誤りには容赦をせず、帳面から丹羽家の実態を把握することで、主君丹羽長秀から信頼を受けていた。長秀は死の間際、天下人の秀吉は欲望が果てしなく信用できないと述べ、正家に長秀死後の丹羽家を託す。果たして秀吉は丹羽家に120万石から15万石に大減封を命じる。 減封の過程で借金踏み倒しの嫌疑をかけられ、豊臣家から調査が入るが、正家は独自に工夫した帳簿で、指摘された問題点を淀みなく説明して疑問を晴らす。仕事への取組みと帳簿の工夫を見た石田三成は感心して、正家に豊臣家に直接仕官するように勧める。正家はその誘いを断るが三成の勧誘は執拗で、ついには秀吉本人から命令の形で召喚されてしまう。 秀吉と同席した堺の商人の千利
全宗【電子書籍】[ 火坂雅志 ] 価格: 880 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 忍びの里、甲賀で生まれた全宗は、子供の時にうまが合わない継父を殺して出奔する。そこで深泥無仁斎に拾われ修行を続け、やがて忍びの奥伝、人の命を奪う「陰薬」を伝えられる。しかし全宗は世に出たい欲望を捨てきれず、忍びを抜けて有名な医師の元で学ぶ決意をする。しかし甲賀は「抜け忍」を許さず、全宗はやむなく比叡山に逃げ込んだ。 比叡山に入って1年経ち、薬樹院という坊舎があるのを知る。全宗は貪欲な知識欲で薬の知識を学び、薬樹院の住職となった。医を糧に権力に近づきたい全宗は、比叡山の焼き討ちを逃げ延びた後、木下秀吉の知遇を得ようとする。織田信長が天下を取るのは間違いないが、比叡山を焼き討ちした信長に仕えることはできない、と全宗は判断した。 秀吉は全宗の希望を聞き、当時日本の医学界に革命を起こした曲直瀬道三の門下に入り、最新
一夢庵風流記(新潮文庫)【電子書籍】[ 隆慶一郎 ] 価格: 825 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 滝川一益のいとこに生まれた前田慶次郎利益。尾張荒子城主の跡目を継ぐため前田利久の養子になったが、織田信長の命により城主は甥の前田利家に譲られることになった。無念な気持ちを心に秘めて、自ら手なずけた野生の桿馬、松風と共に自由な立場で戦場を立ち回る。 織田信長が本能寺の変で亡くなり、加賀の国主となった前田利家に居候する慶次郎だが、慶次郎の我儘勝手に家中の評判も悪いが、利家は跡目の経緯もあり遠慮している。そんな空気を察知して、慶次郎も金沢から離れる決心をするが、このままでは面白くない。真冬に催された別れの茶会で、慶次郎は氷の浮かんだ水風呂に利家を放り投げて、松風に乗って逃げ云った。 京に入ると、茶を千宗易に学び,和歌・連歌・乱舞・猿楽・笛・太鼓まで一流の腕となる。その名が秀吉まで聞こえお声がか
新装版 天地人 上 天の巻【電子書籍】[ 火坂雅志 ] 価格: 503 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 越後魚沼郡に生まれた樋口与六兼続は、上田衆として同郷の上杉喜平次景勝を主君として仕えていた。跡取りがなかった上杉謙信は、甥の景勝を養子に迎えると言うが、謙信には既に北条氏康の七男で美男子と評判の上杉三郎景虎が養子となっている。その謙信は突如脳卒中で倒れ、後継者を指名しないまま49歳で亡くなってしまった。これにより「御館の乱」と呼ばれる家督争いが勃発する。 三郎景虎は生家の北条家と、同盟を結ぶ武田家の両家の支援を背景に、家中で勢力を伸ばしていく。兼続は不利な局面を打開するため、信長に敗れ焦っている武田勝頼に、東上野の割譲を材料にして交渉し、同盟を結ぶことに成功した。対して三郎景虎は武田の支援がなくなり、北条が雪の季節に撤退したことも加わって徐々に劣勢となり、26歳で自害する。 景勝が当主
レオン氏郷 安部龍太郎/著 価格: 1155 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 南近江の名門六角家に仕える蒲生家は、織田信長から上洛に際しての協力を呼びかけられる。主君の六角承禎は反発するが、蒲生家の嫡男鶴千代は岐阜で織田信長を直接見て、信長に臣従することを決意する。 自ら人質となった鶴千代に対して信長が理由を問うと、信長は世界を見て戦をしていると答える。生意気な物言いに怒る信長に対しても堂々とした鶴千代を見て、信長は一転自分の太刀持ちに採用する。信長の間近に仕えることで、鶴千代は信長の考えや戦場でのかけひき、武将との関係を知ることになる。 鶴千代は14歳になると元服して、信長の職名、弾正忠から忠三郎と名乗り、その足で伊勢の北畠征伐を初陣とする。当主の北畠具教は名だたる剣豪でもあり、士気は高い。案の定城攻めに苦戦するが、忠三郎は1人相手の側面で待ち伏せして、名高い剛勇の武士を討ち取って、織
天を衝く(1) (講談社文庫) [ 高橋 克彦 ] 価格: 968 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 後3年の役で戦った八幡太郎源義家の弟、新羅三郎義光の流れを汲み、蝦夷に土着した南部一族の分家にあたる九戸家。そこに戦の天才として「北の鬼」と恐れられた九戸政実が生まれた。本州最北の地で一族が一戸から九戸まで分かれて争う中、九戸政実は鍛錬を重ねた家臣たちと戦って徐々に勢力を拡大し、存在感を増していた。 本家の南部晴政は従兄弟の三戸(南部)信直を養子としたが、そのあと晴政に子南部晴継が生れて、晴政が死ぬと後継者争いが勃発する。九戸政実が後継と押した実子の晴継が後を継いだが、直後急死してしまう。当主が相次いで亡くなり、しかも晴継の死は信直が暗殺したとも疑われた。 後継者は晴政の娘を嫁にした九戸政実の弟実親と、養子だった信直に絞られる。評定では実親の声が強かったが、信直は有力勢力を調略して、後継者
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