ガンプラ40周年で、1980年当時に大人気だった昔懐かしい“旧キット”へ熱い視線が注がれている。しかし80年代、たくさんのロボットアニメが次から次へとプラモデル化され、なかには「何だこりゃ?」というキットまで発売され、いささかヤケクソ気味に市場を盛り上げたからこそ、現在のガンプラの評価があるのではないか? そのような勝手な思い込みから、筆者は「80年代、確かに店頭で見かけはしたが、買って組み立てたことはなかった」ロボットアニメのプラモデルを収集しはじめた。そして、それらの素組み(色を塗らず、製品の仕様どおりに接着剤のみでストレートに組み立てること)を行うのがこの連載である。 第1回は、パイロットフィルムが劇場公開されたのみの異色アニメ「テクノポリス21C」(1982年)より、青島文化教材社(アオシマ)製の「1/16 テクロイド スキャニー」を選んでみた。当時価格300円、ガンプラの小さいほ