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GHQの検索結果161 - 200 件 / 240件

  • GHQ焚書に描かれた、中国の排日運動を操った国~~長野朗『支那三十年』

    前回の「GHQ焚書」で、長野朗著『民族戦』の一節を紹介したが、今回は、同じ著者の『支那三十年』(昭和十七年刊)の文章を紹介したい。長野朗は、中国で排日運動が始まった大正八年(1919年)に北京にいて、身近でその動きを観察した人物である。この本には、戦後の一般的な歴史書には絶対に書かれていない、中国の排日運動の実態が描かれている。文中の「欧州戦争」は、「第一次世界大戦」のことで、「休戦ラッパが鳴り響」いたのは、第一次大戦が終わった大正七年(1918年)十一月のことである。 私は北京で日本人の居留地から離れ、一人で支那人の家に下宿していたが、私のいたすぐ近所で排日の第一声が起こり、それから排日が抗日になるまで見物していたから、ここには北京政府時代の排日の起こった時から私の実見記を簡単に述べてみよう。 排日が起こったのは大正八年の五月四日であるから、五四運動(ごしうんどう)といわれている。やった

      GHQ焚書に描かれた、中国の排日運動を操った国~~長野朗『支那三十年』
    • 松崎貴之 on Twitter: "テレビ新広島のドキュメンタリー『原爆ドーム〜その名に遺されたもの〜』。いつからあの遺構が「原爆ドーム」と呼ばれるようになったのかという疑問を端緒に、占領下GHQの抑圧・GHQへの忖度で「原爆」を「ピース」だ「平和」だと呼び替え、被… https://t.co/wNQalesYOx"

      テレビ新広島のドキュメンタリー『原爆ドーム〜その名に遺されたもの〜』。いつからあの遺構が「原爆ドーム」と呼ばれるようになったのかという疑問を端緒に、占領下GHQの抑圧・GHQへの忖度で「原爆」を「ピース」だ「平和」だと呼び替え、被… https://t.co/wNQalesYOx

        松崎貴之 on Twitter: "テレビ新広島のドキュメンタリー『原爆ドーム〜その名に遺されたもの〜』。いつからあの遺構が「原爆ドーム」と呼ばれるようになったのかという疑問を端緒に、占領下GHQの抑圧・GHQへの忖度で「原爆」を「ピース」だ「平和」だと呼び替え、被… https://t.co/wNQalesYOx"
      • 羽田空港:GHQが拡張のため1200世帯を強制退去させた過去 - 北穂高岳で味わう至福のひと時

        2023年11月、羽田空港第3ターミナル(旧国際線ターミナル)近くに、ホテルや研究開発施設などが入る地上11階・地下1階の複合施設「羽田イノベーションシティ」が全面開業します。 成長が著しい羽田空港ですが、複合施設が建つこの場所には昔、「3つの町」があり、約1200世帯・3000人が漁業などで暮らしていました。 しかし、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)によって強制退去されました。 80年ほど前のことですが、歴史上の「事実」としてあらためて記録しておきます。 目次 絵本『羽田 九月二十一日』 地図上から消滅した3つの町 ここは住民3000人が追い出された土地 終戦、GHQが羽田空港を接収 48時間以内に立ち退け! 住民はどこへ? いまの❝木造住宅密集❞はGHQが原因 旧穴守稲荷神社の「大鳥居」の伝説 穴守さまのたたり? 土地を追われた人たちが「旧3町顕彰の碑」建立 大田区役所に「復元模型

          羽田空港:GHQが拡張のため1200世帯を強制退去させた過去 - 北穂高岳で味わう至福のひと時
        • 喜多野土竜 ⋈ on Twitter: "GHQがナチスやソ連や中共とは比べ物にならないぐらい寛容な占領政策をやったため、敗戦や降伏という事態を、甘く浅く軽く考える人間を、戦後教育は生み出してしまった。 戦後78年経ってもウクライナで蛮行を繰り返すロシア兵が、満州や千島で何をやったかを赤い教師は教えず。 お花畑平和論が爆誕。"

          • 「GHQ焚書 全リスト」その27 む~ら

            GHQ焚書の全リストの第二十七回目で、今回はタイトルが「む」から「ら」で始まるGHQ焚書全リストに国立国会図書館のURLを付記してまとめたものである。 このリストの本の中で、以前このブログで採り上げたことのある書籍は以下のとおりである。

              「GHQ焚書 全リスト」その27 む~ら
            • GHQが焚書処分した写真集など~~『日支事変写真帖』

              GHQが焚書処分して、戦後の日本人に読めないようにした本の中には「…写真集」「…写真帖」「…写真帳」といったタイトルの本が少なからずある。大半の本は殆んどのページが写真ばかりで、写真の横に数行程度の説明がある程度のものなのだが、なぜこんな本をGHQが焚書にしたのかと考えてしまう。 写真掲載のあとで詳しい解説が書かれている本もいくつかある。昭和六年に出版された『日支事変写真帖』の「日支事変とその深因」は読むとなかなか面白い。「日支事変」は「支那事変」を指すことが多いのだが、この本では「満州事変」のわかりやすい概略が書かれている。その解説の中で中国(シナ)人の国民性に述べているところがあり、今でも参考になる文章だと思うので紹介したい。 人間の性状はその体格に於いて相似ているが如く相似ているのが原則であるが、今日の如く各国民の性質 ― 国民性 ― が相異なっているのは、長い年月の間、互いに異なっ

                GHQが焚書処分した写真集など~~『日支事変写真帖』
              • ナチス叢書『ナチスのユダヤ政策』(GHQ焚書)を読む

                以前このブログでアルス社の「ナチス叢書」の何点かを紹介させていただいた。当時の「ナチス叢書」の広告を見ると、五十点以上が刊行される予定であったのだが、実際に刊行が確認できるのは二十五点にすぎず、GHQはその殆どすべて(二十四点)を焚書処分に付している。 今まで紹介させていただいた「ナチス叢書」はネット公開されている本ばかりであったのだが、今回は「個人向けデジタル化資料送信サービス」手続きを登録された方に公開されている書籍の中から、清水宣雄著『ナチスのユダヤ政策』(昭和十六年刊)の一部を紹介させていただくことにしたい。 この書物はなぜか「内務省検閲発禁図書」にも指定されていて、いろんな意味で戦後の日本から遠ざけられてきた書物である。 戦前戦中に於ける日本人はロシア革命をどう理解していたか 学生時代に第一次世界大戦を学んだ時に、なぜこのような世界大戦が起きたのか、ロシア革命とのつながりがよく理

                  ナチス叢書『ナチスのユダヤ政策』(GHQ焚書)を読む
                • 昭和天皇「生誕120年」新資料発見 総額4400億円…GHQが奪った天皇家の財産リスト | 文春オンライン

                  手元に、日本銀行を筆頭に26社が並ぶ手書きのリストがある。昭和11年に皇室が所有していた株式のリストで、所有株数や払込額も書かれている。これが収められているのは『昭和十一年度 宮内省豫算案』という極秘文書だ。ペンで「内大臣」とあるから、当時の牧野伸顕内大臣に説明するために書かれたものだろう。 このリストによれば、皇室が株式に払いこんだ金額は総額約6230万円。現在の貨幣価値で約1800億円(大卒初任給などと比較して2800倍に。以下同)で、ここから得られる配当収入は約150億円になる。所有株26社のほとんどが「特殊銀行」か「国策会社」だ。特殊銀行とは、特別な法律を基に設立した政府系金融機関のことで、日本銀行を含めて8行あるが、このすべてを所有している。国策会社は、南満州鉄道のように、国策を推進する目的で設立された半官半民の会社である。いずれも戦前の日本の屋台骨だ。 総額4400億円の資産

                    昭和天皇「生誕120年」新資料発見 総額4400億円…GHQが奪った天皇家の財産リスト | 文春オンライン
                  • GHQが焚書処分した「ユダヤ」関連書物~~筈見一郎『猶太禍の世界』

                    GHQが没収・廃棄した書物リストの中から「ユダヤ」「猶太」「フリーメーソン」「マソン」という文字をタイトルに含む本を調べると、全部で21点存在する。そのうち「国立国会図書館デジタルコレクション」で7点がネット公開されている。 ユダヤ人に関する陰謀論は古くからあるが、ユダヤの人々が世界の政治、経済、軍事を支配し、強く影響を及ぼしていたことの多くは確かなことである。 このブログで、ロシア革命を推進した人物の大半がユダヤ人であったということを紹介した。当時のロシアの人口一億六千万人のうちユダヤ人は三百万人弱(2%以下)に過ぎなかったのだが、国家機関においても役員の八割以上がユダヤ人であり、それらの組織におけるロシア人の役員はわずか6%程度に過ぎなかったという史実は重要である。

                      GHQが焚書処分した「ユダヤ」関連書物~~筈見一郎『猶太禍の世界』
                    • x-motemen/ghq が AWS CodeCommit HTTPS (GRC) 方式をサポートしました

                      はじめに ゴールデンウイーク最終日から取り組んでいた x-motemen/ghq で AWS CodeCommit の HTTPS (GRC) 方式をサポートする作業が無事に完了したことをご報告いたします。 AWS CodeCommit は、開発者がリポジトリにアクセスする方法として大きく 3 つの方式を提供しています。 HTTPS 方式 SSH 方式 HTTPS 方式 (credential-helper) HTTPS (GRC) 方式 HTTPS 方式、および SSH 方式は通常の git でサポートされている方式と同様です。ただ、AWS CodeCommit 特有の問題点として、これらの方式は開発者ごとに IAM ユーザーを作成する必要がある、というものがありました。HTTPS 方式であれば 開発者ごとの IAM ユーザーで Git 認証情報 (専用のユーザー名/パスワード) の生成

                        x-motemen/ghq が AWS CodeCommit HTTPS (GRC) 方式をサポートしました
                      • GHQにより焚書処分された、外交に関する書籍~~白柳秀湖 『日本外交の血路』

                        GHQが没収・廃棄した書籍の中には、日本と他国、あるいは他国同士の外交や関係史について書かれた本が少なからずある。 今回紹介する本の著者は、在野の歴史家である白柳秀湖(しらやなぎ しゅうこ)で、彼は島崎藤村を愛読し早稲田大学文学部に進学したが、在学中に堺利彦の社会主義思想に影響を受け、プロレタリア文学運動の先駆をなしたが、明治四十三年(1910年)の大逆事件以降は社会主義思想と縁を切り文学とも離れ、社会評論家、歴史家として活動した人物である。今回紹介する著書『日本外交の血路』の中に、彼が昭和七年に「上海と明治維新」というテーマで講演した内容を書き起こした文章があり、その一部を紹介したい。 どこの国でもそうでありますけれども、その国に非常の大改革が起こりかけますと、その国と利害関係の最も緊密な隣国、もしくは隣国のある地点から、由々しい干渉の起こるものだということを、私は平生歴史を読んで深く感

                        • 門田隆将 on Twitter: "終戦記念日に思うのは、リベラルを称する人々が無念を呑んで未来の日本の為に死んでいった先人への感謝を口にしないこと。GHQによるWGIPに洗脳され、偏った歴史観から一歩も出られない不幸がそこにある。NHKが未だにヴェノナ文書を特集し… https://t.co/zdeFshxAg0"

                          終戦記念日に思うのは、リベラルを称する人々が無念を呑んで未来の日本の為に死んでいった先人への感謝を口にしないこと。GHQによるWGIPに洗脳され、偏った歴史観から一歩も出られない不幸がそこにある。NHKが未だにヴェノナ文書を特集し… https://t.co/zdeFshxAg0

                            門田隆将 on Twitter: "終戦記念日に思うのは、リベラルを称する人々が無念を呑んで未来の日本の為に死んでいった先人への感謝を口にしないこと。GHQによるWGIPに洗脳され、偏った歴史観から一歩も出られない不幸がそこにある。NHKが未だにヴェノナ文書を特集し… https://t.co/zdeFshxAg0"
                          • GHQもかつて注目 外国人への賠償を制限する「国賠法6条」の謎:朝日新聞デジタル

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                              GHQもかつて注目 外国人への賠償を制限する「国賠法6条」の謎:朝日新聞デジタル
                            • 日本海海戦前後に艦隊から離れたロシア艦のこと~~日露戦争に関するGHQ焚書1

                              「歴史ノート」で日本海海戦のことを二回にわたり書いてきた。 バルチック艦隊は、七ヶ月以上もの長い航海を続けてきたため将兵は相当疲労しており、船体にはフジツボなどの貝類が付着し、機関も摩耗していた。ロジェストウェンスキー司令長官にとっては、一旦ウラジオストックに戻って船の整備をし、将兵の英気を充分に養い、ウラジオストック艦隊と合流してから雌雄を決することを望んでいたのだが、わが連合艦隊からすれば、敵艦隊がウラジオストックに戻る前に決戦に持ち込むことベストであった。 しかしながら、この時代にはレーダーのようなものは存在せず、敵艦隊がウラジオストックに向かうのに、朝鮮海峡を通るのか、津軽海峡を通るのか、宗谷海峡を通るのかがわかっていなかった。 ロジェストウェンスキー司令長官は、日本艦隊の勢力を分散させる目的で、一部の仮装巡洋艦や拿捕船等に、日本の東海岸や黄海方面に向かうことを命じたのだが、これら

                                日本海海戦前後に艦隊から離れたロシア艦のこと~~日露戦争に関するGHQ焚書1
                              • GHQが焚書処分した「思想」「宣伝」に関する本~~『支那の対日宣伝策 : 支那に於ける国防と新聞事業の統制』

                                GHQの焚書リストの中に、昭和十二年に海軍省海軍軍事普及部がまとめた『支那の対日宣伝策 : 支那に於ける国防と新聞事業の統制』という本がある。この書物は海軍省が書いたものではなく、支那藍衣社機関紙上海汗血書店発行の「汗血月刊」第八巻第六号(昭和12年3月号)で趙占元という人物が書いた「国防と新聞事業の統制」という論文を、海軍省の東亜経済調査局が要約したものである。 このような本がGHQによって、戦後の日本人に読めないように没収・廃棄されてしまったのだが、なぜGHQは中国人の著した著作を焚書にしたのかを考えると、中国や戦勝国にとって都合の悪いことが書かれていたということであろう。 著者の趙占元は戦時中の宣伝の目的についてこう述べている。文中の「国内」とは、もちろん中国のことであり、「敵国」は、日本と読み替えて良いし、当時の中国側の発表には、真実報道とは異なる目的があったことを念頭に置いて読む

                                  GHQが焚書処分した「思想」「宣伝」に関する本~~『支那の対日宣伝策 : 支那に於ける国防と新聞事業の統制』
                                • GHQが焚書処分した戦争に関する書物~~小林騏一郎『日・ソ・支戦争 : 世界大戦の前に来るもの』

                                  今回はGHQ焚書リストの中から「戦争」「大戦」をタイトルに含む本を集めてみたが、多くの書物で戦前の世界情勢に踏み込んで詳しく書かれている。そこには、今まで教科書やマスコミの解説ではお目にかかれないような内容が記されていることがよくあり、重要なことが戦後の長きにわたりタブーとされているのではないかと思うのは私ばかりではないだろう。 今回は 小林騏一郎 著『日・ソ・支戦争 : 世界大戦の前に来るもの』という本の一節を紹介したい。ちなみに文中の「欧州大戦」は「第一次世界大戦」を意味している。 経済的にシナと英国との関係を見ると、英国は上海と香港とを中心に、揚子江及び南支において強大な権益を有している。即ち航運、鉄道、炭鉱、紡績工場、煙草トラスト、電信会社、無線電信等のあらゆる事業に手をつけ、その投資額は約二億五千万ポンドと言われている。したがってシナに起こるすべての事件は、英国にとって重大な関心

                                    GHQが焚書処分した戦争に関する書物~~小林騏一郎『日・ソ・支戦争 : 世界大戦の前に来るもの』
                                  • GHQが焚書処分した軍隊に関する本~~『軍隊教育漫画 輝く無敵陸軍』

                                    GHQ焚書の中に昭和十三年に出版された『軍隊教育漫画 輝く無敵陸軍』という本がある。焚書処分された本の中には『決戦漫画輯』(金子三郎 編)という本も存在するが、「国立国会図書館デジタルコレクション」でネット公開されている漫画はこの本だけのようだ。 上の画像は『軍隊教育漫画 輝く無敵陸軍』の最初のページだが、右側には「徴兵は師管毎に各連隊区の区域に従って徴集し、入営するのが通例である。現役兵の入営期日は、特別の兵科のほかは翌年一月十日、短期現役兵の入営は四月一日と定めてある。言うまでもなく兵役は国民の一大義務、召されて国家の干城たる、正に男子至上の名誉とというべきである」と解説されている。 上の画像は「点呼」だが、「点呼には普通日朝(にっちょう)点呼と日夕(にっせき)点呼とがあって、毎日朝夕二回これを行う。日朝点呼は起床した時、軍服を着けてそれぞれ所定の位置で人員検査を受けるのである。診断を

                                      GHQが焚書処分した軍隊に関する本~~『軍隊教育漫画 輝く無敵陸軍』
                                    • 日露戦争に出征した猪熊敬一郎の遺著『鉄血』を読む~~GHQが焚書処分した明治期の著作3

                                      前回は「GHQ焚書」で、一兵卒として日露戦争に出征した大月隆仗の戦記である『兵車行』を採り上げたが、今回は歩兵第一連隊の小隊長として出征し、連隊旗手として軍旗を奉じて二〇三高地に突撃した猪熊敬一郎が書いた『鉄血』を紹介したい。この本は、猪熊が明治四十年に肋膜炎に冒され、その後病床に仰臥しながら自分が体験した日露戦争記を書き上げたものである。原著は明治四十四年九月に刊行されたのだが、猪熊はその前月に帰らぬ人となってしまった。この本は、猪熊が心血を注いで書き上げた遺著であり、昭和四年に戦記名著刊行会から発行された『戦記名著集 第1巻』及び、昭和十四年に潮文閣から刊行された『戦記文学全集 第7巻』に収録され、この二点がそれぞれGHQの焚書処分を受けている。 猪熊は陸軍士官学校出身で陸軍少尉であったので、軍人として旅順要塞攻囲戦をどう書いているか、一部を紹介することとしたい。 その前に、簡単に、日

                                        日露戦争に出征した猪熊敬一郎の遺著『鉄血』を読む~~GHQが焚書処分した明治期の著作3
                                      • 東洋史研究者が書き残した支那事変体験記『上等兵と支那人』(GHQ焚書)~~その1

                                        中谷英雄 著『上等兵と支那人』,清水書房,昭和18 GHQが焚書処分した支那事変の体験記録はいくつかあるが、今回は『上等兵と支那人』という本を紹介したい。著者の中谷英雄は京都帝大の東洋史科を卒業後長野県の飯山中学校に奉職したが、昭和十三年に召集令状が届き、遺書も書かずに唐詩選を携えて北支那に出陣したという人物だという。支那人についての観察が結構興味深いのでいくつか紹介させていただく。 形式主義 支那人は我々にとっておかしい程形式を尚ぶので、その豹変振りは白々しく感ぜられる。だから余りに真っ正直に受けとっては間違いを生じることが多いので、欺かれたと腹を立てても、先方じゃ一向欺いた心算ではないんだから誤算の生じないようにしなければならない。 お茶を飲んでいると一杯如何というし、御飯を食べていると一碗如何というし、他家を訪問して並べてある家宝を褒めるとどれでも持って帰って呉れというので、これを正

                                          東洋史研究者が書き残した支那事変体験記『上等兵と支那人』(GHQ焚書)~~その1
                                        • 背中にGHQが付いてる人をよく電車で見かけるのだけど、あれはファッション..

                                          背中にGHQが付いてる人をよく電車で見かけるのだけど、あれはファッションの一部なんだろうか。みっともないし、かさばるし、できるならやめて欲しい。

                                            背中にGHQが付いてる人をよく電車で見かけるのだけど、あれはファッション..
                                          • Windows TerminalとCmderとghqとpecoで快適なターミナル環境 - Qiita

                                            はじめに 最近ようやくWindows Terminalを導入してターミナル回りの環境を整理したのでその内容をまとめます. メインとなるWindows上のターミナル環境はCmderを使っています.Cmder(Clink)を使うとコマンドプロンプトに補完や履歴機能,カラーリングが対応されたターミナル環境を使うことができて便利です.またMSYS2/MinGWでPOSIXのコマンドやGCCなどを使えるようにしています. 今回はこれにghqやpecoといったツールを利用して,さらに快適な環境になるようにまとめてみました. またWindows Terminalでは,他にも様々な環境をタブページやペイン分割で動かすことができます.下の画像ではCmderとPowerShellとWSL2(Debian)とDcokerコンテナ(Ubuntu)が表示されています. Windows Terminalのセットアップ

                                              Windows TerminalとCmderとghqとpecoで快適なターミナル環境 - Qiita
                                            • 「GHQ焚書 全リスト」その26 まんし~み

                                              GHQ焚書の全リストの第二十六回目で、今回はタイトルが「まんし」から「み」で始まるGHQ焚書全リストに国立国会図書館のURLを付記してまとめたものである。 このリストの本の中で、以前このブログで採り上げたことのある書籍は以下のとおりである。

                                                「GHQ焚書 全リスト」その26 まんし~み
                                              • GHQが焚書処分した「太平洋」をタイトルに含む本~~中川秀秋『太平洋波高し : 日本を襲ふ魔手の正体』

                                                GHQが戦後没収廃棄した本のリストから、タイトルに「太平洋」を含む書籍を調べると、全部で61点あり、そのうち23点が「国立国会図書館デジタルコレクション」でネット公開されている。 その中から、中川秀秋 著『太平洋波高し』という本の一部を紹介させていただきたい。この本は昭和十六年四月に興亜資料研究所から出版された本で、同年三月に行われた講演会を書き起こしたものである。ちなみにわが国はその年の十二月八日に第二次大戦に参戦している。 ソ連がわが国にいくらかでも接近しようとしているのは、最近日独伊の三国同盟が優勢なので分け前欲しさに秋波を送っているにすぎないのであります。その秋波がこんな棘を持っているのですから、まことにソ連という国は油断も隙もあったものではありません。しかも一方においては、蒋介石を利用し、抗日を続けさせているのであります。もっともこれは、シナの共産化という目的があるのであります。

                                                  GHQが焚書処分した「太平洋」をタイトルに含む本~~中川秀秋『太平洋波高し : 日本を襲ふ魔手の正体』
                                                • ghqでソースコードを管理しよう/2021-03-23-llt20

                                                  社内のLTイベント「えるLT Vol.20 オンライン」で発表した資料です

                                                    ghqでソースコードを管理しよう/2021-03-23-llt20
                                                  • GHQ焚書・長野朗著『民族戦』に描かれた、漢人の侵略の仕方

                                                    長野朗の『民族戦』で著者は、アメリカの資本侵略、ロシアの領土侵略に対し、支那の侵略は表面の統治や経営権等に関係なく、まるでウィルスのように民族を膨張拡大させることにより勢力を拡大してきたことを述べている。 支那民族の発達は、米、露二国とは著しく異なった方式をもっている。米国の発達の方式はドルである。これを保護するために軍艦と飛行機とがある。ロシアの民族発展は銃と剣とが先に立って、植民と商業が後から来る。それがソ連になってからは組織と宣伝とが加わった。支那の民族発展は鍬だ、人が土を匍うて行く、政治はその後から来る。米国の発展は表皮を剥ぐのだ。ロシアの発展は肉を食らう。支那のそれは骨の髄に食い込む最も深刻なものである。 支那人の古来の発展は民族的である。国家等には頓着なく、支那民族が発展していくのだ。血縁相牽き、同郷相求め、村をなし郷をなし町をなす。その統治者の如何は問うところではない。従って

                                                      GHQ焚書・長野朗著『民族戦』に描かれた、漢人の侵略の仕方
                                                    • ghqを用いたgo言語のリポジトリ管理方法について考える - Qiita

                                                      はじめに 普段自分はmotemenさんのghqを使ってリポジトリを管理しています. これを用いた場合,通常は~/.ghq以下の適当な位置にリポジトリが配置されます. ところで最近,go言語に手を出したのですが,はじめに$GOPATHを~/.goと設定して作業し始めました. しかしこの場合,ghq getしたリポジトリが$GOPATH/src以下に配置されないことから,importやdepを使う際にエラーが生じました. そのとき,この問題について検索すると様々な解決方法がヒットし,どの方法が最適解なのかわからずややハマってしまいました. そこで今回はgo言語のリポジトリを扱う上でどの方法が良いのかまとめてみようと思います. ghqを活用する上でgo言語のリポジトリをどのように扱うか 方法1 $GOPATHを複数設定する まずは$GOPATHが設定されていないことが問題なのでそれを設定すること

                                                        ghqを用いたgo言語のリポジトリ管理方法について考える - Qiita
                                                      • 「GHQ焚書 全リスト」その7  こ~こうほ

                                                        GHQ焚書の全リストの第七回目で、今回はタイトルが「こ」から「こうほ」で始まるGHQ焚書全リストに国立国会図書館のURLを付記してまとめたものである。 このリストの本の中で、以前このブログで採り上げたことのある書籍は以下のとおりである。

                                                          「GHQ焚書 全リスト」その7  こ~こうほ
                                                        • 「GHQ焚書 全リスト」その3 え~お

                                                          GHQ焚書の全リストの第三回目で、今回は本・パンフレットのタイトルが「え」~「お」で始まる書籍及びその国立国会図書館のURLをまとめたものである。 このリストの本の中で、以前このブログで採り上げたことのある書籍は次の三点である。

                                                            「GHQ焚書 全リスト」その3 え~お
                                                          • 岩佐圭奨『嵐の世界』(GHQ焚書)を読む~~ユダヤ問題を考える その1

                                                            戦後長らく「ユダヤ問題」はタブーとされ、マスコミなどでユダヤ人が採り上げられるのはユダヤ人が被害者となる場合にほとんど限られるのだが、第二次世界大戦前には国内外の多くの識者がユダヤ人に対する危機意識を持ち、数多の著作を残していて、その多くがGHQにより焚書処分されていることは知っておいて良いと思う。 佐藤清勝陸軍中将の序文 『嵐の世界』の序文の冒頭に佐藤清勝陸軍中将が次のように記している。 今や世界は狂乱怒涛の渦中にあり、雷電霹靂の真中にあり、世界の強国日独伊と米英ソとが国家の全力を挙げて交戦に従事しつつあり、眞に有史以来未曽有の世界戦争を闘いつつある。その起因とする所は単なる利害の衝突でもなく、単なる領土の争奪でもなくして、思想の闘争であり、文化の闘争であり、新世界建設の闘争である。 皇国日本は八紘為宇の大旆を掲げて、道義的世界のために驀進し、独伊両国は民族主義国家主義の旗幟を掲げて全体

                                                              岩佐圭奨『嵐の世界』(GHQ焚書)を読む~~ユダヤ問題を考える その1
                                                            • 足柄(個人の感想です) on Twitter: "駅とかで野宿していた戦災孤児に対して、自業自得とか生まれた親が悪かったとかいって助けようとしなかったとこだもんね。GHQ保健福祉局が浮浪児対策をどうするか厚生省に問い合わせたら全くその発想がなく、やっと出てきた案が逮捕して留置所へ… https://t.co/eE1IpN2Gip"

                                                              駅とかで野宿していた戦災孤児に対して、自業自得とか生まれた親が悪かったとかいって助けようとしなかったとこだもんね。GHQ保健福祉局が浮浪児対策をどうするか厚生省に問い合わせたら全くその発想がなく、やっと出てきた案が逮捕して留置所へ… https://t.co/eE1IpN2Gip

                                                                足柄(個人の感想です) on Twitter: "駅とかで野宿していた戦災孤児に対して、自業自得とか生まれた親が悪かったとかいって助けようとしなかったとこだもんね。GHQ保健福祉局が浮浪児対策をどうするか厚生省に問い合わせたら全くその発想がなく、やっと出てきた案が逮捕して留置所へ… https://t.co/eE1IpN2Gip"
                                                              • 制定過程をたどる:2 天皇制守った「象徴」 GHQ、戦争放棄と「セット」 | 毎日新聞

                                                                宮城前広場(現在の皇居前広場)での「日本国憲法公布記念祝賀都民大会」に集まった民衆に、宮廷馬車の中から応える昭和天皇。隣は香淳皇后=1946年11月3日 1946年2月13日、東京・麻布の外相公邸。連合国軍総司令部(GHQ)のホイットニー民政局長は「日本案は全然受諾できない」と宣告し、タイプで打った21枚の用紙を差し出した。マッカーサー連合国軍最高司令官の指示で民政局が極秘に作ったGHQ案には、象徴天皇制という日本側の思いもよらない条文が盛り込まれていた。 前年10月に発足した政府の憲法問題調査委員会(委員長・松本烝治(じょうじ)国務相)は、天皇が統治権を総攬(そうらん)するという大日本帝国憲法(明治憲法)の基本原則を変えないことを前提に議論を進めていた。ぼうぜんとした表情を浮かべる吉田茂外相と松本に、ホイットニーはくぎを刺した。 「最高司令官は、天皇を戦犯として取り調べるべきだという他国

                                                                  制定過程をたどる:2 天皇制守った「象徴」 GHQ、戦争放棄と「セット」 | 毎日新聞
                                                                • 検閲 本紙記事の76% GHQプレスコード 発令きょう78年 「違反」94本 言論統制厳しく

                                                                  連合国軍総司令部(GHQ)が日本の占領直後に敷いたプレスコードで、検閲された中国新聞の記事は少なくとも7万4126本あり、掲載記事の76・2%を占めていたことが本紙調査で分かった。うち原爆関連は45・1%が検閲を受けていた。「違反」とされた記事は全体で94本あった。プレスコードが発令されて19日で78年。地方紙にも及んだ厳しい言論統制の実態が浮かび上がった。(客員特別編集委員・籔井和夫) 日本での検閲資料が多数保存されている米メリーランド大プランゲ文庫にある中国新聞紙面と、GHQの関連資料を調査。プランゲ文庫の新聞・雑誌情報などをまとめたNPO法人インテリジェンス研究所(東京)の「20世紀メディア情報データベース」とも突き合わせ、検閲状況を分析した。 プランゲ文庫には1946年3月24日~49年10月13日の中国新聞紙面が保存されていた。欠落もあり、47年は約1カ月分しかなかった。確認でき

                                                                    検閲 本紙記事の76% GHQプレスコード 発令きょう78年 「違反」94本 言論統制厳しく
                                                                  • 英国関連のGHQ焚書リスト

                                                                    これまでこのブログで採り上げた英国関連のGHQ焚書 二年前にこのブログの記事で、英国関連のGHQ焚書リストを掲載させていただいたが、その後「国立国会図書館デジタルコレクション」が大幅にリニューアルされて、GHQが焚書処分した本のほとんどが「個人向けデジタル化資料送信サービス」の手続きをすることで読めるようになっているので、以前テーマ別に作成したリストすべてについて、同サービスで読むことが可能な書籍のURLを加筆してリストを再作成することにした。 今回は書籍やパンフレットのタイトルに「イギリス」あるいは「英(国)」を含む書籍を集めて、タイトル名の五十音順にならべてみた。これまで紹介させていただいた書籍については、記事をブログカード化したので、記事のタイトルで面白そうなものがあれば選択して読んでいただければ幸いである。

                                                                      英国関連のGHQ焚書リスト
                                                                    • 「GHQ焚書 全リスト」その28(最終回) り~わ

                                                                      GHQ焚書の全リストの第二十八回目で、今回はタイトルが「り」から「わ」で始まるGHQ焚書全リストに国立国会図書館のURLを付記してまとめたものである。今回が「GHQ焚書 全リスト」の最終回になる。 今回のリストの中で、以前このブログで採り上げたことのある書籍は以下のとおりである。

                                                                        「GHQ焚書 全リスト」その28(最終回) り~わ
                                                                      • 「GHQ焚書 全リスト」その8  こうま~こくほ

                                                                        https://shibayan1954.com/degital-library/ghq-funsho/government-office/ https://shibayan1954.com/degital-library/ghq-funsho/kokutai/ https://shibayan1954.com/degital-library/ghq-funsho/korea/ https://shibayan1954.com/degital-library/ghq-funsho/foreign-work/ 下記のリストで、「分類」欄の ・「〇」は、「国立国会図書館デジタルコレクション」でネットで一般公開されている本でログインの不要なもの。 ・「△」は「個人向けデジタル化資料送信サービス」の手続きをして、ログインすることによってネットで読める本。 ・「×」はデジタル化されているが、国立国会

                                                                          「GHQ焚書 全リスト」その8  こうま~こくほ
                                                                        • 『敵国アメリカの戦争宣伝』(GHQ焚書)を読む 3

                                                                          勝利の宣伝 前回に引き続きGHQ焚書である中野五郎の『敵国アメリカの戦争宣伝』の内容を紹介させていただく。 日本軍の真珠湾攻撃直後にルーズヴェルト大統領がどのような発言をしていたかについて、本書には以下のように記されている。 日米開戦直後、ルーズヴェルトはアメリカ国民に向かって、 『わがアメリカ的文明の救われることが確実となるには、なお二年乃至三年を要するであろう』 と楽観論を戒めておきながら彼は自ら、 『地球上より日本を抹殺する。』 『日本の武装解除と日本国民の懲罰を行う。』 と世界に向かって宣言したのであった。…中略… アメリカの勝利の宣伝はアメリカ人の世界的優越感に根ざしているだけに、ルーズヴェルトの煽動宣言をまたずとも実に一億三千万の大衆の腸に滲み込んでいる。例えば、真珠湾の惨敗以来連戦連敗の暗澹たる日の続いた昭和十七年春、ギャラップ世論調査によれば『戦争はいつまで続くか?』との質

                                                                            『敵国アメリカの戦争宣伝』(GHQ焚書)を読む 3
                                                                          • GHQが焚書処分した「排日」関連書籍~~勝井辰純『猶太人の陰謀と排日問題』

                                                                            このデータベースは、神戸大学の研究者が明治末から昭和45年にわたり切り抜いた様々な新聞記事約50万件という膨大なもので、経済、企業経営、貿易に関わる記事や、わが国や世界における重要事件の背景解説、といった内容の記事が多く、戦争に関する記事や大事件の報道記事などは殆んどない。 ありがたいことに、記事の画像だけでなく文字起こしがなされていて、難しい文字や画像ではわかりにくい文字も容易に読むことが出来る。検索で絞り込んだ記事を時系列で並べることにより、当時の日本人がわが国の置かれた状況を、どのように把握していたかを自宅のPCなどである程度知ることが出来るので、この時代に興味のある方は、利用されることをお勧めしたい。 冒頭で紹介させていただいた旧ブログの記事で、神戸大学図書館「新聞記事文庫」の検索により見つけた記事のいくつかを案内させていただいたが、戦前におけるアメリカや中国における反日活動は、い

                                                                              GHQが焚書処分した「排日」関連書籍~~勝井辰純『猶太人の陰謀と排日問題』
                                                                            • GHQが焚書処分した日中戦争に関する本~~本多熊太郎『欧洲情勢と支那事変』

                                                                              「支那事変」は、昭和十二年(1937年)七月七日の盧溝橋事件から始まった日中紛争を意味するが、当初は「北支事変」と呼ばれ、戦域が拡大してから「支那事変」あるいは「日支事変」と呼ばれるようになり、戦後は「支那」という言葉は避けて「日華事変」と呼ばれるようになったが、1970年代からは「日中戦争」と呼ばれるようになっている。これほど読み方の変わった紛争は珍しいと思う。 『支那事変聖戦写真史』忠勇社 昭和13年刊 より(コマ番号102/111) このブログで、GHQが焚書処分した書物のうち、外国に関するものでは中国に関する本が圧倒的に多いことを書いた。その中でも日中戦争に関する書物は、本のタイトルに「支那事変」「日支事変」「北支事変」を含むものだけで133点もある。 この紛争に関して、GHQがこんなに多くの書物を焚書処分したということは、戦後の一般的な歴史叙述には、これらの書物に書かれていた真実

                                                                                GHQが焚書処分した日中戦争に関する本~~本多熊太郎『欧洲情勢と支那事変』
                                                                              • 一兵卒の書いた日露戦争体験記『兵車行』を読む~~GHQが焚書処分した明治期の著作2

                                                                                GHQが焚書処分した明治時代に書かれた作品紹介の第二回目だが、今回は大月隆仗著『兵車行』(兵卒の見たる日露戦争)という本を採り上げたい。著者は明治十六年(1883年)の岡山県生まれで二十歳の時に陸軍歩兵上等兵として日露戦争に出征し、この本はその体験記で明治四十五年に敬文館から出版されている。この作品は昭和六年に戦記名著刊行会から刊行された『戦記名著集 第九巻』に桃陰著『旅順閉塞』等とともに収められ、この巻がGHQによって焚書処分されている。 著者の経歴をネットで調べると、コトバンクに日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」の記事が引用されている。それによると、「読売新聞記者などをつとめ、また佐々醍雪の助手をし、岩野泡鳴の弟子としても知られている。評論家として『文学の調和』『文学の審美』、作家として『嗜欲の一皿』などがあり、他に従軍記『兵軍行』などの著書がある。」と記されているが、それ以上の

                                                                                  一兵卒の書いた日露戦争体験記『兵車行』を読む~~GHQが焚書処分した明治期の著作2
                                                                                • GHQが焚書処分したヒットラーの著書を読む 1~~『我が闘争  第1巻 下』

                                                                                  ユダヤ人はドイツで何をしてきたか ヒットラーは第一次世界大戦でバイエルン陸軍に志願し、義勇兵としていくつかの会戦を経験したのだが、1918年に連合国側の英仏軍と同盟国のドイツ軍とが戦ったソンムの戦いはとりわけ熾烈なものであり、ヒットラーはこの戦いで負傷し、久方ぶりにドイツに帰って治療し、退院後にミュンヘンの補充部隊に廻された。そこには大量のユダヤ人がいたという。 ・・・補充部隊内の気分は一般に甚だ憂鬱であった。即ち、この補充部隊でも、戦場で要領よく立ち回って上手く危険や義務を逃れるのが悧口で、真面目に頑張って戦うのは莫迦(バカ)で小心の証拠だということになっていた。補充部隊の事務を執る所には夥しいユダヤ人がいた。書記という書記はすべてユダヤ人で、ユダヤ人というユダヤ人はすべて書記という有様であった。自分は所謂選民の戦士の多いのに驚いたが、やがて、選民の戦士で戦線にいるものの少ないのにも驚か

                                                                                    GHQが焚書処分したヒットラーの著書を読む 1~~『我が闘争  第1巻 下』