2020年9月8日にAndroid 11(APIレベル30)がリリースされました。このAPIレベル30で、AsyncTaskクラスが非推奨となりました。AsyncTaskは、Androidの非同期処理を行う際に非常に便利なクラスとして、様々な場面で利用されてきました。このクラスが非推奨になるということは、今後は代替の方法を採用していく必要があります。本稿では、全3回にわたって、非同期処理がよく登場する場面としてWeb API連携を題材に、AsyncTaskクラスを利用しないAndroidの非同期処理を紹介していきます。前回は、HTTPアクセスとJSONデータの処理方法を紹介しました。最終回である今回は、Kotlin言語によるAndroidの非同期処理の記述方法を紹介します。 Kotlinによる非同期処理とKotlinコルーチン 前回で、非同期で天気情報を取得して表示するアプリが完成しました