Microsoft WordやMarkdownで文書ファイルを作成し、それをHTMLファイルやPDFファイルに変換したい時、形式ごとにいちいち変換ソフトを用意するのは面倒です。無料のオープンソースソフトウェア「Pandoc」を使うと、ありとあらゆる形式の文書ファイルを他形式の文書ファイルに変換することができます。 Pandoc - About pandoc https://pandoc.org/ GitHub - jgm/pandoc: Universal markup converter https://github.com/jgm/pandoc Pandocは2006年にリリースされた非常に長い歴史を持つ文書変換ツールで、2020年現在でも活発な開発が行われています。変換できる文書ファイル形式の多様さから研究者やエンジニアに広く支持されており、記事作成時点でPandocが対応している文
nb is a command line and local web note‑taking, bookmarking, archiving, and knowledge base application with: plain text data storage, encryption, filtering, pinning, #tagging, and search, Git-backed versioning and syncing, Pandoc-backed conversion, [[wiki-style linking]], terminal and GUI web browsing, inline images, todos with tasks, global and local notebooks, organization with folders, customiz
今回紹介するMarkdownやHTMLは当然として、reStructuredText、Textile、LaTeX、何故かCSV,EPUB、docx(Word)や、pptx(PowerPoint)、Jupyter notebook、各種Wiki形式、PDFに対応しています。 魅力②「メタデータや独自フォーマットへの豊富な対応」 Pandocは、Markdownのシンタックス拡張や、ドキュメントメタデータ、テーブル、脚注、箇条書き、上付き文字、下付き文字、順序付きリストに対応しています。文書変換時に、このあたりのフォーマット情報がきちんと変換されるのは心強い。 魅力③「定期的なアップデート」 Pandoc - Releasesを見るとわかりますが、ほぼ3ヶ月に一度ほど定期的に更新されています。最新のリリースは2020年2月15日と非常にフレッシュ! 自分実はPandoc自体は3年ぐらい前からそ
【roff形式を手書きは無理ゲー】manページをMarkdown + Pandocで作成【with manページお作法】 by nao · 公開済み 2020年12月19日 · 更新済み 2020年12月25日 前書き:manualページは伝統的なドキュメント manページは、UNIX系OSのドキュメントであり、コマンドやシステムコールなどの説明が記載されています。 Unix v7の時代(1979年)から変化が少ないため、2020年現在の視点で見ると表現力に難があります。具体的には以下のような欠点があり、manページを良質なドキュメントとするには文章力を試されます。 画像を挿入できない ハイパーリンク非対応 Terminalからしか参照できない(manページをHTMLに変換して公開しているサイトはあります) 勿論、manページより表現力が高いTexinfo、Docbookなどの代替ドキュメ
私の周りでは、情報管理にesaを使っている方が非常に多いです。 esaは私も使っていますが、以下のようなメリットがあり、とても便利です。 WIPの状態でも公開できる 情報の検索がしやすい 更新の履歴が追える 顧客との打ち合わせの議事録もesaにまとめるチーム・会社も多いそうです。 齟齬をなくすため顧客にも議事録内容を共有する際に、わざわざesaの内容をWordファイルに編集し直したり、それをPDFに変換している、という声をある方から聞きました。 それが面倒で、最初からWordファイルに書くようになり、esaなどで共有されなくなってしまった、という状態になっているそうです。 それはかなり無駄だと思うので、自動でWordとPDFファイルを自動生成ツールを作ってみました。 構成概要社内の特定のPCにWebサーバを立てて、皆がそこにアクセスしてツールを使えるようにしたいなと思いました。 特にこだわ
昨日の記事では、PandocのReaderを自分で作り直す話をしました。 いうまでもありませんが、ReaderはPandocの一部なので、改造Readerを使うためにはPandocをソースから自分でビルドする必要があります。 ところがPandocというのは、Haskellで書かれているうえに、かなり巨大で依存関係がめんどくさいソフトウェアです。 GitHubからソースをcloneしてくれば誰でもビルドできるとはいえ、Haskellの開発経験がまったくないと、ビルドできる環境を整えるだけでもなかなか大変でしょう。 Readerを改造するしか手のうちようがない機能追加や修正については何ともなりませんが、Pandoc構造に押し込まれたコンテンツを他の記法として書き出すときに標準とは違うことをしたいだけなら、Pandocをソースからビルドしなくても済むような裏口が昔から用意されています。 それが今
昨日までの記事では、Pandocフィルターの基本と少しだけ実用味がありそうな例を紹介しました。 Pandocフィルターは、Pandoc本体の開発言語と同じくHaskellで書けますが、Pandocの内部動作を変えられるわけではなく、pandocコマンドによってJSONとして出力したデータを操作する仕組みです。 内部に組み込まれたLua処理系で実行できる新しいフィルターの仕組みもありますが、いずれにしてもpandocというコマンドに対する補助的な機構です。 一方で、Haskellというプログラミング言語から見ると、Pandocはライブラリでもあります。 つまりpandocコマンドとしてでなく、自分が書くHaskellのプログラムで読み込んでそのMarkdownのパーサだけを使う、といったことも可能です。 今日はそのような事例を紹介します。 XML原稿にあるMarkdownの島 先週、このアド
この記事では、Pandocを使って日本語PDFを出力する方法について説明します。特にLaTeXをPDF変換エンジンに使う場合を想定します。 【以下では、TeX Live 2019 (scheme-full)がインストール状態を前提とします。 インストール方法は TeX Live - TeX Wiki を参照してください。】 (補足: TeX Live 2019以前でも構いませんが、後述のパッケージを利用するには、TeX Live 2016あたり以降が必要だと思います。あるいは tlmgrコマンドでTeX Liveをアップグレードしてください。) 日本語でふつうにLaTeXできないPandoc Pandocでは和文を含む入力文書を、普通にPDFへ変換する(-o foo.pdf)とエラーになります。Pandocが使うPDF変換エンジン(--pdf-engineオプション)は、デフォルトでpdf
これは「TeX & LaTeX Advent Caleandar 2020」の23日目の記事です。 22日目は、MusicDumpさんでした。24日目は、7danmoroboshiさんです。 みなさん、#テフライブ! していますか? ここ最近、「Markdown原稿からPandocしてLaTeX組版する」一連の処理で、書籍製作することが増えてきました。 例えば、某弊社で製作させていただきました事例をいくつかあげます。 Andriy Burkov[著]、清水美樹[訳] 『機械学習 100+ページ エッセンス』(インプレス) David Thomas・Andrew Hunt[著]、村上雅章[訳] 『達人プログラマー 熟達に向けたあなたの旅(第2版)』(オーム社) 内田智史[監修]、株式会社システム計画研究所[編] 『C言語によるプログラミング -基礎編-(第3版)』(オーム社) 田中祥平[著]
ご存じの通り、Markdownにおいては「入力における段落1内の改行は改行にならずに空白と解釈される」という規則があります2。例えば、次のようなMarkdown文書3があったとします。 All human beings are born free and equal in dignity and rights. They are endowed with reason and conscience and should act towards one another in a spirit of brotherhood. これが表すのは次のような“改行のない1つの段落”です。もちろん、実際に出力される際には行長に応じて(「なりゆき」で)適宜改行が入ります。 All human beings are born free and equal in dignity and rights. The
トップページ お役立ち記事 Wordより楽に、本格的な文書作成 Pandoc Markdown はじめに 意外とストレスになっている「Wordで文書」 文書作成、というとコンピュータがビジネスに導入されたごく初期からある用途です。 それが市民権を得た時には「ワープロ」と呼ばれる専用機が人気でしたし、その後には”Microsoft Word”, “JUSTSYSTEM 一太郎”, “Lotus WordPro”のどれが良いかという不毛な派閥争いが行われたこともありました。 しかし現在は事実上Microsoft Wordの一強と言えるでしょう。一太郎を使っていると時代遅れな職場だと批判されるくらいです。 意識の高いところであればLibreoffice Writerを使っているところもあるかもしれませんが、それもだいぶ稀ですし、基本的にLibreoffice WriterはMicrosoft W
これで全部ではないし、どちらかといえばPandocユーザーズガイド日本版に記載されているものはそれを読むほうが早いので、記載されていないものを中心にあまり知られていないものを集めてみた。 上付き文字 (superscript) ^ではさむ。
Wordで組版をしていくにあたって、Wordのアプリケーション上で文章やサンプルコードを入力していくのは現実的ではありません。 見出しのスタイルを当てたり、シンタックスハイライトを手動で当てていくのはMarkdownになれた人間がやるべきことではありません。ツールにまかせるべきです。そこで利用するのがPandocというツールです。 > はじめてのPandocはじめてのPandoc > Pandocとは?Pandocとは? Pandocはドキュメントの形式を変換するツールで、MarkdownやPDF、ePub、Wordなどの多くのフォーマットに対応しています。今回は、MarkdownからWordに変換する用途でPandocを利用します。 Pandoc - About pandoc > PandocのインストールPandocのインストール Pandocは公式サイトからインストールします。 ター
作業マシンが変わるたびに毎回同じものを作ってる気がするので、メモしておく。 我々はすべてのドキュメントをプレーンテキストで、つまりMarkdownで書きたいが、人は必ずしもそうではない。 折り合いをつけるためには、読めないからWordで書いてくれと言われてしまう前に、いい感じのアウトプットを出さねばならない。 ここでは html ファイルへのコンバートを考える。 md → html の変換は Pandoc を使えば簡単だが、毎回コマンド一発で使えるようにしておくにはちょっと準備が必要。 環境 Windows 10 Home Pandoc をインストールしておく CSSの用意 いい感じのスタイルで出力するには、いい感じのCSSが必要。 ここでは GitHub スタイルのCSSを利用することにする。 以前は ↓こちら Github Markdown CSS - for Markdown Edi
MarkdownファイルをPandocでHTML化する際、どのような指定が良いかを迷っていたのですが、いまのところ以下のようなオプションで落ち着きました。 HTMLテンプレート Table of Contents(TOC)の作成 画像ファイルの同梱 $ pandoc \ --standalone \ --self-contained \ --resource-path=/path/to \ --toc \ --toc-depth 2 \ --shift-heading-level-by=-1 \ --metadata title='タイトル' \ --template=html_templates/bootstrap_menu.html \ --fail-if-warnings \ --output=${destdir}/guide.html \ /path/to/target.md HT
Pandoc、MarkdownからHTMLでもPDFでも、Wordにだって出力できて便利ですね。 軽い気持ちでPandocを導入しようとしたら地獄を見たのでその備忘録です。 なお、筆者の環境は Windows10 Pro + Docker for Windows で構築しています。 Linux歴3週間程度のため、コマンドの打ち方等は未熟な部分がありますのでご容赦ください。 2020/7/27 17:00 更新 HTMLの見出しの採番用Luaフィルタを追加 github.com リポジトリを作成しました。 目的 概要 手順 Docker (Docker for Windows)をインストールする pandoc/latexイメージを導入する LuaTeXパッケージ等導入する 図表対応のため pandoc-crossref を導入する easy-pandoc-templatesを導入する Doc
この記事は,Pandoc Advent Calendar 2019 の18日目の穴埋め記事です. 17日目の記事は,mitixxさんによるmarkdownで技術書を書いてpandocでpdfやicml(indesign)に変換するでした. 19日目の記事は,sky_yさんによるPandocの比較的簡単なインストール方法の大幅改訂版です. 本記事では,Pandocユーザーを増やすことを目的に,MarkdownやPandocなどに親しみのない研究者層に対して,MarkdownとPandocで論文を執筆する利点について紹介します. また,論文でよく使う書式やフォーマットに関して,具体例を紹介します. 本記事を読むことで,PandocとMarkdownで論文を書こうかな,と思ってくれる研究者が周りに増えれば嬉しいです. 研究者にとってアカデミックライティングは必須の仕事である 職業研究者として生き
この記事は Pandoc Advent Calendar 2019 の9日目です。 現在登録されている次回は、12/12の高見知英さんです。 (カレンダーの前後に空きがあります。今後の追加登録はもちろん、空いてる過去の日へも後追い参加も歓迎します!) 文書変換ツール Pandoc のバージョン 2.8 が2019年11月22日にリリースされました。 (2019年12月9日時点のPandoc最新バージョンは2.8.1です) Pandoc 2.8 では、Defailt files (-d / --defaults) という機能が追加されました。 今回はこの機能について説明します。 Pandocの地味なつらさ:オプションが長い Pandocを“まともに”使うと、pandocコマンドに与えるオプションがだんだん長くなってきます。 たとえば、日本語で書かれたMarkdown文書をPDFに変換したいと
Click to expand changelog Split pandoc-server, pandoc-cli, and pandoc-lua-engine into separate packages (#8309). Note that installing the pandoc package from Hackage will no longer give you the pandoc executable; for that you need to install pandoc-cli. Pandoc now behaves like a Lua interpreter when called as pandoc-lua or when pandoc lua is used (#8311, Albert Krewinkel). The Lua API that is avai
As you might know, I’m writing a book called Compiling to Assembly from Scratch. Recently I tweeted about my book-writing setup, and there was a lot of interest in the details of my setup. I’m only halfway through with writing the book (or, so I think), so my setup will likely to change as I go. But here it is, anyway. A screenshot: I’m on macOS, so I’m using the native full-screen split functiona
Python界隈でよく見かける構造化文書のための記法として、reStructuredText(以降はreSTと書きます)があります。 reStructuredText https://docutils.sourceforge.io/rst.html 軽量マークアップ言語などと呼ばれることもありますが、reSTはかなり高度な表現力がある記法です。 その記法をパースするために標準で使われているのはDocutilsという仕組みです。ただ、DocutilsはreST専用ではなく、他の記法のパーサを実装することもできるらしいです。 その意味でDocutilsは、Pandocと同じく、内部の抽象的なデータ構造へと記法を押し込めるツールだといえる気がします。 Docutilsについては『マスタリングDocutils』に詳しいので興味がある方は購入しましょう。 『マスタリングDocutils』 マスタリン
これまでテキスト執筆・電子書籍制作環境を色々と試してきました。快適な環境を模索し続け、ようやく「これが理想に近いかな?」と思える環境、 「VSCode + pandoc」 に行き着きました。 ・iBooks Author(Mac専用) ・Scrivener (Mac/Windows) ・Sigil(Windows/Mac/Linux) ・VSCode + pandoc (Windows/Mac/Linux) ←今ここ VSCode・EPUB制作モードこれが現在の私のVSCodeのEPUB制作モードです↓。ようやく理想的な環境が構築されつつあります。 VSCode・EPUBモードのメリット ・マークダウン書式で書ける ・VSCodeなのでEmacsキーバインドを使って書ける ・右側ペインにEPUBでのレンダリングをリアルタイム表示 ・左側のビューワーでファイル管理 ・下段にTerminalで
文書変換ツール Pandoc についてのAdvent Calendarです。Pandocやその周辺ツール・対応フォーマットに少しでも関わっていればOKです。 テーマ例 好きなPandocの使い方、ノウハウ、体験談(初心者歓迎!) おすすめ設定、執筆やドキュメント生成に便利なスクリプト・プロジェクト構成 Pandocハック(Pandoc Tricksみたいなやつ) Pandocフィルタ:書いてみた、便利なフィルタ見つけた Pandocが対応する文書フォーマット・マークアップ言語にまつわる話題 例:Markdown(各種方言)、reSTやOrgなどの軽量マークアップ言語、LaTeX・Word docx(OOXML)・LibreOfficeなど 参考 Pandoc - Pandoc User’s Guide (新・工事中)Pandocユーザーズガイド 日本語版 翻訳作業中・未完成です
IB-Mes Cloud SharePoint 導入支援サイト Azure 導入支援サイト 採用サイト「ユニフェイスなフェイスたち」 uniface.HUB:開発ブログ
はじめに pandocでマークダウンをPDF化する(LaTexなし)でwkhtmltopdfの存在を知った。 この記事ではWindows環境での話だったので、Ubuntu20.04で同様のことができないか確認した。 wkhtmltopdfのインストール Stableなリリースはここで確認できる。 執筆時点では0.12.6なのでUbuntu20.04にインストールしてみる。 $ wget https://github.com/wkhtmltopdf/packaging/releases/download/0.12.6-1/wkhtmltox_0.12.6-1.focal_amd64.deb $ sudo gdebi wkhtmltox_0.12.6-1.focal_amd64.deb pandocでpdfを出力 pandocでpdfを出力してみる。 コマンドはPandocの比較的簡単なインス
はじめに 最近、何でもかんでもMarkDownでメモする習慣が身につきました。仕事もプライベートも全部MarkDownになりました。個人的に2018年の大きな変化だと思います。 手元にMarkDownファイルが増えてきたため、さらに活用する幅広げたいと思い、pandocをインストールしてみました。 できるようになりたいこと MarkDownでメモしたセミナー内容を、Wordで出力して報告書にしたい MarkDownファイルのままでいいやんけ、、、と思わなくもないですが、業務参加したセミナー報告の場合は、Wordファイルのほうがちゃんと仕事してる感があるようです。 MarkDownで設計書を書きたい もう、Excelで設計書書くのはやめたい。。。 同じことを考えている人もいるようだ。 atuweb.net pandocとは? .mdのMarkDownファイルを、Wordの.docxや、PDF
はじめに PandocでマークダウンをPDFに変換する際、--highlight-styleオプションでカラースキームを指定できる。指摘できるカラースキームは以下の通り。 pygments (デフォルト) kate monochrome espresso zenburn haddock tango これらのカラースキームはそれぞれ同名のシンタックスハイライトエンジンに由来するらしいのだが、公式マニュアルには、それぞれどんな色になるか例示がないみたいなので、ここにまとめておく。 コードは以下に置いておく。 https://github.com/kaityo256/pandoc_highlight MarkdownからPDFへ とりあえず日常の文書をMarkdownで書いて、なんか印刷したりメールで送ったりする時にPDFにする、という人は多いと思う。僕はVSCodeでMarkdown Prev
はじめに この記事は NSSOL Advent Calendar 2019 18日目の記事です。 皆さんドキュメントを作ることはありますか。 仕事をしていると、形式はどうあれ、何らかの形で文章を残すことがあるでしょう。 個人用のメモなら多少雑でも自分が困らなければどうということはありませんが、他人向けだとそうもいきません。 自分が文章の読み手であるケースのときによく思うのですが、私自身は 表記の揺れ や typo が非常に気になるタイプです。 微妙な表記の揺れでニュアンスを表現したりするケースがある以上、同意であれば統一してほしいと思いますし、そうした不注意を気にしない精度で作られた文章だと思うと、全体の信頼性を疑ってしまうことがあります。 とはいえ、「致命的な間違いでないからそこまで言うことではない」「実用上問題ない」ということもありますし、自分がレビューを受ける立場だったとして、延々と
[更新情報] 2019/04/12に公開してから、しばらくぶりに更新しました。 まず、WordRemake というオプション名を RemakeAfter に変更しました。 pandocでdocxファイルを生成した後で、python-docxで更に調整を加えるかどうかを指定するものです。 それから、こちらが主な更新点ですが、docxファイルへの変換において 下線・傍点・フリガナに対応しました。 拙作 makeDOCX と同じ記述方法で下線・傍点・フリガナを付加できます。 下線: #u3{Hello} 傍点: #e1{Hello} フリガナ: #r{晴天:セイテン} 詳細は 8. 下線・傍点・フリガナの付加 を参照。 また、下線・傍点・フリガナのテクニカルな情報については python-docxにおける下線・傍点・フリガナの処理 を参照。 [目次へ] [はじめに] pandocでWord文書(
Markdownはとても便利ですが、専用のビューアーで表示しないと中々見づらいので、リテラシーが低めの方にドキュメントを共有する際にはHTMLの方が都合が良い場合があります。 そこで、コマンドラインから簡単にMarkdownからHTMLに変換できるツールのPandocを使ってみました。 Pandocとは Markdownなどのドキュメントファイルを別のフォーマットに変換できるツール。 Markdown以外にも色々なフォーマットのファイルを変換できる。詳細は後述のドキュメントを参照。 ドキュメント Pandoc公式サイト Pandocユーザーズガイド日本語版 インストール Pandoc公式サイトからインストーラーを入手して実行。 インストール後に以下を実行してインストールされているかを確認。
Pandocとは、 文書作成ツール (特に研究者による)[2][3][4]や出版作業の基礎的なツール[5][6][7][8][9]として用いられるフリーかつオープンソースのドキュメント・コンバータ(英語版)である。 カリフォルニア大学バークレー校の哲学の教授であるジョン・マクファーレイン(英語版)(英: John MacFarlane)により開発された[10]。 サポートされているフォーマット[編集] 入力フォーマット[編集] Pandoc が最も徹底的にサポートしているファイルフォーマットは拡張されたMarkdownであるが、多くの他のフォーマットも読むことができる。 軽量マークアップ言語 HTML ReStructuredText LaTeX OPML Org-mode DocBook Office Open XML(Microsoft Word .docxファイル) Djot[11]
こんにちは、テラーノベルでサーバーサイドを担当している@manikaです。 今回はOSSのドキュメント変換ツールであるPandocを触る機会があったので、検証等を行った際の備忘も兼ねてマークダウンを電子書籍化するTipsを記事としました。 先に結論 良い感じに仕上がりました。 ブックアプリ Kindle Previewer 3 出典[1] 既にPandocを使った基本的な変換方法とかは知ってるよ!という方はこちらに飛んでください。 Pandocとは 様々な形式のファイルフォーマットのドキュメントを別のフォーマットに変換してくれるOSSツールです。今回使用するMarkdownやEPUBをはじめ、HTML、LaTex、PDF、Word(docx)、OpenOffice(odt)、CSV等、対応フォーマットは多様です。 開発環境 MacBook Pro(M1) pandoc/core:lates
この記事ではPandocを用いて,markdownで書いた内容をwordに変換して論文として投稿出来るレベルまで整えようという記事.そういった野望をもって取り組んだものの,まだ物凄い便利という状態には遠いが,そこそこの進展があったので記事にする. 今回の目標は,PLOS ONEのテンプレを再現する,だ.PLOS ONEのSubmission Guidelinesの真ん中あたりに”Download sample title, author list, and affiliations page (PDF)”とそのmanuscript body版があるのでそのページをmarkdownから作成する. そう,これがやりたいだけなのに,出来ないことがたくさんあって困った.情報もないし,パッケージ自体のバグもまぁまぁある.なので現段階で出来たこと,出来なかったことをまずまとめる. この記事で紹介してい
Pandoc + GNU make Pandocは知らない人のために一応簡単に言うと、 Markdownとかをpdfやhtmlに変換してくれる、控えめに言って最高なツールです。 しかし、コマンドラインで使うときのツラミも大きいです。 そこで、makeコマンドでどうにかするべくMakefileを書きました。 https://github.com/uesseu/makefile_for_pandoc TLDR; 一番下のコードをMakefileとして保存 同ディレクトリ内にfilesディレクトリを作る filesディレクトリにmarkdownを入れていく ファイルに合わせてMakefileの中の一番上のファイルを弄る 読ませる順番通りに繋げてくれるはず オプションは目的によって弄ること、pandocのマニュアルに色々書いてある pandocとGNU makeの存在下でmakeする(デフォルトで
(Opinions are my own)I like the ideas behind this but I do not think this will take off as much as CommonMark has. My main reasons for thinking this: 1. Users don't really care about edge cases. CommonMark (cmark-gfm really) is "good enough". If something looks odd people go "oh, strange" and make a 3 second edit and forget about it. 2. There's already multiple parsers for every language for markd
この記事は前編・後編で構成されています(注:余談編が追加されました)。 前編:Zoteroから参考文献リストを自動エクスポートする Zotero → BibTeX形式 後編:Pandocで参考文献リストを処理する扱う方法 Pandoc's Markdown + BibTeX形式 → HTMLやLaTeXなど出力ファイル いまここ 余談編:Pandocで参考文献が辛い話 結論:既存のBibTeX用参考文献スタイル(bstファイル)を使いたいなら、Pandocの参考文献機能を諦めよう (余談編にさらっと絶望的な結論が書いていますね……) 後編で説明するのは、Pandocで参考文献を処理する方法です。特に次の前提で説明します。 BibTeX形式の参考文献リストを用いる(前編参照) Pandoc's Markdownで原稿を書き、文献を引用する 参考文献スタイルはCSLファイルを用いる Citat
Pandocフィルターの便利さと限界が見えてきたところで、最後に実用的かもしれない例を1つ紹介します。 Markdown原稿に索引のエントリを指定するための「記法」を考えてみる話です。 どういう記法にするか そもそもMarkdownの方言で索引に対応してるものはないと思うので(まじめに先行事例を調べていないのであるかもしれない)、記法から考えないといけません。 どんな記法ならMarkdown原稿中に索引を挿入してもうざくならないでしょうか。 まあ、どんな記法であれテキスト原稿中に索引を挿入していくと、読みにくくなったりgrepしにくくなったりするのは必然なのですが、そのへんの工夫は過去にもいろいろやってきたので、この記事では「Markdown原稿にふさわしい索引の記法を何かしら考える」ことに集中します。 まっさきに思いつくのは、LaTeXの索引コマンドをそのままLaTeX原稿中に投入するこ
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