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序 最近、安易に建てられた危険なサーバーが増えているため、サーバーセキュリティを鑑みた基本的な設定や構成はどういうものかという話をする。 本記事では具体的な設定や構築を説明するが、環境や前提、用途などもあるため、これを真似すれば安全ということではない。 セキュリティは銀の弾丸があるわけではなく、全ての要素を合わせて考えたア上での最適を導かねばならない。それがセキュリティの難しいところでもある。 本記事はセキュリティが未熟だと自認する人にとっては参考になる内容だと思うが、どちらかというと、本記事の内容が当たり前に「すでに理解できている内容」になっていない人は、サーバーを建てるべきではない(危険な未熟の段階である)ということが重要であり、各々が自身の技量を測る指標として使ってもらえればと思う。 宣誓の儀 「サーバーを破られるということは、すなわち犯罪に加担するということである」 この言葉をしっ
序 2023-01-20にTwitterがサードパーティアプリを禁止にする、という措置を取り、炎上した。 炎上ポイントは過去の経緯もあるが、「規約を更新して、その更新した規約に反しているとしてBANする」という横暴さにある。 正しく言えばこれは誤解であるのだが、これについては最後の解説する。 この行為の問題点はさておき、私としては決めていたことがある。 まず、私が使っているモバイルアプリが使えなくなったら、ほとんどツイートすることはできない(Twitterを見ているのは、ほとんど布団の中や、移動時間なので)ので、Twitterをそれ以上どうにかして利用しようとはしないこと。 Tweetdeckも利用できなくなったら、Twitterを諦めること。 公式クライアントは(スペース的な意味で)コンテンツよりも多い広告、得られない情報、入力できない日本語1など問題が多すぎて、許容できる範囲を越えてい
序 2023-01-12にLinux界隈に激震が走ったらしい。 Linux環境(Unix環境を含む)の日本語入力を支えていた、Mozcdic-UTプロジェクトが終了したからだ。 まず、前提として私の立場を明確にしよう。 私は2017年から、従来のMozc-UTに代わる新しい(ライセンス上の懸念のない)Mozc辞書として誕生したMozc-NEologd-UTのFcitxバインディング、fcitx-mozc-neologd-utのAURパッケージをメンテナンスしてきた。 その後新生Mozc-UTが誕生してからはfcitx-mozc-ut-unifiedとfcitx-mozc-ut-unified-fullというふたつのパッケージを加え、計3つパッケージをメンテナンスしてきた。 その後、mozcdic-ut自体がfcitx4をサポートしなくなったこと、fcitx5は既にメンテナーがいたことから私
序 配信ガチ勢ならわかるはずだ。 複数の音ソースを混ぜたい(主にBGMとマイク、あるいはゲームサウンドとマイク)、複数の動画を混ぜたい(要はワイプを出したい)と思っても、アプリ側で対応しているかどうかにすごく左右されると。 COVID-19の流行により今まであまり配信やweb会議、ビデオ通話に縁がなかった人もそうしたものを使うようになっただろう。 それに伴い、もっと凝ったことをしたいと考えている人もいるはずだ。 だが、そうなるとどうしてもミキサーが必要になる。 Roland VR-1HDやYAMAHA AG03のようなミキサーを欲するだろうが、これらは結構高い。 (ついでに言うと、今は品薄だ) 一方、PCではごく日常的にソフトウェアミキサーというものを使っている。 もしソフトウェアミキサーがなければ、ひとつのサウンドデバイスから音を出せるのはひとつのアプリケーションだけだ。 複数のアプリケ
序 私がBtrfsに始めて触れたのは、日経Linuxの2009年の記事であった。 その後新しい(有望な)ファイルシステムとしてBtrfsを扱ってきたが、本格的に、という意味では8台のディスクからなるBtrfsボリュームを形成した2014年からと言えるだろう。そこからカウントすれば8年だ。 Btrfsに対しては先入観や空疎な風説に惑わされ知ったように劣ったファイルシステムであると語る人が多くいる。 しかし、そのような人はBtrfsをちゃんと運用した経験を持たないだろう。 一方、しっかりとしたBtrfs運用に関する話をネットで見つけるのも難しい。 そこでちょうどいいタイミングなのでBtrfsを運用してどうだったかということを述べていこうと思う。 なお、私はBtrfsを実用する前は、XFS on LVMを利用していた。 Btrfsの概要 BtrfsはLinuxのファイルシステムである。 特に堅牢
Gnome TerminalとMATE Terminalはログイン端末にするかどうかの選択ができる。 XFce4 Terminalはダブルクリック時に選択する文字列や、ベルも設定可能でかなり細かい。 ただし、稼働プロセス警告やプロファイルはない。 KonsoleはURLヒントの表示、点滅テキストの制御などが可能。 マルチタブ終了もプロセス終了も警告される。 QTerminalは使いにくいポイントや配慮不足が色々ある割に、 ドロップダウン端末や、ショートカット設定、画面分割など独特な機能は持っている。 また、プロセス終了警告がなく、タブでプロセスが稼働している場合にタブを閉じると確認せずにタブを閉じる。 マイナー編 挙動 LXTerminal VTE3 Sakura Pantheon Terminal rxvt Unicode ST
序 この記事は本当は新年一発目に出そうかと思っていたのだけど、うまくいかなかった、という結果になったことからお蔵入りになりかけたものだ。 また、 この記事の前半部分ではMozcの状況について少し古い記述になっているが、後半につながる部分であること、この記事のもともとの部分は少し古いことを鑑みてご容赦いただけると幸いである Linuxと日本語変換 多くの人は意識していないかもしれないが、実はLinuxの日本語入力環境というのはかなり危うい。 多くの人はMozcを使っているだろうが、Mozcはかなり昔にその更新が止まってしまっている。 既にビルドも危うくなってきているくらいで、mozc-utでは割と苦労している。 Anthyはもうはるか昔のものと言っていいくらいで(ただし、熱心な人たちによってメンテナンスされているから意外と使える)、いつ使えなくなってもおかしくない(むしろ今でも使えていること
序 今はすっかり整備されて、普通に使えるようになったLinux環境。 あれから15年、20年という時がたち、もうユーザーの中でそんな昔のことを知らない人が圧倒的に多い、という状態になっているから、あのワクワクするようなカオスの中にあった時代の話をしようと思う。 今からすれば考えられないようなことばかりで、とても信じられないような話がいっぱいだ。 きっと、今の若い(年齢的な意味でなく)ユーザーにとっては興味深く聞けるのではないだろうか。 この記事は至って懐古的なものであり、過去のLinuxやインターネットの姿というものが今や検索してもあまり見つからないことから、それを残そうという意図によるものである。 また、この記事はあくまで私の主観的な観測に基づいていることをご了承いただきたい。 Linuxブームさりし日々 2000年は、それ以前に吹き荒れた「Linuxブーム」が去った直後である。 まだ未
これで全部ではないし、どちらかといえばPandocユーザーズガイド日本版に記載されているものはそれを読むほうが早いので、記載されていないものを中心にあまり知られていないものを集めてみた。 上付き文字 (superscript) ^ではさむ。
序 ウェブをブラウジングしていると、嫌というほど見る 無意味にひたすらシステムフォントを列挙している 同じシステム上に存在すると予想される和文フォントのあとに欧文フォントを指定する という苦痛極まりないフォント指定をしているCSSをよく見かける。 ひどい思考停止だと思うのだが、実際には行われているばかりか、ウェブデザイナーを自称する者が平気でそのような指定を推奨していたりする。 それについては散々言及したつもりでいたのだが、実際にChienomiでそのこと全体を指摘した記事はなかったので、ここでしっかりと述べておこうと思う。 ここではそれがなぜ、どのように問題なのか、どのようにすべきかということを述べていこう。 起 話の大本としては、MSNのフォント指定がひどくて、Linux上で見るために気を遣ったaliasを書かねばならないが、それ以上に無意味な指定である、ということを指摘した。 それ以
TOP Old Archives キーボード頂上決戦! 東プレ RealForce R2 vs 富士通コンポーネント Libertouch vs Unicomp Ultra Classic 106JP まえがき 序 Ultra Classic, Libertouch, RealForce 私はついにRealForceを手に入れた。 キーボードマニアと化してから18年、それまで色々なキーボードを使ってきたし、RealForceも試したことはある。 だが、RealForceのふにゃ感が苦手で、これまでRealForceを使ってこなかった。 だが、最近はタイピングスタイルの変化によって軽めのキーボードがうまく使えるようになってきたので、RealForceがなかなか魅力的な選択に思えてついに購入した。 基本的にはメカニカルキーボードは高級キーボードの代名詞だけれども、同じスイッチを使っているもので
SystemdユニットでExecStopを書いたのが初めてだったのだけれど、どうしてもExecStopを書くとTypeによらずstopされてしまう。 Typeがoneshotであるならばこれは正しい。 Type=oneshotである場合、.serviceユニット起動時にExecStartを実行し、この終了を待つ。 ExecStartプロセスの実行中はactiveとなり、実行が終了するとサービスそのものが終了したとみなし、inactiveになる。 Systemdユニットに詳しい人は割と少ないのでサービスタイプについて改めて解説しておこう。 oneshotは単純にその時に実行するだけのサービスである。 起動は実行終了を待ち、終了したらサービス自体を終了する。 simpleはデフォルトのサービスタイプである。 このサービスタイプはプロセスを実行していることで機能するサービスである。 フォアグラウ
今までは徹底した前傾だった 私はこれまで「前傾を前提として」負担を下げることを考えてきた。 私の場合、長時間であれば最大で16時間ほどほぼ座ったまま作業を行っている。 この負担は非常に大きい。単純に座っているだけであれば確実に体を痛めてしまう。 そこで負担を下げる方法として、座圧を下げるアイテム(アウルサポートという車椅子用のエクスジェル製クッションを使っている)とともにバックサポートに寄りかかりやすいニトリのデュオレハイというチェアを使っている。 これでも辛いので、次の目標としては内側ラウンドのL字デスク投入だった。 これは、深く入る形にすることで腕全体をデスクの上において体重を分散させるという目的である。 バックサポートで背中に3-4割程度の体重を預けられるので、さらに腕を使って1割程度軽減できる…というか、腕を保つ必要がなくなり、楽になる。 ちなみに、既にエレコムのエクスジェル製リス
改定を重ねて大ボリュームになってしまったので独立! 欧文モノスペースフォント + 和文デュアルスペースフォント ってどうなの? 百聞は一見に如かず、とりあえず見てみよう。 結論としては、「違いがある分、コメントや文字リテラルとの区別がつきやすくなって却ってみやすい」というのが私の意見。 レンダリングがよく、ウェブのように複数のフォントを順に指定できるVSCodeでやっている。 Input Mono > モトヤLマルベリ等幅 > MMCedar Input Mono + マルベリ 私が普段VSCodeで使っている組み合わせ。 日本語の中に混じっていても読みやすい。割と統一感がある。 Fira Code > Migu 1M Fira Code + Migu (in text) Fira Codeもお気に入りのひとつ。 Fira CodeがどちらかというとSerifチックなので、Migu 1Mと
IntelとAMDのオープンソースドライバはメーカー協力のもと作られており、現状唯一の選択肢 AMDGPUは新しいドライバで新しいカードしかサポートしておらず、それ以前のものはATI及びRadeonドライバのサポート プロプライエタリのCatalystドライバも更新されておらず、古いカード向け nouveauドライバはメーカーサポートがないリバースエンジニアリングの賜物 ハードウェアビデオアクセラレーション ハードウェア搭載機能 Intel IntelはQSV(Quick Sync Video)という補助機能を搭載。 割とビデオが重かった時代から、ビデオを快適に再生できるようにビデオカードの力を借りて再生するものである。 そのため、QSVはビデオカードだけでなくCPUパワーも併用する。 NvidiaやAMDよりも非力だが、サポートしている形式が多く、意外と使いやすい。 また、画質がちょこっ
全記事のリストはこちら。 旧Chienomi(chienomi.reasonset.net)の記事は検索、またはサイドバー, あるいは こちらの全アーカイブ記事のリストから
どういう事情なのかわからないが、 この事件に関して裏付ける情報が検索で出ないため、今回の記述には裏付けがなく信憑性には疑問があることを初めに申し添えておく 。 事の次第としては次のようなものだ アミューズクラフトのウェブサイトがアクセス不能になる 新規に作られたTwitterアカウントから 「アミューズクラフトがドメイン移管を受諾し正式に譲り受けたものである」 というリプライをアミューズクラフトが受け取る 同アカウントのスクリーンショットには他にも多数の著名ドメインに対して移管を申請し、却下された様が映っている これでわかる人にはわかると思うのだが、順に説明していこう。 まず、アミューズクラフトとは株式会社ソフパルの運営するゲームソフト開発事業部の名称である。 アミューズクラフトはアダルトゲームを制作しており、特にユニゾンシフトブランドから販売しているものが有名。 ユニゾンシフトブランドの
序 実は先のビデオ関連の記事はMimir Yokohamaのほうにupしようかと思っていた。 こっちにしてよかった…Mimir Yokohamaのフォーマットで書いてたら絶対地獄を見た… さて、先の記事の途中でAV1を試したが、実際AV1がどの程度使い物になるのか(いや、実際は強烈に遅いので全く使い物にならないのだが)試してみたくてちょっと検証してみた。 ソースビデオはコントラスト差、動きともに激しく、部分的にはほとんど更新されないドラムマニアのプレイ動画を使用した。 10MbpsほどのH.264ビデオである。 Metadata: major_brand : isom minor_version : 512 compatible_brands: isomiso2avc1mp41 encoder : Lavf58.12.100 Duration: 00:00:04.79, start: 0.
ことの起こり 最近「会社の支給PCのメモリが4GBであることが悪行である程度」が話題になっている。 もちろん、これが意味するのは「会社の支給PCのメモリが4GBであることは許されざる罪である」という点に関しては異論を差し挟む者は基本的にいない。 この手のことは何度か話題になっているのだけど、今回特段話題になっているのは論点が広がったためであると思う。 今までは「エンジニアのPCがメモリ4GB」という話題だったのだが、ここにきてそれ以外にも バックオフィスのメモリは4GBでいいのか エンジニアとオフィスワーカーのスペックに差があって良いのか 16GBのマシンを支給しているところは名乗り出てみろ、の煽り → タイミングよくサイボウズがバックオフィスにも32GBを支給していると公表 おおまかにはNTTがGAFAに引き抜かれてて処遇改善を考えているよ、という話と、NTTをやめてGoogleに行った
Discordというアプリを知っているだろうか。 まぁ、だいたいの人は知らないだろう。 簡単に言えばSkypeのようなメッセンジャー+通話アプリであり、Discordは大声で「Skypeを投げ捨てろ!!」と言っている。 だが、単純にSkypeのようなアプリというわけではない。 ものすごく乱暴に言えばSkypeのような機能と、Slackに通話機能をつけたものを一体化させたものである。 通話とメッセージングのソフトウェア(例えばSkypeやLINE)と比べると結構複雑だ。 これは「2つの側面がある」と考えてもらうと良いだろう。 Slack的な部分 だが、まずSlackを知らない人が圧倒的に多いだろうからそこから説明しよう。 Slackは簡単にいえば共同作業用のチャットツールである。 「Slackのアカウント」というのは基本的に存在せず、「チーム」というのがその単位となる。 「チーム」はメンバー
全く以て意味不明な誤謬がはびこっていた上に、やたら上から目線だったので、消火しておこうと思う。 そもそもSSL, TLSとは何か SSL/TLSは暗号化技術である。 SSL/TLSのデータ通信自体は対称暗号である。ただし、暗号化に利用する暗号鍵は使い捨てる。 Cipherはかなり色々使えるのだけど、だいたいはTriple DES (3DES)かAESが使われる。 その手順は <- HelloRequest -> ClientHello <- ServerHello <- ServerCertificate <- ServerKeyExchange <- ServerHelloDone -> ClientKeyExchange -> Finished -> ChangeCipherSpec <- Finished <- ChangeChiperSpec <-> Application Dat
あらまし Fu-sen.さんは様々な名前を持つ。 以下は同一人物の名称である。 Fu-sen. BALOON 志賀慶一 また、デル男、という渾名もあるようだ。 わざわざ取り上げるのは、次のような事情からである。 彼はLinux界隈では有名である。 それも、あまり良くない意味で有名である。 彼が有名たる所以は次のようなことからだ。 数多くのLinuxディストリビューション関連ウェブサイトを開設 Linuxをインストールしたコンピュータを販売 多くのディストリビューションのフォーラム/MLに顔を出す MATEの超訳で不興を買う fcitxの翻訳チームに名乗り上げてrejectされる rejectされた恨みつらみを撒き散らす 初心者向けに書いているが間違いが多く、訂正しない サイトは検索上位に入り、しかも公式であるかのようにミスリード コンピュータは単にLinuxを入れただけでWi-Fiも動かな
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