下書きを読んでいると「秀逸なアイデアだ」と思わされるものがいくつかあります。そうしたアイデアの多くは改稿されたり没になったりして、大舞台に立つ前に輝きを失ってしまいます。もったいない、とてももったいない。サンドボックスの片隅に立てた墓碑の前で、死産したアイデアに黙祷を捧げる毎日を過ごしています。 現在のSCPwikiでは形式が重視されすぎている、と私は考えます。パターンを構築し、面白さを理..
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オープニングアクト: パブリックイメージから逃げろ オリジナルのSCPを書いてみたいと思ってこのサイトに登録するメンバーは数多くいます。私自身もそうでした。そうしたメンバーの多くは大抵、サイト登録時点で何らかのアイデアを持っているものです。 しかしサイト登録したばかりのメンバーが執筆した下書きなり記事なりは、あまり良い評価を受けられず撃沈します。私自身もそうでした。すでにやり尽くされたコンセプトのリストかあなたの記事が低評価にならないためにで挙げられている類例のどれかに当てはまっており、「見飽きた」の一言で切り捨てられるアイデアが軸になっているからです。 なお、先に紹介したリストは既に古くなっており、リストアップされていないだけで見飽きた要素はまだまだあります。誰かが編纂してくれることを期待して、いくつか追加でピックアップしておきます。 見飽きた要素の一覧(追加版): 財団、地球、次元など
01 じゃあそのインタビューとやらは、これで一旦終了ということで宜しいですか。いえいえ、こちらこそ有難うございます。私も久々に学生さんとお話が出来て、楽しかったですよ。 いやいや。私なんて、もうとっくにおじさんです。あなたも覚悟しておいた方が良いですよ。三十路になるとね、本当に急に体力が落ちるんですから。あはは。 それにしても、民俗学ですか。大変ですねえ。今はこういう伝承が残っているようなことも中々ないでしょう。今はそういうのを話す人もですが、好んで聞きたがる人も居りませんので。 ああ、そういえばあなたは元々怪談がお好きだって言ってましたか。そっか、ちょうどテレビでも心霊ものとかがよく映ってましたもんね、あの頃だと。あ、それじゃあだいぶ前、「おつかれさま」っていうネットの怪談が流行ったの、知ってますか。 お、知ってますか。そうそう、ええっとねえ。私がちょうどあなたぐらいの年齢のときに、うち
Tale-JP 『無縁』 「梨」という名義として、初めて書いた作品です。 物事に連関を見つけて結びつけることが必ずしも意味を成すとは限りません。 この文章を最初に書いておいて良かったなと、今更ながらに感じています。 Tale-JP 『てうぶく』 その昔、オカルトや怪談に関する話題を語る巨大なネット掲示板がありました。 或いは、そういった情報を収集する個人サイトやBBSが幾つもありました。 必ずしも良い思い出ばかりではありませんし寧ろ悪い思い出の方が多いのですが、それでも割と楽しかったです。 今でも時々見返します。数行しか書いてないけど、或る意味ここでの書き込みが現存する一番古い文章かも。
自然法則に反した物品・場所・存在を取り扱う架空の組織、SCP財団を元ネタに、SCPの存在を調査し、可能であれば収容する部隊の作戦行動を描いたショートフィルム。 夜間、精神科医の自宅に調査に入った部隊は、何一つ正しく動作していないノートパソコンや、精神科医が持ち帰った資料を発見。 しかし、いきなり現れたかと思えば何処かへ消え失せる容疑者に、バグったかのように動きを止めてしまう隊員と、不可解な現象に巻き込まれていく。 SCPはネタの宝庫だし、この映像クオリティで制作できるのならば、もっと色々なSCPで映像化してほしい。 【関連】 「うちにこんなドアあったっけ……?」いつのまにか自宅に現れた謎のドアを開けてみた男のホラーショートムービー 存在しないはずの9と1/2階に迷い込んでしまった女性を描いたホラー・ショートフィルム「9 1/2」 深夜2時に遭遇した、奇妙な動きで笑顔の男のホラー・ショートム
過去の資料 事件記録 a20040304 [最終更新日時: 2005年3月4日] 備考 2004年3月4日、財団職員として勤務していた██ ██研究員が、自宅のドアノブと電源ケーブルを用い、縊死した状態で発見されました。現場の状態から、自殺であると断定されています。同研究員は数日前から無断欠勤を続けており、それを不審に思った██上級研究員が自宅を確認したことで事態が判明しました。当時彼が使用していたデータ機器類はほぼ全てが物理的に破壊されていましたが、現在ではそのうちの3割程度が復元に成功しています。遺書のようなものは見つからず、代わりに数十秒の音声が彼の手元にあったICレコーダーによって記録されていました。 その音声記録及び復元されたデータが、何らかの未発見の異常現象を示唆するとも考えられるものであったため、特別な調査チームが編成されて長期間の調査が行われましたが、該当するような異常現象
『アノマラスシティ』は、怪奇的な特性を持つオブジェクト「異常存在」を秘密裏に収容していく“機関”の職員となって、いずれ引き起こされるであろう世界の終焉を阻止するべく暗躍する探索型のアドベンチャーゲームである。ただし、作中でプレイヤーが動かす主人公自身も「異常存在」のひとつであり、死ぬたびに得た知識や経験などを引き継ぎながら時を巻き戻す、いわゆる“強くてニューゲーム”のような異常性を持つ。主人公は自身の異常性を活かしてさまざまな世界線を渡り歩き、複数の面から観測した情報をつなぎ合わせて世界の終焉につながる原因を探していく。 もちろん、時を巻き戻すためには死が不可欠であり、ときには苦労と犠牲の末に絶望しか得られない世界線が存在するほか、時間が巻き戻るたびに絆を紡いだ人々の記憶が毎回リセットされることも意味する。また、物語のなかでは天使のような翼を持つ「異常存在」の少女も登場。物語のなかでは、主
特別収容プロトコル: 現在プロジェクト1139-JPは順調に進行中です。担当職員は引き続きSCP-1139-JPの発生に注視して下さい。SCP-1139-JPの発生を確認した場合は対処の削除及び関係者への記憶処理を行い、カバーストーリー「SCP-1139-JP-αを使用した作品」を流布して下さい。 説明: SCP-1139-JPはインターネット上にアップロードされた動画、音源データに発生する異常現象です。肉声が録音された動画、音源データがアップロードされた際、声質が録音時とは全く別の人物の物に変化します(変化したデータを以下"対象")。この現象は何らかの歌唱を録音したデータに発生しており、データが対象となる条件は判明していません。 対象を視聴した人物(以降"曝露者")は対象を"██ ██が歌った曲である"と認識します。しかし██ ██という人物及び██ ██という名義を使用している人物は存
30分以内に、彼女は死ぬかあるいはユーテック最悪の犯罪者として知られるようになるだろう。どちらにしても、彼女はものすごく苦しい立場に陥りつつあった。 ターゲットは明快だ - 不法に占拠された、一階建てのコンクリートブロック。そこはクリムゾン-ライト地区の輝くアールデコ建築物の中の一点のシミであり、ユーテック銀行の本拠地でもあった。貯蔵されている銀行の財産はたった4%であったが、最低でも1000万ドルの価値を持つ現金、債券、株式、宝石、スパイス、魔法、テクノロジーがその内部に存在していた。そして30分以内に、すべてが彼女のものになる。もしくは彼女の魂がセキュリティシステムの一部になる。 残り29分。 彼女はバンクに面した路地で、白の2008ベスパSに座っている。ベスパのヘッドライトの上には小さな、平らなテーブルが取り付けられていた。そこで彼女は製品の準備をしている。サイコロ状に切り、砕き、混
[注: この文章を読んでいる際、突然に心身の不快や不調を感じた場合は、すぐに文章の繙読を中断してください。] 職業柄というものなのかは判りませんが、各地の民話や伝承、或いは俗に「怪談」と謂われるものを集めていると、時として「これは話してはいけない、誰にも言わず心の中に留めておかなければならない」と直感的に感じるような話に出くわす事があります。 良くある「自己責任系」の怪談や一昔前に流行った不幸の手紙のように、これを読んでから何々をしないとその人に明確な災いが降りかかる……とか、そういった話ではありません。寧ろ怪異としては地味で、怖がらせることを目的として作ったホラー映画や怪奇小説のような起伏も無い、そういったものの方が多いかもしれません。 何というか、物凄く恐ろしい化け物が出てくるという恐怖や実際に話を聞いたことで何人もの死者が出ているといった由縁などではなく、ただ単純に本能が「危険」だと
アイテム番号: SCP-536-JP オブジェクトクラス: Safe 特別収容プロトコル: SCP-536-JPは現在サイト-8142の小型収容庫に保管されています。紙質の劣化や日焼けを防止するため、SCP-536-JPは暗所にて保管し、定期的に収容庫内の湿度と温度の点検を行って下さい。 説明: SCP-536-JPは、無地の厚紙による装丁がなされた右綴じの日記帳です。表紙には黒色の油性マジックインキで「いた」と書かれており、この表紙及び中のページの紙質等には特に異常は見られません。 SCP-536-JPの異常性は、その日記帳における特定のページを視認した場合に発生します。そこに書かれてある内容を見た場合、読者は限定的な記憶障害を発症し、その内容を長期的に記憶する事が不可能になります。症状としては前向性健忘に類似しており、財団の特殊認知心理学研究チームの追加調査によりSCP-536-JPの
人類はこれまでにおよそ25万年もの歴史を歩んできた。しかしその歴史のうち特筆すべきは僅かこの4000年に過ぎない。 我々は25万年に渡って何をしていたのか?そのほとんどを、理解の外にあるものを恐れて、洞窟の中で小さな焚火を囲み身を寄せ合って過ごしていたのだ。太陽が昇る理由の未知よりも、人頭を持つ巨鳥や生命を宿す岩々の神秘こそが恐るべき『理外のもの』であった。そして我々はそれらを『神』と、あるいは『悪魔』と呼び、許しを乞い、救済の祈りを捧げた。 時は流れ、それらは次第に衰え、我々の数は多くに増えた。恐れるものは数を減らし、世界はより理に適ったものへとなり始めた。しかしそれでも、不可解なるものは決して消え去りはしなかった。まるで世界が不条理と不可能を必要としているかのように。 人類は恐怖から逃げ隠れていた時代に逆戻りしてはならない。他に我々を守るものはいない、我々自身が立ち上がらなければならな
オーストラリアのゲームデベロッパーDanstarr13は、SCP財団をテーマにしたサバイバルホラー『SCP: The Foundation』のSteamストアページを開設した。価格は無料。8月28日から開発中のゲームをリリースする早期アクセス配信がスタート予定だ。 SCP財団とは、超常的な能力を持つ存在を収容する架空の組織の名称だ。SCP財団に収容された存在に対する報告書という形で、ユーザーたちがさまざまな怪異に関するデータを創作で記しており、それらはwikiページにまとめられている。 『SCP: The Foundation』はランダム生成されるマップを特徴としたホラーゲームとなっており、プレイヤーはもっとも扱いの悪いDクラス職員として、ほかのDクラス職員2名と共に収容違反が起きた施設からの脱出を目指す。バージョン0.0.1.0では以下の5つのオブジェクトが登場する。 ・SCP-173
皆さんは「SCP財団」なるものをご存知でしょうか? 近年インターネット界隈で、一部のオカルトマニアを中心に話題に登るようになってきているこのSCP財団。 実は私、以前にもこの財団のことを記事にしようと思ったことがあったのですが、その内容があまりにも煩雑すぎて私の力では上手くまとめきれないと思ったこと、そして、この記事を書くことにより私自身の身に危険が及ぶことを危惧して断念しておりました。 しかし、まがりなりにもオカルトマニアを自負し、世の中の怪異を追い続けることをライフワークとしている私としては、この件は決して避けて通れないと思い、今回書くことに致した所存でございまする。 SCP財団とは オブジェクトクラス Safe(セーフ) Euclid(ユークリッド) Keter(ケテル) 財団職員の分類 Aクラス Bクラス Cクラス Dクラス SCPオブジェクトの一例 SCP-173「彫刻」(オリジ
ダンジョンズ&ドラゴンズの前 — エンパイア・オブ・ペタル・スローンの前 — チェインメイルや、ホワイト・ベア&レッド・ムーンや、シージ・オブ・ボーデンバーグよりもさらに昔 — エスケイプ・フロム・テルミナスというゲームがあった。 一部の人々から現代的テーブルトークRPGの父と見做されているエスケイプ・フロム・テルミナスは、1965年、アルビオン・ゲームズによって最初に配布された。1年後、この会社は倒産した — 印刷された700部のうち、売れたのは50部以下だ。 しかし、70年代の爆発的な卓上ゲーム流行に至るまでの数年間で、エスケイプ・フロム・テルミナスは隠れた人気作になった。343ページのルールブックの折り目だらけの写真複写を詰め込んだルーズリーフ・バインダーが、1973年のVCON(カナダのファンタジー/SFゲームコンベンション)で回覧された — 折り畳むとプレイに必要な特殊ダイスに変
カンテサンス文章1 いわゆる怪談の舞台、あるいは導入として多いのは、 やはり「肝試し」によるものだと思います。 理由は色々とありますが、それを体験するであろう人が、 怪異やそれに類するものに対し能動的に接しようとしている点は大きいでしょう。 忌むべき因縁のある廃墟に無断で潜入する。 友人と連れ立って、深夜のダムに車を走らせる。 あちらからやって来るのではなく、 こちらが接触を試みた結果として、何らかの恐ろしい現象に遭う。 そんな場合であれば、消費者側も安心して怪談を楽しむことが出来るのです。 何も悪いことをしていないのに不条理な体験をしてしまうのであれば、 それは理不尽であり、明確な意味も分からない話になってしまいます。 その点、自分から怪異を求めており、多くの場合は愚かな行為者として描かれる「肝試しに行く人々」が体験した話であれば、 特に良心が痛むことも無く、彼らが怪異に恐れ戦く姿を楽し
いよいよ受験カテゴリから離れだした当ブログですが!あまりにも暇なため今日は 「SCP財団」 について話してみようと思います。 SCP財団とは、ネット上の架空の団体です。 この時点で知らない人は「?????」 だと思いますが。まあとにかく架空の団体です。 「一般人には存在を知られてないとある団体」 という設定の団体です。 意味不明で笑う(若干の諦め) まあ実際のところちょっぴり有名で、例えば この手のやつどっかで見たことありませんか? 無い?そっかぁ… えっとですね。つまり何か非科学的というかなんというか… 普通じゃないもの。 そう言うのを一般人の目に触れないように秘匿する財団なんですよ。 ハリーポッターのマグルに魔法がばれないようにするとが 型月系の作品とかそう言うのです。 なんかつまりこういう図柄が変化しちゃう標識とかそう言うのがどっかに生えてるので、そう言うのをひた隠しにしてばれないよ
ねこです。「SCP財団」新作グッズが10月17日に発売します。SCP-040-JPのキーホルダーや,記憶処理錠剤がラインナップされています。よろしくおねがいします 編集部:杉浦 諒 ムービックは本日(2020年8月18日),「SCP財団」(SCP Foundation)を題材にした新作グッズを,全国のアニメイトなどで10月17日に発売すると発表した。現在はオンラインショップでの予約受付がスタートしている。 SCP財団は,自然法則を超越したオブジェクトを“確保,収容,保護”することを目的とした組織と,財団が収容しているオブジェクトを中心としたWeb上の創作コミュニティだ。 発表されたグッズは,日本コミュニティで制作されたSCPの中でも人気の高いSCP-040-JPを元にした「ねこです。ぬいぐるみキーホルダー」や,様々なSCPに登場する「記憶処理錠剤」(ラムネ菓子),SCP財団のマークをあしら
自然法則に反した存在や物体である「SCPオブジェクト」の封じ込め方法を共有するSCP財団が、「文書化してはならない存在」についての報告書を一切の文字を使わずに記しています。 ●●|●●●●●|●●|● - SCP Foundation http://scp-wiki.wikidot.com/scp-2521 報告書の冒頭には、報告対象のSCPオブジェクトを雪山で捉えたと思われる写真が挿入されています。SCP財団が対象のオブジェクトクラスを「Keter」に指定していることから、対象の収容難易度は極めて困難であると考えられます。 報告書によると、対象の情報を伝える際は「手書きで文書化」「デジタルデータとして文書化」「声に出して伝える」といった手法は使えず、写真やイラストで伝える必要があるとのこと。 対象の身長は人間よりも頭2つ分ほど大きく、粘着質の絡みつく触手を有しています。 また、対象を鍵の
アイテム番号: SCP-511-JP オブジェクトクラス: Safe 特別収容プロトコル: SCP-511-JPは現在サイト-8142の収容ロッカーに保管されています。外部への持ち出しは禁止されており、研究目的での再生等には担当職員2名以上の許可が必要です。 説明: SCP-511-JPは、1993年7月22日に福岡県鞍手郡の民家から発見されたビデオテープです。発見の前日、先述の民家ではそこに住む一家の失踪事件が起こっていたため、何らかの異常現象の発生を危惧し複数名の財団エージェントが派遣されていました。エージェントが家宅捜索の過程で回収したビデオテープを再生した際に後述の異常性が発覚し、SCP-511-JPへのナンバリングと現行の収容体制の確立が為されました。 SCP-511-JPの異常性は、そのビデオテープを再生した際に生じます。再生中、ビデオの映像及び音声には不定期なタイミングで数秒
さようなら ええ、この度は。はい。 私も報せを聞きました時は驚きまして、今でもこうして、ええ。思いを馳せながらですね、お経をあげさして頂きましたけれども。今はですね、あかりちゃんが阿弥陀様にまもられてですね、極楽浄土に行っていることと、思っております。 それでは、ふたぎこんでしまう時分ではございますが、ほんの少しだけ、私からもお話をさしてもらえればと思いますけれども。 子供の葬式を親が出すということはですね、私たち人間にとっては本当に苦しい、不幸なことだという風にも言われます。年老いた順にこの世を離れて、若いものがその供養をすると。 これを順縁と、仏教を起源とした言葉でそう呼ぶんでございますが、これがこの世の、まあ不文律とでも申しましょうか。そういう風に命というものは、順番を守って、うつりかわっていくのですね。 しかしですね、時にこれが、そういった順当な縁から外れてしまうことがある。先程申
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