中国との対立をあおって高い支持率を維持してきた台湾の蔡英文政権だが、コロナ感染拡大で生命の危機に瀕する市民から「生命より政治を優先するのか」と強い反発を浴びている。 新型コロナ感染拡大の抑制で「優等生」とされてきた台湾で、5月に感染が急拡大。対策の不備とワクチン接種の遅れが政治問題化し、これまで高い支持率を誇ってきた蔡英文総統の支持率が3割台まで急減している。 【全画像をみる】「日本のワクチン支援に感謝」の台湾・蔡政権、支持率急落の理由 日本が無償提供したワクチンについても、「社会的不公平」を生む要因になるとの批判があがり始め、一方で接種後に複数が死亡したと報じられるなど、ハレーションを起こしている。 台湾「ワクチン不足」の経緯台湾は、世界各地で感染拡大が本格化した2020年5月末以降も「感染者数400人台、死者数1桁」を維持してきた。 ところが、2021年5月中旬、チャイナエアライン(中