Schemeで書くかCで書くか Scheme処理系をSchemeで書くのは、evalを使うという反則技無しでも、 Cで書くより楽である。その快適さを知っているSchemeインプリメンテータは、 Cで処理系を書く場合でも、最低限のプリミティブだけをCで書いておいて残りはSchemeで… という誘惑にどうしてもかられてしまう。 それに、そのアプローチはエンジニアリング的にも悪いことではない。 なるべく基本的な部分や性能が必要な部分だけをCで書いたいわばmicro-Scheme処理系を まずしっかりと作り、処理系の残りの部分はmicro-Schemeを使って書く。そうしておけば、 処理系自体の保守が楽だし、拡張する場合もmicro-Scheme処理系をリコンパイルしたり する手間が無くて良い。多くのScheme処理系はこのアプローチを取っているようである。 Gaucheでは、しかし、Scheme