個人の嗜好などのデータを同意を得て預かり、活用したい企業に提供する「情報銀行」の行き詰まりが目立っている。米巨大IT(情報技術)企業に対抗しようと政府が旗を振り、事業者の認定制度が4年前に始まった。ただ認定を受けない方が自由に事業展開できる矛盾を抱えた「官製」ビジネスは魅力を欠いた。認定数は7社にとどまり、撤退する例もある。「マイデータ・バンク『MEY』終了のお知らせ」。10月上旬、電通プロモ
多くのAI(人工知能)スタートアップに携わる孫泰蔵さんは、最先端のAIに触れれば触れるほど現代の能力主義や教育に疑問を抱くようになったと、著書 『冒険の書 AI時代のアンラーニング』 に記しています。今話題の「リスキリング」(スキルや技術の再教育、学び直し)についても疑問を投げかけます。では、AI時代にどんなスキルを身につけるべきか、何をすべきなのかを聞きました。(聞き手・構成/日経BOOKSユニット 中川ヒロミ 写真/竹井俊晴) 著書『冒険の書』の中で、最先端のAI(人工知能)のスタートアップに関わられているうちに、スキルアップを目指す教育に疑問を持たれていました。学校の教育だけでなく、大人もDX(デジタルトランスフォーメーション)に向けて新しいスキルを身につけなければいけないと言われています。 孫泰蔵氏(以下、孫):これまで私たちはスキルを身につけ、それを常にアップデートしていかないと
最近は新品でも安価に入手できるデバイスが増えてきた。こうしたデバイスに最新のLinuxを入れると、小型パソコンとして利用できるようになる。それぞれのデバイスの特徴に合わせた用途に使えるようLinux化する方法を紹介する。 手のひらサイズのPCをLinux化して、リビングのテレビにつないで動画配信サービスを楽しめるようにします。操作にはリモコンを使います。 Part1では、中国のPCメーカーであるCHUWI(ツーウェイ)社が発売した超小型PC「CHUWI LarkBox Pro」(以下、LarkBox Pro)をLinux化します。販売価格は通販サイト「Amazon.co.jp」で2万2800円(2022年7月14日時点)、割引クーポンを使えば2万円以下と格安に購入できます。特徴は、6.1×6.1×4.3cmと手のひらに収まるほどコンパクトなサイズです。 Linux化するデバイス 超小型PC
米Google(グーグル)は米国時間2023年10月12日、生成AI(人工知能)に関連して著作権侵害で顧客企業が訴えられた場合、その損害などを補償すると発表した。対象となるのはクラウドサービスである「Google Cloud」と、ビジネス向けグループウエア「Google Workspace」の顧客だ。 生成AIの学習に使ったデータと、生成AIによる出力の双方について法的リスクを補償する。第三者が提起した訴訟が、トレーニングデータによるものなのか、AIが生成した出力に関するものなのかを問わず、「著作権を理由に異議申し立てをされた場合、潜在的な法的リスクについてはグーグルが責任を負う」と表明した。顧客が意図的に第三者の権利を侵害するために使用した場合は補償の対象外となる。 補償の対象機能・サービスは以下の7つだ。(1)GmailやGoogle Docsのテキスト生成やGoogle Slides
多忙を極めるリーダーにとって、メンバーにうまく仕事を任せることは不可欠なスキルだ。しかし任せ方に失敗すると、仕事は途端に進まなくなる。本特集では日経SYSTEMSの過去記事を再編集。現場のリーダーが実践する任せ方のテクニックを習得しよう。 メンバーに仕事を任せてよいのかどうか。チームを率いるリーダーはまず、このことを見極めなければならない。 メンバーに仕事を任せるテクニックは、任せる前の「準備」、任せるときの「依頼」、任せた後の「フォロー」という3つのフェーズで実践する必要がある。このうち、準備フェーズで求められるのは、メンバーのスキルを見極めるテクニックである。 メンバーのスキルを見極める最も確実な方法は、実際に仕事を一部やってもらうことである。ITコンサルタントのIさんは、プロジェクトで仕事を任せる際、メンバーに仕事の一部を任せて様子を見ている。そうすることで、「メンバーにとって未経験
国と地方自治体が共通利用するIT基盤「ガバメントクラウド」上に、政府のポータルサイト「e-Gov」を移行させるプロジェクトが始まった。デジタル庁は2024年3月末に移行を完了する計画で、大規模行政システムのガバメントクラウド移行はこれが最初となる。 これまでe-Govに関する大半の開発運用案件は富士通が受注してきた。今回の移行に関わる設計開発業務の一般競争入札には富士通も入札したが、落札したのはNECだった。大規模行政システムの刷新案件や追加開発案件で担当ベンダーが代わるのは珍しい。何があったのか。 クラウド移行の技術提案でNECが上回る デジタル庁は2カ月強の公募期間を経て2023年1月25日に開札し、e-Gov移行の設計開発ベンダーを選定した。提案したベンダーは富士通とNECの2社だけで、入札そのものは低調だった。ただ富士通だけの1者応札を回避でき、結果として受注ベンダーの新規参入が実
最近は新品でも安価に入手できるデバイスが増えてきた。こうしたデバイスに最新のLinuxを入れると、小型パソコンとして利用できるようになる。それぞれのデバイスの特徴に合わせた用途に使えるようLinux化する方法を紹介する。 キーボード一体型モデルのPC「Raspberry Pi 400」に、「Chromium OS」をインストールして持ち運べるクラウド端末としてLinux化します。 小型PCボード「Raspberry Pi」(以下、ラズパイ)は、本体に「GPIO」と呼ぶデジタル信号の入出力端子を備えているため、電子工作の用途で使われることの多いデバイスです。けれども、UbuntuやManjaro、LibreELEC、Volumio、RetroPiなど多くのLinuxディストリビューションがラズパイ向けのイメージファイルを提供しており、Linux PCとしても活用できます。 ラズパイには、スペ
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