其の十五 美しき日本語の世界。 美しき日本語の世界。 「粋」という言葉に秘められた美学 「粋」とは何か 媚態(びたい) 意気地 諦め 「粋」とは日本人のアイデンティティ 「粋」という美学を持って生きる 「粋」という言葉に秘められた美学 江戸時代から昭和にかけて、日本人は「粋か野暮か」で人を判断し、カネ(金)持ちでも垢抜けない行動をすれば容赦なく批判した。 しかし現代では格差が広がり、「粋」という言葉が失われつつある。 そんな今だからこそ、落語の世界や江戸しぐさの粋な言葉や行動基準を身につけ、カネの有無や「勝ち組」「負け組」という言葉に左右されない自己を確立すべきである。 「粋」とは何か 「粋」とは、もともと江戸時代後期に江戸深川の芸者について語ったのが始まりとされている。 身なりや振る舞いが洗練されていて、色気とさっぱりとした心持ちが同居しているような芸者の様を見て、当時の人たちは「粋だね