英語 Anthropocene は、「人」を意味する anthropo- と、新生代における「世」に用いられる接尾辞 -cene とをあわせたもの。後者は「新しい」を意味する古典ギリシア語 καινός (kainos) から取られたもので、日本語では暁新世から完新世まで「新世」の用字があてられている。 日本語に訳さない場合、自然史分野では通常「アントロポシーン」を用いる[14][15]が、フランス語風の「アントロポセン」も使われている。なお、JISの基本方針に従い「一般的な英語読みをそのまま片仮名にした」場合は「アンスロポシーン」となると思われる[16][注釈 3]。 用語の誕生[編集] アメリカ合衆国の生態学者ユージン・F・ストーマー(英語版)が1980年代に "Anthropocene" という用語を造ったと記述されていることが多く、オランダの大気化学者パウル・クルッツェンがそれを独