「ネット時代の理想の高校」を旗印に2016年4月に開校した通信制高校の「N高等学校(N高)」は、いまや生徒数が約4000人にも及ぶ“マンモス校”だ。インターネットを通じて好きな時に、好きな場所で学べるカリキュラムは、集団生活が苦手な子だけでなく、プログラミングやゲーム制作、デザイナーやパティシエなど、やりたいことが明確な子たちからも支持を受けている。 一方で、「ニコニコ動画」を運営するドワンゴが中核となっていることや、授業や学校生活でスマートフォンやネットを自由に用いる先進的な姿勢には、どうしても毀誉褒貶がつきまとう。奥平博一校長は「N高はある種の社会的挑戦」としつつ、「挑戦的ゆえに叩かれることも多いですけどね(笑)」と語る。