秋田県大館市は2008年12月,市庁舎にIP電話を導入したことを公開した。同市は2005年6月に1市2町が合併して現在の大館市となった。以前の市と町の庁舎を有効活用するため分庁舎制をとっていたが,8庁舎9事務所間の連絡を公衆回線で行っていたため「多大な電話料金が生じていた」(大館市)。2006年,本庁舎の構内交換機を交換する時期に合わせ更新を検討した。電話料金の削減を狙いIP電話を検討したが,ベンダーからの見積もりは約2億円。電話料金の削減をあきらめて従来と同じアナログ交換機を更新する場合でも約2000万円との見積もりだった。 このとき,自前でのIP電話導入を提案した職員がいた。前述の中村芳樹氏である。中村氏は同市商工課の職員。電話網を担当する総務課ではなかったが,趣味で中学生のころからパソコンを使っており,独学でプログラミングも学んでいた。市でIP電話の導入を検討していることを耳にした中
「答えを教えて欲しい、そうすればうまくやってのけるのに」。進んでいる他国や他社から熱心に学ぶ姿勢は、かつて日本人の長所であったが、現在は短所になっている。「答えのない世界」に今、我々はいるからだ。ではどうすべきか。それを考える一助として、大前研一氏が2006年10月25日に「『答えのない世界』を生き抜く鉄則」と題して行った講演の内容を紹介する。これは、日経コンピュータ創刊25周年記念セミナー「ITがもたらすビジネス・イノベーション」における基調講演であった。講演時期から8カ月あまりが経過しているものの、講演に込められたメッセージは不変・普遍である。(写真:栗原 克己) おはようございます。日経コンピュータ創刊25周年、誠におめでとうございます。25周年ということですから、この25年間に起こった世界の色々な出来事を私なりに考えてみます。いかにこの世の中の変化が激しいか、また変化の勢いがいかに
国土交通省は3日、「公的不動産の合理的な所有・利用に関するアンケート調査結果」を発表した。合理的なPRE戦略の推進に関する研究会が実施したもの。全国の地方公共団体1,149団体にアンケートを送付。761団体から回答を得た。 優先的な対応が求められる課題については、「既存施設の老朽化に伴う更新・改修需要の増加」が56.4%でトップ、以下「既存施設の運営維持管理費用の増加」(46.2%)、「資産・債務改革に伴う公有財産の資産評価への対応」(42.5%)などが続いた。これらの課題に対する現在の取組みでは、「未利用地の売却等の処分の推進」が75.0%でトップだった。 また、「保有不動産の合理的な所有・利用の必要性」については、実行の有無に関わらず、98.2%とほぼすべての地方公共団体が必要性を感じていた。しかし、その不動産管理については、87.2%が「(地方三公社や第三セクターなどの関連団体を含め
総務省は、地方自治体向けの「ASP・SaaS活用ガイドライン(仮称)」を今年度中に策定・公開する予定だ。9月30日に東京・品川で開催された「ASPICオータムミーティング」(主催:ASP・SaaSインダストリ・コンソーシアム)の講演で総務省の井上知義自治行政局地域情報政策室室長が計画の概要を述べた。 総務省はASP・SaaSインダストリ・コンソーシアム(ASPIC)の協力を得て、10月中旬をめどに地方公共団体ASP・SaaS活用推進合同会議(仮称)を設立する予定。地方自治体から6団体、ASP・SaaS事業者10社程度、有識者などが参加し、ガイドラインを今年度中にとりまとめて公表する計画だ。 開発・運用のコストや手間を削減できることなどから、ASP・SaaSは特に小規模自治体において有効と考えられるが、自治体側のASP・SaaSの理解はまだ十分とは言えない状況だ。そこで、ガイドラインでは、A
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン リーマン・ブラザーズ破綻に端を発した世界の金融市場の混乱は、まだまだ先の見えない状況が続いている。そうした中で、日米欧の各国で浮上しているのが、「時価会計を緩和しないと、金融危機は解決しないのではないか」という議論だ。実際、米国や欧州、そして日本でも金融機関を中心に「時価会計を中止すべし」という主張がなされてきた。 こうしたこともあり、日本でも「日米欧が一斉に、金融機関や企業が保有する債券や証券化商品などの金融商品で、時価会計の適用を一部凍結する方向で動き出した」という趣旨の報道があった。 しかし、筆者はこうした記事を目にし、首をかしげていた。時価会計を「凍結すべし」という主張はあるかもしれないが、具体的に会計基準を凍結の方向に進む動きは、世
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 「世界同時株安」を背景に、日米の選挙と金融・財政政策を情報の観点から見る、というのが、ここ数週間のこのコラムの通しテーマなわけですが、そこに「ノーベル賞」が飛び込んできました。物理学賞の南部陽一郎先生、小林誠・益川敏英の両教授、そして1日遅れて化学賞の下村脩教授と、日本の報道は「日本人」が4人受賞と大はしゃぎですが、ノーベル財団の公式ホームページでは、米国籍の南部先生は米国人としています。同じく化学賞も、ノーベル財団のホームページで下村さんは「日本国籍」となっていますが、所属と学術業績についてはUSAとなっています。 「暗い話題の中に明るいニュース」「日本人の快挙!」などと見出しが躍りますが、「日本人」として本当に喜ぶべきポイントは、実は報道
気がついたら3か月近くも更新しておりませんでした。これで「ブログ再開しました」なんていっていいのかどうか考えてしまいます。書きためてはいるのですがなかなか記事として出すタイミングがよくわからないものです。 さて、武雄市の続きです。 高木浩光@自宅の日記 - やはり欠陥だった武雄市の個人情報保護条例 武雄市の個人情報保護条例は、2003年に地方自治法が改正されて指定管理者制度ができたときに総務省が出した通達「総務省自治行政局長通知(通知平成15年7月17日総行行第87号)」に従っていないという話を、専門家から教えて頂いた。 前の記事を書いたときに武雄市の個人情報保護条例を読んだときに、おやっと思ったのがこのあたりのところなのです。 件の通達における、指定管理者の個人情報の取扱いに関する部分はこう書かれています。 指定管理者が管理を通じて取得した個人情報については、その取扱いについて 十分留意
Adobe Illustratorは確かに便利なすばらしいソフトですが、機能が豊富であるがゆえに操作が複雑になっており、単純作業を繰り返していると死にたくなってきます。人間はもっとクリエイティブな方に集中すればいいのであり、プログラムに自動でやらせた方がいいことは自動でやらせましょう。そんなときに便利なのが、さまざまな作業を自動でしてくれる「スクリプト」、というわけ。 今回はそんな作業にいつか役立つ、知っていればそのうち使うであろうスクリプトを揃えてみました。 Illustratorの作業を自動化する便利なスクリプトは以下から。 10 Free and Extremely Useful Illustrator Scripts | Vectips すべてのパスを閉じる/すべての選択したパスを閉じる「Close All Paths / Close All Selected Paths」 テキス
地方からのネットによる情報発信の現状について、いくつかの記事がホットエントリにありました。 地方でネットの利用が進んでいない話 - 北の大地から送る物欲日記 地方でネットの利用が進んでいない話(2) - 北の大地から送る物欲日記 地方でネットの利用が進んでいない話(3) - 北の大地から送る物欲日記 他の情報発信手段との比較で考えると、今はまだ紙媒体(新聞チラシやタウン誌)の方が宣伝力は高いように感じられているかもしれないが、近い将来的に新聞やタウン誌自体の存続が危うくなる可能性も十分考えられるし、かかるコストだってシンプルなサイトやブログ利用による情報発信に限ればそう爆発することも考えにくい。 (略) 広く浅くだけど、まだまだこういう場所にビジネスチャンスはあるのかもしれない。 広く浅く、をうまく救いあげて形にするようなシステムを構築するのは難しそうだが、どこかがそういうシステムを開発す
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