個人的に4本目となる深町秋生作品。 タイトルの「ダウン・バイ・ロー」は英語のスラングで、 意味は「親しき友を見守る」。 主人公は東北地方の貧困女子高生で、軽く虐めていた 幼なじみが、自らの眼前で飛び込み自殺。それをきっかけに、 様々な事件に巻き込まれていく、という内容。 時代設定がかなり最近。 震災後の東北と、それが原因で加速度を増す貧困、という、 書き込む方も度胸が必要な描写は相当秀逸だし、そこで喘ぐ 普通の女子高生のある種ヒステリックな心情も凄い。 少女が主人公でいながら、キッチリとハードボイルドな味を 出しているのは、技巧と言って良い。ただ・・・。 ・・・正直、ちょっと重すぎる(^^;)。 東北もここまで重苦しいと思われたら迷惑なんじゃないか? とか深読みしてしまう。そして相変わらず殺人シーンもグロい し、普通の人はちょっと読むのが大変かも。 あといくつか興味のある作品があるのだが、