DeNA創業者の南場智子さんが、『不格好経営』という本を書かれて、これまでの道のりを僕たちでも読めるようにしてくださいました。なかなかお話をお聞きする機会も少ない方ですから、とても嬉しいことです。そして読んでみると、とにかくすがすがしい気持ちになりました。 どうして不格好かというと、DeNAの歴史は波乱の連続。まるでドタバタ劇のように次から次へとトラブルやピンチが訪れて、それを持ち前の明るさとタフさで前向きに乗り越えて行く、というドラマの連続だからです。 DeNAというと、ソーシャルゲームで儲けまくっている会社、というイメージですが、その歴史は、なかなか黒字が出ずに苦労されたり、新規事業の立ち上げに苦労されて、業態転換を余儀なくされたり、と波乱万丈。ところが、シリアスな話のはずが、なぜか毎回クスッと笑ってしまうようなディテールの描写と、明るさがあります。なにか、コメディドラマを見ているよう
2011年の11月にKindle、2012年の8月にiPadを購入したこともあって、読む本の量が今年はだいぶ増えた。ということで、備忘録的な、アフィリエイト稼ぎ読書ログ。 Brilliant, Crazy, Cocky: How the Top 1% of Entrepreneurs Profit from Global Chaos: ニュース・評論メディアサイトPando Dailyの創立者で、ジャーナリストのSarah Lacyの本。シリコンバレーの外での起業に焦点を当てたノンフィクション。確かLacyさんと会うとかいう話があって急いで読んだのだが、その話は立ち消えになったw The Entrepreneur's Guide to Customer Development: A cheat sheet to The Four Steps to the Epiphany: 仕事で読んだ。
この書籍について この書籍は、過去 4 年間にわたり Web と体験について扱ったコラム・エッセーを 34 集めました。概念だけでなく、コミュニケーションの糸口、啓蒙するためのヒントなど、明日から考えを行動にうつすためのヒントが掲載されています。 近年、よく耳にするようになった【体験】。何気なく使っている心地の良い言葉ですが、漠然な表現であることから、つかみ所がない表現です。そもそも体験とは何なのでしょうか。私たちは何を体験として見なしているのでしょうか。どのようなきっかけで記憶に残る体験になっているのでしょうか。 体験について考えてみることで、私たちは体験の何をデザインしようとしているのかが見えてきます。この書籍は「体験はなにか?」という疑問に対して明確な答えを出しているものではなく、様々な角度からの考察を通して、体験の輪郭を示しています。書籍の内容が、今後の Web デザインと向き合う
妻が読んでた 「考えない練習」がタイトルからの予想に反してかなり良い本だった。今までのタスク管理とか生産性向上ライフハックとかには、脳に対しての刺激を増やす方向のものが多い。それは結局はストレスとして積み上がってしまう。それでは一時的に生産性が上がってもやがて息切れしてしまう。ストレスを減らすためにはどうするか、を考えることが生産性の向上には必要。 集中力が落ちた時の対策に、僕はアップテンポな曲を聞いたりカフェインを摂取したりという「刺激を追加すること」が多いけど、これは筆者に言わせれば苦(ストレス)を増やしている。心が平穏であることを願うなら、強い刺激を追加するのではなく既に感じているのに無視している感覚に注意を向けるほうがよい。たとえば、指がキーボードに触れている感覚に集中するとか、自分の呼吸に注意を向けるとか。集中の前にまず心を穏やかにする。 外部からの刺激などに心が無意識に反応して
トップ > あたらしい書斎 > 【新刊告知】デジタル・クラウド時代の書斎を考える『あたらしい書斎』 いしたにまさきの新刊:HONDA、もうひとつのテクノロジー ~インターナビ×ビッグデータ×IoT×震災~ 01 それはメッカコンパスから始まった|Honda、もうひとつのテクノロジー 02 ~インターナビ×GPS×ラウンドアバウト~ 運転する人をサポートすること|Honda、もうひとつのテクノロジー 03 ~インターナビ×災害情報×グッドデザイン大賞~ 通行実績情報マップがライフラインになった日 2012.08.23 もう単著なんて、ホントにやる気はなかったのですが、2年ぶりの単著の発売です。発売日は、9月21日になります。 その新刊のタイトルは、『あたらしい書斎』です。 ▼あたらしい書斎 表紙とタイトルからおわかりいただけるように、今回の本は私の過去の本と比較すると、かなり異色です。 いわ
Link: The Elephant Vanishes The Elephant Vanishes is a collection of Murakami’s early short/medium-long stories. I’ve read almost all of them in other collections in Japanese already, but thought it might be worth a short re-reading them in English. Rented this book digitally on Kindle from SFPL and have been reading it for a while. The SFPL rental expires in 21 days, but I can rent it again once
ここの所ずっと書籍の原稿に追われていたので、ブログを更新することができませんでした。しかし、ようやく書き終わりつつあります。完成間近の本のタイトルは、「カーボン・アスリート —美しい義足に描く夢」。この3年間ずっとやってきた義足デザインプロジェクトの活動記録です。 自分は文章がうまいとは決して思いませんが、多くの人が読みやすいと言ってくれます。しかしそもそも、文章の読みやすさとは何でしょうか。 小説家の平野啓一郎さんは、「小説を売ろうとすると結局はマーケティングの話にしかならないけれど、小説にデザインの発想を導入することで新しい書き方ができるのではないか。」と提言しています。純文学として読者に伝えたい重たいテーマには、今の読者はなかなかじっくりとつきあってくれなくなっているので、リーダビリティということ念頭に置いて小説をデザインしているそうです。 これは面白い考え方だと思いました。製品デ
2012年が明けて、はや1週間がたちましたね。 改めまして、あけましておめでとうございます! 新年は早起きなどの新しい習慣を始めよう!と気持ちを新たにできる時期。この勢いで張り切っていけるよう、これからもお役に立てる記事を書くべく精進しますので、どうぞよろしくお願いいたします。 さて、新年最初の本の紹介は、年末年始にかけて読んだこの本です。 発売は2010年2月なので、すでにお読みの方も多いかもしれません。長い間、最寄りの丸善丸の内店に行くたびに目についていた本です。買おうとするものの、立ち読みしたところちょっと読みにくそうだし(翻訳本は、実は登場人物の名前を覚えきれないので少し苦手)、分厚いしと思い、気になりながらもずっと買わずにいました。 年末にFacebookで「この本が気になる」と何気なく書いたところ、「おすすめ本」「走ることへの概念が変わる」とコメントをいただき、それじゃあ、と年
北欧諸国が社会保障のモデルとされるのを面白く思わない人は多い。国土、人口、税金、わかりやすい比較ポイントが並べられて、「だから日本では無理だ」と言われる。一方で、そうした福祉国家の成立条件うんぬんを言う以前に、社会保障の「手厚さ」が「甘さ」「ぬるさ」のように感じられて、批判したくなってしまう人々も多いだろう。 格差と貧困のないデンマーク―世界一幸福な国の人づくり (PHP新書) 作者: 千葉忠夫出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2011/02/01メディア: 単行本購入: 21人 クリック: 616回この商品を含むブログ (5件) を見る この本はデンマークの「福祉」に焦点を当てたものではない。著者は日本とデンマークの架け橋になろうと長年にわたって尽力されてきた方である。彼によれば、デンマーク型の福祉制度を単純に輸入しようとしてもうまくいかない。しかし、その理由は前述したような論点
■ [tDiary][ruby][travis] travis-ci と tDiary のその後 RubyKaigi でも紹介したtravis-ciのtDiary が1ヶ月くらいテスト結果がレッドの状態が続いていたんだけど、オールグリーンに戻ったのお知らせ http://travis-ci.org/#!/tdiary/tdiary-core というのもテストに関係ない部分の大きな問題として10分以上かかってしまうテストは途中でkillされてしまうというのがあって、tDiary ではなぜか 1.8 系で10分を必ず超えてしまってテストが失敗してしまうという状態だった。これは1.9系だと 5-6 分で終わるのでずっと謎だったんだけど、つい最近の travis では 1.8 も 1.9 も平均して6分程度で終わるようになったのでオールグリーンになったのであった。 他にも travis では rb
@fladdictさんが監訳されたことで話題の、オライリー本『iPhoneアプリ設計の極意 ―思わずタップしたくなるアプリのデザイン』、早速会社で購入してもらって読みました。読み終わってまず思ったのは、これはiPhone開発に携わるすべての人に必読の本になるだろうということです。エンジニア、デザイナー、企画者と分担が分かれている場合は、全員が読むといいのではないでしょうか。この本はiPhone開発に必要な共通言語を提供してくれます。それも、コードを使わずに。 本書から得られる内容としては大きくふたつあると思います。ひとつはiPhone開発のプロセスを解説書としての側面。もうひとつはiPhoneのUIカタログとしての側面です。 アプリ開発プロセスの解説書 この本に書かれている開発プロセスは、ベストプラクティスと言えるものになっていると思います。ユーザーニーズを探ること、シンプルさを追求するこ
「子どもが体験するべき50の危険なこと」はチェックせねば 2011-05-24-1 [Book][Family] オライリーから出る本。 親になったばかりの私としてはこれは気になる。 ■Gever Tully、Julie Spiegler / 子どもが体験するべき50の危険なこと (via http://www.yamdas.org/booklog/50dangerousthings.html) 以下、目次より50個リスト。 子供をだしにして私もやりたいことがいろいろ。 子供が大きくなるのが待ち遠しいなあ。 01 9ボルト電池をなめてみよう 02 あられの中で遊ぼう 03 完ぺきなでんぐり返しを決めよう 04 フランス人のようにキスであいさつしよう 05 車の窓から手を出してみよう 06 釘を打とう 07 車を運転しよう 08 やりを投げよう 09 ポリ袋爆弾を作ろう 10 電気掃除機で遊
Coders at Work プログラミングの技をめぐる探求を献本いただきました。ありがとうございます。 Coders at Work といえば、以前 Shiro さんが「Ken Thompson のインタビューが面白すぎる」と言っていたのを覚えていたので真っ先に読んだ。まず驚いたのが分量。全編インタビュー形式なのだが消化しきれずお腹いっぱいになるほどの量。よくあるWebの短いインタビュー記事を想像していたら全然違う。600ページ/15人だから1人当たり 40 ページか。厚い本になるはずだ。 Ken Thompson のインタビューはやっぱり面白かった。 タイピングが下手だからちゃんとやっておけば良かった。 シェルソートのオーダーの話 ベル研面接に誘われた時に「働きたくないでござる」と言い放った メモリが(物理的に)壊れるバグの話 Lisp マシーンいらね Google でのお仕事(え?と
『良いコードを書く技術』という書籍を執筆しました。発売日は4/94/12です。 Amazonでは既に予約販売が始まっています。 良いコードを書く技術 ?読みやすく保守しやすいプログラミング作法 (WEB+DB PRESS plus) 作者: 縣俊貴出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2011/04/09メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 46人 クリック: 2,459回この商品を含むブログ (68件) を見る WEB+DB PRESSに連載していた「良いコードへの道」をベースに大幅に加筆・修正して完成させました。もともと連載終了時から書籍化の話はあったのですが、形にするまでになんだかんだで1年以上かかりました。時間はかかりましたが、テーマや切り口など実用的かつ楽しい本に仕上がったのではないかと思います。 内容は書名のとおり良いコードをテーマにしたプログラミングの本です。 達人プロ
「iOS開発におけるパターンによるオートマティズム」は、HMDTの木下さんによる、2/9日発売のiOS開発本。 超オススメ。 本来なら、僕がレビューするのもおこがましいですが、BNNさんから献本を頂いたので役者不足ながら。 実はこの本、タイトルに反して「デザインパターン」や「自動化」の話でない。ここがちょっとややこしい。この本では、スニペットとコーディングガイドラインを組み合わせたような、開発の作法のテンプレ化を「パターン」、そしてそのパターンに従いながら車輪の再発明を避けつつ効率よく組み上げて行くことを「オートマティズム」と呼んでいる。 ようは空手の型とか将棋の定石の、iPhoneアプリ版といっていい。 RSSリーダーの開発を例題にし、MVCの構成、Retainの考え方、DB制御、シングルトンの書き方。。。といったアプリ開発に必要な様々なものの設計、記述作法を扱い。パターンの考え方とその
このブログが書籍になりました。一部の本屋では先週末から平積みにされているそうですが、正式には昨日が発売日。 書籍の電子化が話題になっています。リーダーと呼ばれる文章を読むためのデバイスの選択肢も広がり、蔵書を自分で断裁、スキャンしてデータ化する「自炊」などという言葉も流行語になりました。もはやこの流れは止められないものと思います。 そういう時代にあって、ブログという電子データを書籍化する意味は何でしょう。世界中から閲覧できるテキストデータを、あえて紙という工業材料の上に印刷し、本という重さのある物体に変換する意味。この書籍化は私自身への問いかけでもあります。 実際に書籍になって手に取ってみると、意外な事にとてもうれしく思いました。その重さやインキの匂いが心地よく、ページを開くという儀式が楽しく、その中にある自分の文章がなんだか自分のものではないような印象を受けます。 それはデザインの力だと
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く