「わたしたちは決してかわいそうな人生なんかではない | 「黒い雲と白い雲との境目にグレーではない光が見える 26人のがんサバイバー」 左右社 毎日闘ってる。自分だけがとかではないと思うけど毎日かなり闘っている。 だいたいにして眠りから目覚めると同時にどこか痛いし、たびたび根拠もわからないまま死にたくなったりする。 自分の生活の中に困難が数多あってそれらと日々闘っていることへの実感がある。 けれど「闘っている」「困難」そういう言葉を虫眼鏡で見てみればその言葉はどこか解像度が粗く、いろいろな要素を取りこぼしているかもしれないとも思う。 もちろん苦しんでいる自分だけが自分なわけではない。一時の苦しみにとらわれて未来まで見えなくなることもあれば、穏やかな時間に差し込んだ陽の光の明るさを信じられるような一瞬もある。握った手に励まされて心が溶けるように泣いた日もあった。 「困難と闘う」は自分の周りだけ