名古屋には、日本中、ひいては世界各地から取材が殺到する喫茶店が存在する。 お店の名前は「喫茶ツヅキ」。昭和21(1946)年に開業し、「ユニーク珈琲を日夜研究するコーヒー野郎の店」と掲げて営業してきた。まずは店内写真をご覧いただこう。 花屋ではない。喫茶店だ。席と席の間に、パーテーション代わりに造花がモリモリ置かれている。そして、写真左側には脚立が当然のごとくそびえ立っている。 そう、脚立が置かれているのである。この脚立は蛍光灯を替えるために置かれているのではない。 信じられないかもしれないが、2.5mの高さからカフェオレを淹れるために使われるのだ。早速その様子をレポートしよう。 高さ2.5mからのカフェオレ落とし カフェオレを注文すると、まずは何も入っていないカップとクリームのセットがやってくる。「ちょっと待っててね」と店長さんが立ち去ると、今度は脚立を持って戻ってきた。 「造花が置かれ