「私がプロに入った頃は、野球選手になったら『親の死に目には会えないと思え』と言われていました。今はそんな時代じゃない。昔のそのような考えは間違っていたと思います。良い変化をしたというのではなく、今が普通になったんです。しかし、当時はそれが当たり前だと考えていました」 「負けた試合日」の家族風景 日常生活も然りだった。遠征やキャンプなどで家を不在にすることが多かったうえに、たまに家にいても子どもたちとはすれ違う生活。ナイターが終わって帰宅するのはもちろん深夜になった。 「私の場合はそれだけでなく、筑波大学の先生のもとでトレーニングをしていたので(西武本拠地の)所沢で試合が終わった後に車で茨城まで行って、朝帰ってきて昼間に寝て球場に行くみたいな生活をするときもありましたから」 当時、工藤家の子どもたちの中には、とある“掟”があったという。 【次ページ】 「もっと子どもとの時間を大切にしていれば
妻に頭が上がらず、マイカーやマイホームの購入に失敗して生活設計に狂いが生じ、72歳まで家のローンを返し続けなければいけない…。そんなプレッシャーのもと現在再雇用で働く63歳・男性会社員の酒井さん(仮名、以下同)を〈定年前は「年収1000万円」あったけど…72歳まで家のローンを返すはめになった63歳大企業社員の後悔〉で紹介した。 本稿では引き続き、気になる再雇用のおカネの話を中心に疑問をぶつけていく。 聞き手:佐藤大輝(33歳・逃げ切れない世代) 再雇用後、給料はどこまで減るのか? ーー酒井さんは大企業で40年間以上も勤めたわけですが、年金はどれくらい入る予定なんですか? 年金は夫婦合わせて25万円くらいになるはずです。国民年金が13万円、厚生年金が12万円。ここに個人年金が月6万円ほど入るので、老後は月30万円くらい入ってくる計算です。 ーーすごい…。逃げ切り世代って強いですね 笑。個人年
「人類学」という言葉を聞いて、どんなイメージを思い浮かべるだろう。聞いたことはあるけれど何をやっているのかわからない、という人も多いのではないだろうか。『はじめての人類学』では、この学問が生まれて100年の歴史を一掴みにできる「人類学のツボ」を紹介している。 ※本記事は奥野克巳『はじめての人類学』から抜粋・編集したものです。 「インセスト・タブー」とは何か 人間が持つ根源的な「ルール」のひとつとして、「インセスト・タブー」が挙げられます。ここでは『悲しき熱帯』で出てきたナンビクワラを例にしましょう。ナンビクワラ社会では、「交叉いとこ」の男女同士は、生まれた時から「夫」や「妻」を意味する言葉で呼び合っていました。それは、ある男性にとっては、彼の父の姉や妹あるいは母の兄や弟の娘のことです。男性は、それらの娘のうちの1人とやがて結婚するのです。 その男性にとっては、逆に規則上、結婚を許されない女
Netflixでアジアのコンテンツ統括を務めるキム・ミニョンさん。「イカゲーム」など多くのヒット作を手掛けた。 撮影:竹下郁子 Netflix(ネットフリックス)のコンテンツ制作でアジア(インドを除く)のトップを務めているのが、韓国人女性だということをご存知だろうか。 「イカゲーム」「愛の不時着」「梨泰院クラス」「キングダム(韓国作品)」……。 これらのヒット作品全てを仕掛けたのがキム・ミニョンさん、Netflixアジアコンテンツ部門のバイス・プレジデントだ。 韓国作品が世界でヒットを飛ばすたび、日本で必ずと言っていいほどささやかれるのが「韓国は世界を向いているから(それに比べて日本は……)」という“ぼやき”。 ところがキムさんは「自国でのヒットこそが成功だ」と言い切り、グローバルヒットを狙うスタッフを「ここには海外行きのチケットはない」と諭(さと)す。アジアのリソースを欧米のためには割か
世界の音楽市場でDXを進めてきたBelieveが日本に上陸した。TuneCoreの親会社でもあるBelieveはフランスに本社を置き、パリのユーロネクストに上場している世界有数のデジタル音楽企業だ。年間1400億円 (8億8000万ユーロ) 以上の売上を持ち、国によっては世界的なメジャー企業に比肩、あるいはそれ以上の売上シェアを達成している。 アジア太平洋地域を統括するシルヴァン・ドランジェ氏にインタビューしたが、今や同社はアーティスト育成とデジタル・マーケティングの専門家へと変貌を遂げ、音楽産業の成長に欠かせない存在になりつつあるのが見えてきた。 (インタビュアー:Musicman編集長 榎本幹朗 取材日:2024年3月13日) シルヴァン・ドランジェ(Sylvain Delange) Believeアジア太平洋地区社長。フランス生まれ。2013年初めにBelieveに入社して以来、アジ
ポール・マッカートニーは、史上最も才能があり、成功したソングライターの1人として知られている。彼はスーパースターとしての数十年のキャリアの中で、数え切れないほどのヒット曲や愛される名曲を書き、ある時は共作してきた。しかし、偉大な人物でさえも他人から借りてしまうことがある。元ビートルズのメンバー、マッカートニーも例外ではない。 彼のポッドキャスト『ポール・マッカートニー:A Life in Lyrics』(iHeartPodcastsとPushkinの共同制作)の最新エピソードで、マッカートニーは彼ですら他のソングライターの影響を受けていることを認めた。そしてある特定の曲の中で、彼は誰かの影響を受けたり、インスピレーションを得たりしたというよりも、誰かの歌詞を「盗んで」、自分の目的のために使ったのだ。 「ぼくがコーラスとして使った部分は、古いビクトリア朝の歌の歌詞なんだ」とマッカートニーはポ
昭和九年の創業以来、伝統の味を守り続けてきた“長久保のしそ巻は”現在も昔ながらの製法で熟練した造り手がひとつひとつ手造りしております。贈って喜ばれるご贈答にもどうぞご利用下さい。 価格:594円(税込) 昭和九年の創業以来、伝統の味を守り続けてきた“長久保のしそ巻は”現在も昔ながらの製法で熟練した造り手がひとつひとつ手造りしております。 少人数のご家庭にもぴったりの食べ切りサイズです一番人気商品です。 現在も昔ながらの製法で熟練した造り手がひとつひとつ手造りしております。※この情報は実際のページと異なる場合がございますので、最新の情報は実際のページにてご確認ください。
NHKは、世界を変えた“ファッション”に迫る教養エンターテインメント番組「ラスト ルック~世界を変えた一着~」を4月21日午前0時10分(※土曜日深夜)から放送する。 同番組は、世界的なモデルの冨永愛がMCを務め、ゲストと共に“世界を変えた一着”がどのようにして生まれ何を変えたのか、貴重な映像やさまざまな人々の証言と共に現代史をたどっていく。 初回は町田啓太がゲストとして参加し、「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」のファッションデザイナーの川久保玲の“ホールズ(Holes)”に迫る。番組では、川久保が42年前に発表した“ホールズ”がどのようにして生まれたのか、そして“ホールズ”が変えたと言われる当時の価値観などを紐解いていく。さらに番組内では川久保から寄せられたメッセージも紹介する。 MCを務める冨永は、「ファッションをテーマに扱う番組自体がとても少ないので、今回
やわらかいフランスパンに、お肉と野菜がたっぷりとサンドされたバインミー。サンドイッチ感覚で親しまれるベトナムのソウルフードは、日本でも人気急上昇中です。パクチーやソースがトッピングされ、アジアの情緒があふれる味わいです。今回は、食べ歩きにもぴったりな小田急線のおいしいバインミーを紹介します。 バインミーバーバー 下北沢店 ベトナムで食べた味をそのまま再現 下北沢駅から徒歩3分の「バインミーバーバー」は、ベトナムの屋台がコンセプト。まるでベトナムのストリートにいるような気分になるお店です。ベトナムで修行した店主がつくるバインミーは、本格的なエスニックな香りを堪能でき、まるで現地を旅しているような気分になります。 1番人気の「バインミーバーバー」(780円)は、お店にある9種類のトッピングが全て乗せられています。ベトナムの家庭料理では定番の肉厚なベトナムハムをメインに、栄養満点なレバーパテ、食
1992年、26歳の若さで旅立ったシンガーの尾崎豊さん。今も世代を問わず、多くの人に愛されています。そんな尾崎さんと18歳で出会い、20歳で結婚、21歳で息子・裕哉さんを出産し、24歳で死別という突然の別れを経験したのが妻・繁美さんです。 「出会いから別れまでの6年間、共に時間を過ごしてきました。この頃、夫には様々な出来事があり、とても濃密で激動な時間だったと思います。今あの頃を振り返っても、よく二人で乗り切ったと思うような……、韓流ドラマにも負けないドラマティクな毎日だったと感じています」と繁美さんは振り返ります。 繁美さんは、そんな豊さんとの想い出の封印を解き、没後30周年を機に連載『30年後に語ること』として発表。2023年7月からは、豊さんが旅立った後、息子の裕哉さんとともに歩んだボストン母子留学の日々などを新連載『笑顔を守る力』として寄稿しています。 先月、久々に住居を移した繁美
渡辺香津美は2024年2月27日、軽井沢の自宅にて倒れ、緊急入院 。精査の結果 、意識障害を伴う脳幹出血と診断され、医師の診断に基づき本年度予定されていた、すべてのアーティスト活動を中止し、治療に専念すると発表されています。 以下、声明より 渡辺香津美に関してのご報告 渡辺香津美は2024年2月27日 軽井沢の自宅にて倒れ、緊急入院いたしました 。精査の結果 、意識障害を伴う脳幹出血と診断され、医師の診断に基づき本年度予定されていたすべてのアーティスト活動を中止し 、治療に専念いたします。 ご家族は献身的な介護を続けており 、静かな環境で皆さまに見守っていただくことが本人の1日も早い復帰へつながるとの思いでおります。 また現在もご家族のみ面会可能な状況から、取材等はお受けいたしません。 プライバシーにご配慮いただき 、渡辺香津美復帰の日をお待ちいただけることを願っております 。 ファンの皆
特集最後の記事として、大滝詠一のギター・サウンドを支えた鈴木茂と村松邦男による対談(後編)をお届け! こちらでは、ちょうど40年前に生まれた名作『A LONG VACATION』の話題を中心にお送りします。いやはや、これで4ヶ月にわたって展開してきたギタマガ流ナイアガラ特集もおしまいです。また会える日まで! 取材=山本諒 撮影=山川哲矢 茂さんがことあるごとに タマ(真空管)を交換してた(笑)。(村松邦男) 『A LONG VACATION』は2人ともレコーディングに参加していますね。オファーはインペグ(註:ミュージシャンを斡旋する業者のこと)を通して? 茂 うん。僕はインペグ屋さんからだね。それで六本木ソニーに行ったら、人数が多くてびっくりした。 村松 僕も同じような感じです。スタジオに行ったら“これか〜、ウォール・オブ・サウンドだ”みたいに圧倒されましたよ。ただ、あんな大人数でやると、
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