それは不幸な出会いでした ~久米島におけるアオウミガメの大量捕殺について~ 近年、アオウミガメの目撃例が増えたとの情報を多く耳にするようになりました。これは、絶滅危惧種としてのウミガメ類全般に対する認知度の高まりによる様々な活動の成果と考えています。 しかしその一方で、そのアオウミガメが関わる自然環境への影響も散見されるようになりました。例えば、アオウミガメはウミガメ類の中でも植物食性の強い種であり、主な食物は海草・海藻類です。世界自然遺産に登録された西表島では、同じく絶滅危惧種であるウミショウブの群落がアオウミガメの摂食により壊滅的な影響受けていることが報告されていて、その対策は急務となっています。 沖縄県の漁業現場においても、近年、アオウミガメの目撃例は多く、定置網や刺網漁業におけるアオウミガメの混獲例が頻繁に報告されています。しかし、漁業においては、古来よりアオウミガメを含むウミガメ