やれやれ今度は「サル痘」か ――そう思った人も多いだろう。人々の関心が脱マスクへと向かい、withコロナをじわじわと受け入れ始めた矢先、また新たな感染症のニュースが飛び込んできた。 国内での報告はまだなく、どこか他人事で聞き流している人も多いだろう(新型コロナ発生当時のように!)。 だが、サル痘は水際でストップすることが難しく、日本への流入も時間の問題に見える。一方で、新型コロナに比べれば安心できる材料もある。 いざというときに大あわてする前に、正しい知識を共有しておきたい。 「サル痘」が世界で発生する異常事態 サル痘はアフリカでは継続的に患者が発生してきた、ウイルス感染症だ。発熱や頭痛、筋肉痛が続いた後、全身に水ほうや膿ほうができる。 アメリカ疾病対策センター(CDC)によれば、1958年に研究用の飼育サルの群れで発見されたために、この呼び名が付いたという。自然界では、もともとネズミの仲