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既存楽曲のカバーを動画サイトなどにアップする「歌ってみた」は、今や新たなスターの誕生や名曲の掘り起こしにもつながる重要な文化だ。しかしインターネット上にあるものすべてが権利をクリアにされているわけではない。そもそも、そこには誰の、どういった権利が関わっているのか、明確に理解している人がどれだけいるだろう。 音楽クリエイター・音楽ファンの中には先日、シンガーソングライターで多数の楽曲提供も手がける清 竜人が、自身が作曲した楽曲のVTuberによるカバー動画に触れつつ「著作権」や「同一性保持権」について言及を行った一件を覚えている方も多いだろう。当該ツイートおよびそれに言及するツイートも含めると、総「いいね」数は1万を超える勢いを見せ、このトピックへの潜在的な関心がそれほど高かったことを窺わせる。 当サービスSoundmainは、ブロックチェーン技術を用いて音楽著作権周りの処理を円滑に行う仕組
Roland、無料でTR-808・TB-303・SH-101が使えるブラウザシンセサイト「Roland50 Studio」を公開 DTM ニュース 機材 Rolandが、同社の人気リズムマシン「TR-808」「TB-303」「SH-101」を無料で利用できるブラウザシンセサイト「Roland50 Studio」を公開しました。 Roland50 Studioは、今年でRolandが創立50周年を迎えることを記念して、日本人サウンドデザイナーのスズキユウリ氏とのコラボレーションによって実現したもの。 同サイトではブラウザ上に再現されたTR-808・TB-303・SH-101を使って、PCやスマートフォンのブラウザ上で音楽制作が楽しめます。 TR-808にはランダムボタンやフィルボタンのほか、シャッフルの度合いをコントロールできるノブ、BPM変更のためのテンポボタンなどが搭載されています。 T
湯浅政明、白石和彌、沖田修一、山田尚子……気鋭の映像作家が送る作品の音楽を次々と手がけ、ソロ名義・agraphでも先鋭的な電子音楽作品を発表する牛尾憲輔さんに、今回インタビューの機会を得ることができた。 最新作は2022年1月よりフジテレビ系「+Ultra」枠で放送中のテレビアニメ『平家物語』(山田尚子監督・サイエンスSARU制作)。山田監督とのタッグは『映画 聲の形』『リズと青い鳥』という2作の劇場公開作品に続き、3作目となる。物語や世界観を(時には物理学や数学の言語も用いて!)抽象的なレベルで共有し制作に入っていくという手法は、今回も健在。しかしながら劇場作品と異なり「オートクチュールではない」(牛尾さん談)テレビシリーズ音楽の特性上、異なる発想も求められたとのこと。西洋楽器とは異なる響きを持つ和楽器とのコラボレーションも、新しい挑戦となったという。 アニメ『平家物語』PV ソニーが開
現在、ダンスミュージックのジャンルであるドラムンベースに再び注目が集まっています。そのきっかけとなったのは、現在20歳のイギリス出身のシンガーソングライター、PinkPantheressです。 PinkPantheress「just for me」 PinkPantheressは、昨年、UKガラージスタイルの「Just For Me」やドラムンベースの名プロデューサーとして知られるAdam Fの「Circles」をサンプリングした「Break it off」といった楽曲がTikTokでバイラルヒットしたことによりブレイク。それらの楽曲をまとめたデビューミックステープ『to hell with it』を昨年10月にリリースし、同作は多くのメディアからの賞賛を得ることに成功しました。 PinkPantheress楽曲が使用されたTikTok動画を集めたミックス そして、今年1月にはBBCが毎年
「今のDJにはないスリリングさがある」 80kidz JUNが語る、ハードウェアを介した電子音楽パフォーマンス「マシンライブ」の魅力 インタビュー ダンスミュージック 機材 近年、音楽クリエイターの間でモジュラーシンセ人気が高まると同時に、ハードのシンセやシーケンサー/サンプラー、ドラムマシンを使って行うマシンライブにもにわかに注目が集まっています。 DJセットとライブの両方を行き来しながら日本のエレクトロニック・ミュージックシーンを牽引してきた80kidzのJUNさんも実は、ソロやモジュラーシンセプレイヤー集団・Patching for lifeのメンバーとして、マシンライブに取り組んでいる1人。 今回はそんなJUNさんにマシンライブを始めるきっかけやその魅力を始め、普段のライブでのセットアップやソフトシンセとはまた違ったハード機材を使った音作りの楽しさ、ソフトシンセとの使い分け方などに
Telematic Visionsインタビュー 「コンテキスト」と「ビジュアルイメージ」との相互作用によって生まれる新たなサウンドスケープに迫る DTM アニメ インタビュー 東京とWeb、ふたつのフィールドを拠点に活躍するDJ/トラックメイカーのTelematic Visions。ポップスと電子音楽、そしてアニメ/ゲーム/漫画などのいわゆる“オタク文化”をルーツに持つ彼は、未だイノセントな面影も残す弱冠16歳の青年だ。 小学生の頃よりGaragebandに親しみ、2019年から音楽活動を本格的に開始。ほどなくして自主レーベル〈TELECORD〉をBandCamp上に開設し、これまでに十数枚のシングル/EP作品を発表したほか、Webレーベル〈brutshits〉〈OMOIDE LABEL〉などにも多数の作品を提供。2021年からは《K/A/T/O MASSACRE》などのパーティにも積極的
連載企画【エッジーなエレクトロニック・サウンドを求めて】。この連載では、エレクトロニック・ミュージックシーンの先端で刺激的なサウンドを探求するアーティストにインタビューし、そのサウンド作りの心得やテクニックを明らかにしていく。 第5回目のインタビューはPuhyuneco。2017年より作曲活動を開始し、同年8月31日(初音ミク誕生から10周年)にアップロードされた「アイドル」が注目される。また、音楽ナタリーが掲載した「マイベストトラック2020 vol.2 トラックメイカー編」にて、アーティストのworld’s end girlfriendが「akane」を選出したことも話題となった。 美麗なメロディを解体するボーカルチョップや不協和音の交じるコーラスワーク、ブレイクビーツやビットクラッシュなどの壊れた音像を駆使した異形のソング・ライティングに、これまで多くのリスナーが圧倒されてきた。今回
Googleが、エレクトロニック・ダンス・ミュージックをテーマにした無料のオンライン展示「Music, Makers & Machines」を開催しています。 Music, Makers & Machines — Google Arts & Culture https://artsandculture.google.com/project/music-makers-and-machines このオンライン展示は、50を超える国際的な組織が協力しており、シンセサイザーの歴史、伝説的なスタジオ、著名な音楽レーベルやアーティスト、クラブカルチャー、電子音楽のパイオニアなどが丁寧に紹介されています。 その中にはYMOについての記述もありました。 1つのバンドが日本の音をどのように作ったか — Google Arts & Culture https://artsandculture.google.c
連載企画【エッジーなエレクトロニック・サウンドを求めて】 。この連載では、エレクトロニック・ミュージックシーンの先端で刺激的なサウンドを探求するアーティストにインタビューし、そのサウンド作りの心得やテクニックを明らかにしていく。 第4回のインタビュイーはKabanagu。2018年から現在の名義で活動を開始し、Future Coreやチップチューンなどを主軸にトラックメイカーとして活躍する。2021年にはMaltine RecordsよりリリースしたEP『泳ぐ真似』が人気を集め、アナログ盤のリリースも決定。編曲やリミックス・ワークではtofubeats、長谷川白紙、諭吉佳作/men、mekakushe、PELICAN FANCLUB、虹のコンキスタドールなど、シンガーソングライターからバンドやアイドルまで、多岐に渡るアーティストと共演してきた。 Future Coreというアングラなインタ
メタバースはDJやアーティストにどのような影響を与える? VRワールドツアーを行ったTREKKIE TRAXに聞いてみた インタビュー ダンスミュージック 最新テック コロナ禍以降、国内外の大物アーティストが次々にバーチャルライブに取り組んできたことで、今では音楽ファンの間にもバーチャルライブがずいぶん浸透した印象があります。 また、バーチャルライブの舞台としても知られるゲーム『フォートナイト』を先駆けとして、“メタバース”(ユーザーがデジタル・アイデンティティを保ったまま、さまざまなプラットフォーム、仮想世界を行き来できるという概念)にも注目が集まっています。Facebookが「Meta」に社名変更し、大々的にメタバース参入を打ち出したことも話題になりました。 Soundmainでも、今年はメタバースへの認知度が高まっていくことにあわせて、バーチャル空間における音楽制作の可能性を追いかけ
南アフリカ発のダンスミュージック「Amapiano(アマピアノ)」とは? 「和製アマピアノ」をリリースした日本人プロデューサーが作り方を解説 DTM インタビュー ダンスミュージック 現在、Amapiano(アマピアノ)という南アフリカ発祥の新たな音楽ジャンルに世界中から注目が集まっています。 ここ日本でも今年に入ってから、SNSでそのジャンル名を見かけることが少なくありません。そんな中、昨年、東京のコレクティブ「TYO GQOM」を母体とするレーベル「USI KUVO」からデビューEP『This is Japanese Amapiano EP』(Spotifyリンク)をリリースし、話題を呼んだ日本人プロデューサーのaudiot909と、音楽プロデューサー/マスタリングエンジニアとして、現在はHip-Hop/R&Bを中心に楽曲を制作するPIANO FLAVAがコラボ。今年10月に「メロウな
連載企画【エッジーなエレクトロニック・サウンドを求めて】。この連載では、エレクトロニック・ミュージックシーンの先端で刺激的なサウンドを探求するアーティストにインタビューし、そのサウンド作りの心得やテクニックを明らかにしていく。 今回インタビューしたのはウ山あまね。2016年からエレクトロポップ・ユニット<神様クラブ>の活動を始め、2019年からソロ・アーティストとしてデビュー。2020年にリリースしたEP『Komonzo』ではhyperpop(ハイパーポップ)シーンに共鳴するような実験的なエレクトロニック・サウンドを取り入れたポップソングで注目を集め、Maltine Recordsのコンピレーション・アルバム『???』への参加や、imai「MONSTERS (feat. 七尾旅人)」のRemixを手掛けるなど精力的に活動している。 実は前回のhirihiriへのインタビュー時、「あの人はど
田中秀和インタビュー(前編) 2021年、アニソン界きっての人気クリエイターはなぜ独立の道を選んだのか? アニメ インタビュー 「カレンダーガール」(TVアニメ『アイカツ!』EDテーマ)、「恋は渾沌の隷也」(TVアニメ『這いよれ!ニャル子さんW』OPテーマ)、「花ハ踊レヤいろはにほ」(TVアニメ『ハナヤマタ』EDテーマ)……2010年代以降のアニソンシーンを彩る数々の“神曲”を生み出してきた、アニソンリスナーの間で最も「作家買い」されるクリエイター・田中秀和さん。作家デビュー以来、長らく所属してきた音楽クリエイター集団・MONACAから独立するという今年8月の発表(田中さんご本人のツイート)は、多くのアニソンファンに衝撃を与えました。 そんな新たなクリエイター人生の一歩を踏み出した田中さんに、今回インタビューが実現。計10,000字超の貴重な内容を、前後編でお届けします。 前編となる本記事
Soundmainでも販売しているサウンドパック。音源素材がワンショット(ドラムやシンバルなどの短い一音単位の音)やループ(リズムパターンの一定の繰り返し)といった単位でまとめられており、ヒップホップシーンで発達した制作手法「サンプリング」を身近なものにしてくれます。 そんなサウンドパックとヒップホップ音楽との関わりについて紐解く連載がスタート。音楽ブログ「にんじゃり Gang Bang」を運営するアボかど(@cplyosuke)さんによる執筆です。 ヒップホップにおいてポピュラーとなったサウンドパック 2021年のヒップホップを代表するヒット曲といえば? この問いに、Trippie Reddの「Miss The Rage」を挙げる方は多いのではないだろうか。同曲で印象的なサイバーなシンセのループは、実はプロデューサーのLoesoeがゼロから作ったものではない。楽曲未満の短いループやドラム
hirihiriインタビュー hyperpop、futurebass、dariacore…気鋭クリエイターが語るネット音楽の最前線と「音割れ」論 【連載】エッジーなエレクトロニック・サウンドを求めて DTM インタビュー 連載企画【エッジーなエレクトロニック・サウンドを求めて】が今回よりスタート。この連載では、エレクトロニック・ミュージックシーンの先端で刺激的なサウンドを探求するアーティストにインタビューし、そのサウンド作りの心得やテクニックを明らかにしていく。 初回に登場してもらうのはhirihiri。パンデミック下に勃興した音楽シーン、hyperpop(ハイパーポップ)にいち早く反応し、過剰で暴走気味なポップネスを武器に活躍している。米ネットレーベルのDESKPOPやMaltine Recordsからのリリースを経て、自身の楽曲制作の他にもvalknee、Minchanbabyらのプロ
複雑なDAW (音楽制作ソフト)との付き合い方を、「UX(ユーザーエクスペリンス)」および「UI(ユーザーインターフェイス)」の観点から紐解く連載 【UI/UXから学ぶDAW論】 。音楽理論学習サイト「Soundquest」の管理人にして、サウンド・GUIデザイナーの吉松悠太さんによる執筆です。 【UI/UXから学ぶDAW論】前回の記事はこちら: はじめに 前回は、多機能化するDAWを前に挫折しないためには、自分に必要な機能だけを選びとることが大切という話で終わりました。しかしこれを聞いて、こう思う方もいるのではないでしょうか? 「そもそもどれが大事な機能なのかが分からない」と。 それはごもっともです。人々はどうやってDAWの基本機能を学ぶのでしょうか? チュートリアルと“テキストの壁” DAW自身の中にも「ツアー」とか「チュートリアル」などと呼ばれる教材があって、実際のプロジェクト上で勉
『Logic Proで曲づくり!』著者・谷口尚久さんインタビュー ボカロから劇伴まで、「10の作例」で学ぶ作曲の奥深さ DTM インタビュー 9月22日、ビー・エヌ・エヌより『Logic Proで曲づくり! つくりながら覚えるDTMのレッスン』が刊行された。タイトル通り、Logic Pro上で展開できる豊富なプロジェクトファイルとともに作曲のプロセスを体感できる、ビギナー向けの作曲指南本だ。 著者の谷口尚久さんは、CHEMISTRY、SMAP、中島美嘉などのJ-POPアーティストから、TrySailなどの声優アーティスト、「すとぷり」などネットカルチャー周辺のアーティストまで、幅広いジャンルで楽曲提供をされているクリエイター。「ボカロ切ない系4つ打ち」「2000年代J-POP王道バラード」「壮大な劇伴」といった10の具体的な作例をもとにした本書の構成は、大学卒業後、一般企業に10年間勤めな
パソコン・スマホを使った音楽制作(=DTM)を行う皆さんの「(音楽を)作る/届ける」を支援するプラットフォームとして、各種サービスの開発を進めているSoundmain。 音楽クリエイターのヒントになる情報をご紹介する本ブログでは今回、ライターのJun Fukunagaさんに現行ヒップホップシーンでも大活躍するプラグイン「オートチューン」の歴史と活用法についてまとめていただきました。末尾にはFukunagaさんセレクトによるオートチューン活用のためのチュートリアル動画もご紹介しているので、合わせてご活用ください。(編集部) オートチューンとは? 現在では、ポップスをはじめ、ヒップホップなど様々なジャンルの音楽制作において欠かせないプラグインのひとつになっている「オートチューン (Auto-Tune) 」。 オートチューン誕生のきっかけとなったのは、1996年に石油会社のエクソンモービルで技師
DAWを使った音楽制作(トラックメイキング)を始めようと思うものの、種類もたくさんあるし、どのDAWを選ぶにしても画面の持つ情報量が多く、尻込みしてしまう……そんな経験はありませんか? すでにトラックメイキングに慣れ親しんだ人でも、自分が使っているDAWにどんな機能があるのか、隅から隅まで把握している人は少ないと思います。 そんなDAWとの付き合い方を、「UX(ユーザーエクスペリンス)」および「UI(ユーザーインターフェイス)」の観点から紐解く連載 【UI/UXから学ぶDAW論】 がスタート。音楽理論学習サイト「Soundquest」の管理人にして、サウンド・GUIデザイナーの吉松悠太さんによる執筆です。「Soundquest」でもおなじみのピクセルアートと一緒にお楽しみください。 はじめに Cubase、Logic、Ableton Liveといった本格DAWソフトは、使いこなすのが大変な
『サウンドプロダクション入門』著者・横川理彦さんに聞く、「サウンド中心」の音楽制作とDAWの教育的可能性 DTM インタビュー 今年(2021年)3月に刊行された『サウンドプロダクション入門――DAWの基礎と実践』(ビー・エヌ・エヌ刊)は、「DAWを使って音楽を作る」とは何かということを根本から問いなおす、画期的な入門書だ。その核心を「サウンド」に求め、「DAWでの音楽作りのテクニックは、究極のところEQとコンプレッサーの使い方に尽きます」とまで言い切るそのソリッドな整理には、目から鱗が落ちること間違いなしである。「音楽そのものの入門書であり音楽哲学書」(大友良英さんによる推薦コメント)とは言いえて妙な、「作る」だけでなく「聴く」スタンスにも影響を与えうる一冊だ。 そんな名著を著された横川理彦さんの考えをぜひお伺いしたく、Soundmainでは今回インタビューを実施した。横川さんは80年代
イギリスでは現在、2010年代半ば以降、同国の音楽シーンを席巻したグライムリバイバルの人気がピークを迎え、それと入れ替わる形で新たに「UKドリル」と呼ばれるジャンルが台頭し、人気になっています。 昨年あたりからUKドリルを特集するメディアも増え、今年5月に行われた“イギリスのグラミー賞”と言われる音楽賞「Brit Awards」でもUKドリルアーティストがノミネートされるなど、今ではUKドリルは、ポップミュージックのひとつとして、同国の音楽ファンの間で認知されています。 UKドリルはイギリス発祥のヒップホップのサブジャンル 2012年(もしくは2014年)にサウスロンドンで誕生したと言われるUKドリルは、シカゴ発祥のヒップホップのサブジャンル「ドリル」とUKのギャングスタラップでDrakeとのコラボでも知られるGiggsに代表される「ロードラップ(00年代中期頃にサウスロンドンで誕生。犯罪
諭吉佳作/menインタビュー 2枚の初CD作品をきっかけに、「感覚的にデジタルを乗りこなす」制作スタイルにせまる インタビュー 2003年生まれ音楽家・諭吉佳作/men。インターネット上で発表される、音と歌詞が意味を越えて一体となる音楽は瞬く間に注目を集め、気鋭の音楽家として注目を集めるようになった。でんぱ組.incへの楽曲提供、テレビ出演などでも話題となった諭吉佳作/menが5月26日にリリースしたのは、初のEP作品『からだポータブル』と『放るアソート』の2作。ソロ楽曲集とコラボ楽曲集の2作同時発売をした気鋭の音楽家に、音楽を通して言葉を操り、また他人とつながるようになるまでの道のりや楽曲制作について話を聞いた。 楽器の演奏が得意でないからこその表現形態 諭吉さんが音楽をはじめたきっかけについて教えてください。 最初はただ歌うのが好きだったんです。それで、小学校6年生くらいのときに「音楽
Ujico*/Snail’s House カワイイ・フューチャー・ベースのパイオニアが語るルーツとネットベースでの活動(インタビュー前編) YouTube インタビュー ダンスミュージック Soundcloudを中心にインターネットベースで発展してきたエレクトロ・ミュージック「Future Bass」に、ビジュアル要素を含む“Kawaii”成分を加えたジャンル「Kawaii Future Bass」の提唱者として知られるクリエイター、Ujico*(Snail’s Houseの名義でも活動)。 2018年上半期には、Spotifyで最も海外で再生された日本人アーティストのトップ10にランクイン。その才能が星野源の目に留まり、2019年のアルバム『POP VIRUS』収録の「サピエンス」にシンセ・ベース奏者(打ち込み/プログラミング)として参加している。 星野源さんの新アルバム「POP VIR
実際に正式な権利処理の手続きをしていなかったのだから、その書き込みが「告げ口」と非難されるのはおかしいだろう!(正しいことをしているのに!)というご意見もあるかもしれません。しかしこの問題が難しいのは、その「告げ口」が「意図せずに」なされているものだからなのです。 どういうことでしょうか。現在、ヒップホップ/サンプリングミュージックの「元ネタ」が数多く書き込まれているCGM(コンシューマー・ジェネレーテッド・メディア:不特定多数のユーザーの書き込みによって集合知的に情報が蓄積されていくタイプのメディア/コミュニティサイト)のひとつとして、「WhoSampled」があります。2008年にローンチしたこのサービスは、元ネタとなっている(かもしれない)楽曲を検索窓に打ち込むと、その楽曲がサンプリングされている楽曲がずらりと並んで表示されるというもの。YouTubeへのリンクが埋め込まれており、実
長く現役でいたい人ほどインディペンデントな活動を――エンドウ.(GEEKS、月蝕會議)が語る、コロナ以後の音楽クリエイターのあり方(インタビュー後編) アニメ インタビュー 劇伴音楽 音楽クリエイターの権利 ミュージシャンのエンドウ.さんがSoundmain Blogに二度目の登場! エンドウ.さんは「GEEKS」「月蝕會議」といったバンドでの活動のほか、「ももいろクローバーZ」「Hey!Say! JUMP」「ヒプノシスマイク」「セーラームーン」など様々なアーティスト、コンテンツに楽曲を提供。最近では1月27日発売の声優・小林愛香さんの2ndシングル『Tough Heart』収録曲「Lorem Ipsum」の編曲、また2月11日に公開の『劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」』《後編》の挿入歌「Moon Effect」の作詞・作曲・編曲を手がけられています。 劇場版「美少女戦士セ
同人音楽発! 作曲家・アレンジャーMANYOに訊く、クリエイターに必要な“妄想力”を豊かにする秘訣(インタビュー後編) アニメ インタビュー 劇伴音楽 前回の更新に引き続き、作曲家・アレンジャーのMANYOへのインタビューをお届けする。 現在放送中のテレビアニメ『神様になった日』における、麻枝 准(原作・脚本・作曲)との独特な仕事の過程について伺った前編。後編では、麻枝やRevo(Sound Horizon)とも同世代であり、長らくゲーム音楽の世界で活躍してきた氏の歩みと仕事術について伺った。 幼少期から親しんだコンピュータゲームやTRPG(テーブルトーク・ロールプレイングゲーム)の影響から、「イマジネーションを膨らませ、世界観を作る」ことに大きな喜びを見出してきたという氏。キャリア20年を数え、より「世界観を作る」ことに集中するべくミニマリスト的な生活様式を断行しているというその姿勢は、
TVアニメ『神様になった日』主題歌のアレンジと劇伴を手がけたMANYOに訊く! 麻枝 准との独特な仕事の過程とは(インタビュー前編) アニメ インタビュー 劇伴音楽 2020年10月より放送されているTVアニメ『神様になった日』。原作・脚本を麻枝 准が務め、アニメーション制作をP.A.WORKSが手がける3作目の作品である。 麻枝作品の特徴は、なんと言っても音楽とシナリオの融合。シナリオライターである自身が主題歌や劇伴の作曲・音楽演出にまで深く関わることで、唯一無二の感動が生み出されるのだ。 本作の劇伴を麻枝と連名で手がけているのがMANYO。ここ数年、麻枝が作曲したボーカル曲のほとんどのアレンジを手がけるキーパーソンである。麻枝をして「音楽に関しては何でもできる人」「自分の片腕のような存在」と言わしめる彼は、霜月はるか・大原ゆい子といった多数のアーティストの楽曲のアレンジを手がける他、自
「ミュージシャンになりすぎてはいけない」――『ヒロアカ』『ハイキュー!!』の劇伴作家・林ゆうきに訊く仕事の極意(インタビュー前編) アニメ インタビュー 劇伴音楽 『僕のヒーローアカデミア』、『ハイキュー!!』、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』、『プリキュア』シリーズ(2017〜2019年)、『ガンダムビルドファイターズ』といったアニメ作品、『ストロベリーナイト』、『リーガル・ハイ』、連続テレビ小説『あさが来た』、『あなたの番です』といったテレビドラマなど、多数の劇伴音楽を手掛ける林ゆうきさん。 作家として多忙を極める中、Twitterやnoteなどの個人メディア、Spotify for Artistsなどミュージシャン向けの分析ツールも駆使して積極的にファンに向けた情報発信をされているほか、最近ではTuneCoreを使い、自主原盤の作品の配信にも取り組まれています。 「Spotifyの
世界中で注目されている、様々な音が入っている音源から特定の音を抜き出す技術「音源分離技術」。あまり知られていませんが、音源分離技術を評価する「Signal Separation Evaluation Campaign(SiSEC)」という国際コンペティションで、ソニーグループは2015年から音楽部門で3期連続ベストスコアを獲得しました。 この音源分離技術とはどんな技術なのか、そして音楽制作の世界にどのような革新をもたらすのか。ソニー株式会社のR&Dセンターでオーディオ技術開発を行っているお二人にお話を伺いました。 二種類のジュースを混ぜて、そこから片方だけを取り出す作業 「音源分離技術」とは、どのような技術なのでしょうか? 高橋直也さん(以下:高橋):例えば、音声に聴きたくないノイズが入っている場合に取り除いたり、音楽からピアノのパートだけを抜き出したりすることができる技術です。 光藤祐基
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