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ラーメン二郎をディープラーニングで判定!? ラーメンフリークではなくても、「ラーメン二郎」の名前を耳にしたことは、一度くらいはあるだろう。濃厚な豚ベースのスープと極太麺が織りなす力強い味、丼からあふれんばかりの豪快な盛りつけを愛するラーメン二郎ファンは、「ジロリアン」と呼ばれ、関東を中心に40ある店舗(2017年11月現在)の前に今日も列をなしているはずだ。 そんな熱狂的なファンを擁するラーメン二郎は、いわゆる本部統制型の飲食チェーン店ではない。そのため内装や製法、具材、味、盛り付けが店舗ごとに異なる。こうした各店の違いや個性に目をつけ、ディープラーニングでどの店舗のラーメンかを画像で見分けるモデルを開発した人物がいる。NTTコムウェアで道路の不具合検知システムの技術開発に携わっている土井賢治さんだ。 ギーク仲間にウケたい一心で開発に着手 NTTコムウェア株式会社 ビジネスインキュベーショ
旧ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)で「エースコンバット」や「機動戦士ガンダム」などのヒットコンテンツを数多く生み出し、現在はディライトワークスでディレクター/プロデューサーを務める東山朝日さん。 東山さんによれば、ゲームに限らず世の中で大きくヒットするコンテンツには、人の心を動かすための「仕組み」が内包されているとのこと。今回のインタビューでは、ゲーム開発の経験をもとに、他の仕事にも応用できる人の心を動かすメカニズムと、東山さんが日頃から実践されている日常生活の中からヒットコンテンツの種を見つける秘訣について伺った。 天才クリエイターではないと自覚したからこそ生まれた企画メソッド ――東山さんは、これまで数多くの人気ゲームシリーズを生み出してこられました。どのようにして企画を立てているのでしょうか? 1993年にナムコに入社し、のちに「エースコンバット」と呼ばれることになる新
「街に関するメディア」といえば、オススメのお店やイベント情報が並んだページが浮かぶだろう。しかし、そういった一般的な街メディアと一線を画しているのが、リクルート住まいカンパニーのオウンドメディア『SUUMOタウン』だ。 メディア立ち上げの背景を振り返ってもらった前編に引き続き、ここからはより具体的な運営の舞台裏や、オウンドメディアとして異例の「エッセイ中心」というスタイルになった経緯にフォーカス。『SUUMOタウン』を運営するネットビジネス統括本部の横関崇志さんと岡武樹(たつき)さんに伺った。 「お役立ち情報」よりも、書き手の主観を重視する ――編集は岡さんがメインで担当されているんですよね? 岡 はい。一部の記事を除いて、基本的には自分で進めています。スタート当初は、はてなさんにすべてお任せしていましたが、評判がよく、内製化をしてみることになりました。執筆者は自ら気になる方にアプローチし
検索をかければ、いつでもどこでもあらゆる情報が手に入る。ニュースアプリを使えば、自分好みの情報が自動的に届けられる。そんな時代に価値のあるコンテンツとは、どんなものだろうか。 リクルート住まいカンパニーが運営するオウンドメディア『SUUMOタウン』は、読者だけでなく、書き手からも支持を集めているサイトだ。 横関さん(左)と岡さん。岡さんは、はてなブログではTaki名義で食べ歩きブロガーとして活動しており、『SUUMOタウン』への寄稿を一つのきっかけとして、リクルート住まいカンパニーの入社に至ったという その内容は、不定期に更新されるエッセイを中心としており、「お役立ち情報」の発信が主流のオウンドメディアとしては異例のスタイルだ。いったいどんな意図があるのか。そして、オウンドメディアとしての効果を上げているのか。 同サイトを運営する、ネットビジネス統括本部の横関崇志さんと岡武樹(たつき)さん
DEC(デジタル・イクイップメント・コーポレーション)・マイクロソフト・グーグルと、時代を築いた外資系IT企業を渡り歩いた及川卓也さん。マイクロソフトではWindows NT、グーグル時代にはGoogle日本語入力やChrome OSなどのプロダクトに、エンジニアリングマネージャーとして携わっている。 今年5月にプログラマー向けの技術情報共有サービス「Qiita(キータ)」を運営するインクリメンツを経て、今年6月に独立。現在は、国内人材紹介大手のクライス&カンパニーの顧問に就任し、CTO・IT技術人材の採用支援や組織変革活動に力を入れている。そんな及川さんに、「日本のITをどう見ているのか」という観点から話をお聞きした。 日本のIT産業はどこが残念なのか? ――組織変革やIT活用という面で、しばしば「残念」と評価されてしまうこともある日本のIT産業ですが、いわゆる外資大手IT企業での経験を
90年代後半から2000年代にウェブ制作を経験した者なら『とほほのWWW入門』と聞いて、ピンと来ない人はいないだろう。同サイトは、HTMLやJavaScript、Ruby、Pythonなどの基礎知識が学べる、ウェブ制作初心者にとってはバイブルのような、とてもありがたい存在だ。サイトが開設されたのは1996年。国内でインターネットが普及し始めた初期からある老舗サイトで、お世話になった人も多いはずだ。 2016年10月を最後に更新がされていないようだが、それでも20年間コンテンツを出し続けるのは、かなり大変なことだったのではないか。同サイトの管理人・杜甫々(とほほ)さんは、いったいどのような人物なのか。サイトを開設したきっかけやインターネット初期の空気感などについて、話を聞いた。 「とほほのWWW入門」管理人・杜甫々さんとは? ――今回は取材に応じていただき、ありがとうございます。杜甫々さんは
「『模型で作った模型の模型』、バンダイのミレニアムファルコンが持つ”パーフェクト”の意味」 「キミは『ランナーに付いたままの女の子』に横乳の宇宙を見る」 これらは、あるブログの記事タイトルだ。シュールだが、どこか心に響くキャッチーさがある。スマートフォンではなく、PCから訪問すると、目に飛び込んでくるのは画面いっぱいの横位置大判写真。 ブログの名前は「超音速備忘録」。ネット界隈で「このプラモデル紹介ブログがすごい」と話題となることが増えている。 近年のブログは、独自ドメインを設定し、スマホからアクセスした時に見栄えがいい縦型レイアウトのテンプレートを用いるのがスタンダードだ。しかし、このブログは違う。『超音速備忘録』は老舗ブログサービスのエキサイトブログ上で展開されており、URLも初期設定のドメイン「exblog.jp」を使用。 自分がいいと思ったことを追求する反面、細かいことは二の次、三
「これからは出社しなくてもいいよ。どこでも好きな場所で、好きな時間に仕事をしてほしい」 もし突然、社長にそんなことを言われたら、あなたはいったいどうするだろうか? 戸惑いはありつつも、その次の瞬間にはこんな妄想が広がるかもしれない。つらい満員電車と早起きをやめ、家でおいしいコーヒーを淹れる。子どもと心ゆくまで一緒に遊ぶ。長年憧れている国に旅行する……。場所と時間の制約がなくなるだけで、とても多くのワクワクが実現できそうだ。 そんな夢のような働き方に取り組んだ会社がある。カルチャーウェブサイトの運営やWebサイト制作などを手掛けるCINRA, Inc.(シンラ)だ。 同社は、2017年5月からの1カ月間を「フリー出社」期間とした。出退勤の時間だけでなく、仕事場所の制限までも一切なくす実験的な試みだ。そして、8月からはこの制度を正式に導入開始した。 トライアルの結果はどうだったのか。正式導入の
発売から半年以上経つ現在も購入希望者が絶えない任天堂の家庭用ゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」。ここまでの人気となった背景には、さまざまな要因が考えられるが、その一つにゲーム機と同時発売された「ゼルダの伝説 ブレス・オブ・ザ・ワイルド(以下、ゼルダの伝説 BotW)」の完成度の高さが挙げられるだろう。 ゲーム誌『週刊ファミ通』のレビューで40点満点を獲得したほか、国内・海外のゲームメディアでも高評価を得た本作。シリーズ従来の謎解きやアクションに加え、国産ゲームに珍しく、広大なフィールドを自由に動き回れる「オープンワールド型ゲーム」のおもしろさを引き出した点が、特に評価されている。 8月30日〜9月1日にパシフィコ横浜で開催されたゲーム開発者向け技術交流会「CEDEC2017(Computer Entertainment Developers Conferen
リンクアンドモチベーションオフィスのここがすごい! コンセプトは港町。サッカーグラウンド級の大きさの細部にまでこだわったオフィス セミナールームに講師用控室も完備。使い勝手も考えられた設計 執務エリアは仕切り一切なし。法人を越えたコミュニケーションが生まれる工夫がいっぱい 「モチベーション」を基軸とした経営コンサルティング会社、リンクアンドモチベーションさんのオフィスにお邪魔してきました。2017年5月に移転したばかりです。 リンクアンドモチベーションさんは、M&Aにより現在13のグループ会社があり、国籍や年齢もさまざまな人たちが働いています。今回の移転では、今までバラバラになっていた東京都内の拠点をまとめ、すべてのグループ会社を1カ所に集めたそう。 新オフィスには、もともとの企業文化も働いてきた環境もバラバラだった社員さんたちを一つにまとめる工夫がされているとのこと。さっそく覗いてみまし
パソコンやスマホで、毎日のように使うウェブブラウザ。Chrome、Internet Explorer、Firefoxなどのメジャーブラウザを利用している人がほとんどだろう。日本国内のシェア率(2017年9月時点)を見ても、Chromeが59.4%、Internet Exploreが15.6%、Firefoxが12.3%と、上位3つのメジャーブラウザを利用している人が全体の9割弱を占めている。 しかしメジャーではなくとも、優秀でおもしろいブラウザはたくさん存在している。そこで今回は、「直感的な操作性」や「半透明のウィンドウで動画が再生できる」など、メジャーブラウザにない独自機能を備えたマイナーブラウザをご紹介しよう。 PC用ブラウザ 1. Helium……半透明の画面をデスクトップ上に常に表示しておく http://heliumfloats.com/ 対応OS:Mac 価格:無料 「Heli
飲食店向け予約/顧客台帳サービスを手がけるトレタのCTOの増井雄一郎さんが「今、気になる人」に直撃するこのシリーズ企画。今回は、スマホで撮影した動画と写真が、実家のテレビに映し出せるというコンセプトで、子育て世代に人気の「まごチャンネル」の開発・販売を手掛けるベンチャー企業のチカクにお邪魔しました。 アップルの日本法人出身で開発経験がない同社代表の梶原健司さんは、どうやってエンジニアと出会い、プロダクトの量産を成功させることができたのでしょうか。テクノロジー・スタートアップの創業期に必ず俎上(そじょう)に上がる「最初のエンジニアどうするの?」問題について、梶原さんと共同創業者の佐藤未知(みち)さんに話を聞きました。 最初のエンジニアをゲットしたのは、お酒の席 増井 スタートアップのCTOをしていると、ビジネス畑の人から「すごくいいアイデアがあるので、ぜひアプリをリリースしたい」っていう相談
日々、高度化と多様化が進むサイバー攻撃。ハッキングを仕掛ける攻撃者の考えを読み、脆弱性を予測してその脅威に対抗するのが、情報セキュリティ領域のエンジニアたちだ。そんな技術者たちが腕を競う「CTF」というイベントがある。 「CTF(Capture The Flag:キャプチャー・ザ・フラッグ)」とは、情報セキュリティ技術を競うコンテストだ。セキュリティ問題を解いて点数を競うクイズ形式、またはチームのサーバーを守りつつ相手チームのサーバーに攻撃をしかける攻防戦形式で行われる。米国のハッカーの祭典「DEF CON(デフコン)」で行われる「DEF CON CTF」をはじめ、楽しみながらセキュリティ技術を磨ける大会として、世界各地で開催されている。 しかしながら、「CTFに興味はあるが、男性ばかりの大会へ参加するのは気後れしてしまう」という女性たちの声がある。そこで、2014年に女性エンジニアの手で
ネット通販が隆盛を極めている。運送ニーズの拡大にともない、各運輸会社はさまざまなサービス拡充を行ってきた。たとえば、ヤマト運輸は2016年1月からコミュニケーションアプリ・LINEを使った荷物の再配達システムを整備。郵便局も同様のサービスを2016年3月から開始。日々、郵便物・宅配物を取り巻くシステムは進化している。 ヤマト運輸のLINE(画像左)と郵便局のLINE画面。郵便局はQRコードの写真をアップすれば、再配達の追跡番号(お問い合わせ番号)の記入が不要 しかし、筆者がこうしたシステムを利用していて疑問に感じるのは、LINEを使わない、インターネットや電話経由での再配達の申し込みについて。読者の多くが経験していると思うが、電話やインターネットで郵便物の再配達を依頼する際、「郵便番号」「追跡番号 または お知らせ番号」「お届け日」「郵便物等の種類」「配達先」などを入力する必要がある。 こ
リクルートはなぜ次から次へと新規事業を生み出し、成功させてきたのか?「ゼクシィ」や「スタディサプリ」など、今でこそ確固たる地位を築いたブランドは、すべて同社の新規事業として生まれたものだ。これらを生み出した仕組みが、約30年続く新規事業提案制度「New RING(ニューリング)」である。 しかし、これらの成功は何の工夫もなく得られたものではない。その裏には、失敗もあったはずだ。今回は、2014年に「New RING」からリニューアルした新規事業開発プログラム「Recruit Ventures(リクルートベンチャーズ)」を手がける、新規事業開発室長の麻生要一さんにお話を伺った。 事業開発プログラムとして総合的なサポートを提供 ――「Recruit Ventures」は、具体的にどのようなサポートを行っているのですか? まず、「New RING」の頃から行っているのが、資金提供です。「Recr
クラウドの社内wikiやチャットツール、チケット管理ツールなどは、IT企業にとってもはや欠かせないコミュニケーションツールだ。 しかしこれらのツールは、開発現場での利用を想定したものが多い。IT業界以外でうまく利用している現場はあるのだろうか……と調べたところ、理化学研究所の情報基盤センター・バイオインフォマティクス研究開発ユニットの研究室(以下、ラボ)で活用し、チームのコミュニケーションがより円滑になったという話を知った。果たしてどのような使い方をしているのか。ユニットリーダーの二階堂愛さんに、ツールの活用事例についてお話を伺った。 ライフサイエンス系のラボで導入 我々のラボの研究対象は「ゲノム科学」と呼ばれる分野です。 生き物は細胞の集合体。ヒト1人あたり約36兆個の細胞が集まっており、その種類は約400~数千ともいわれています。それぞれの細胞の中にはDNAがあり、そこには「どういう体
スマートニュースオフィスのここがすごい! 旬の野菜をたくさん使った社食やバリスタが淹れたコーヒーを無料で提供 寝っ転がれるフリースタイルゾーンやマンガ喫茶のようにこもって仕事に集中できるブースなどがあり、自分のスタイルで仕事ができる空間づくり 社内外のコミュニケーションを活性化させるコミュニケーション専門職「カタリスト」の存在 ニュースアプリ「SmartNews」を運営しているスマートニュースさんのオフィスにお邪魔してきました。 2015年2月の移転以来たびたび話題になっていたので、期待値高めでお邪魔したのですが、寝っ転がって仕事ができたりカフェのような環境で仕事ができたりと、気分転換や息抜きが考えられたスペース。さらに、旬の野菜を使ったオーガニックな社食に、バリスタが淹れたコーヒーを無料で提供等々、居心地の良すぎるオフィスでした。 そして驚きだったのが、人と人をつなぐ触媒のような仕事をす
新人教育をはじめ、人に何かを教えることは難しい。特に、技術力や専門分野に差が生まれやすいエンジニアであればなおさらだろう。 そんな新人エンジニアの研修資料を、リクルートグループが展開する数々のウェブサービスを支えるリクルートテクノロジーズが公式ブログで公開し、はてブ(はてなブックマーク)数1000を超える反響を呼んだ(2017年8月現在)。同社の現場で活躍するスペシャリストたちが手がけた内容は、日々の業務に役立つ知識にとどまらず、エンジニアとして成長するためのマインドや学び方など、一人のエンジニアとして生きていくことも意識したものになっている。 同社でも初めての試みだったという「新人研修 特別編」の背景や内容、目指したゴールについて、企画から中心メンバーとして携わった、テクノロジープラットフォーム部 アプリケーションプロダクト開発グループでマネージャーを務める五味和人さんにお話を聞いた。
「飲む!」となったら、心ゆくまでお酒が進む呑兵衛たち。たとえ財布の中身が心もとなくても、安ウマなツマミとキンキンに冷えたジョッキを尋ねて三千里……。そんな呑兵衛たちがの桃源郷があるのをご存じだろうか? それは、“せんべろ”。「1,000円でもベロベロに飲める店」だ。 客単価は1,000円~2,000円ながら、納得できる味の鳥貴族や晩杯屋、かぶら屋等々……。依然として景気回復の実感がない中、これらのせんべろ店ではコストパフォーマンスの高さに引かれた多くの呑兵衛たちが、が今日も「かんぱーい!」とジョッキを交わす。 そんなせんべろ店を探して呑兵衛たちがたどり着くのが、「せんべろnet」というサイトだ。 “せんべろ”の検索回数は月に数万程度(Googleキーワードプランナー調べ)。ニッチではあるが、呑兵衛たちにとってはトップクラスのパワーワードだ。「せんべろnet」はその検索結果で最初に表示される
ほぼ日オフィスのここがすごい! のびのびと働けるオフィス。 半個室の小屋や年3回の席替えなど、いろいろな場所で雑談や打ち合わせができるように考えられたオフィスや仕組み 働き方は自己裁量! それぞれにあったスタイルで成果を出していくスタイル 2016年1月に移転したほぼ日さんのオフィスにお邪魔してきました。ほぼ日といえば、コピーライターの糸井重里さんが代表を務め、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」や看板商品「ほぼ日手帳」をはじめ、犬や猫の写真を投稿するアプリ「ドコノコ」などを手がける企業。 2017年3月の東証ジャスダック上場も話題となったほぼ日さんのオフィスは、どんな雰囲気なのでしょうか? さっそく覗いてみましょう。 オフィスは、銀座線の外苑前駅から歩いて数分。STADIUM PLACE AOYAMAビルの9階と10階にあります。神宮球場や秩父宮ラグビー場のすぐ近くです。 こちらが入り口で
国内タイトル獲得回数は、最多の通算19冠。2016年にはアジアサッカー連盟 (AFC) 所属クラブで初めてFIFAクラブワールドカップ決勝進出も果たした「鹿島アントラーズ」。長年、強豪クラブとして、多くのサポーターを獲得してきたチームだ。 「勝利が最大のファンサービス」という言葉があるように、クラブ経営は「強いチーム」を作るための選手の補強に走りがちだ。しかし、アントラーズはJリーグ創設当時からファンクラブを通じた地道なマーケティング活動を行なってきた。 今年4月には、メルカリとオフィシャルスポンサー契約を締結。また、チームの本拠地である「茨城県立カシマサッカースタジアム」に高密度Wi-Fiも導入し、時代に合わせたサービスを提供している。一方で、鹿島アントラーズFC 取締役で事業部長の鈴木秀樹さんは「『ファンマーケティングをやろう』と考えて取り組んできたわけではない」という。 その真意とア
プログラマー向けのメディアをはじめ、ネット上で「プログラムの勉強ができるゲーム5選」といった記事を目にしたことはないだろうか? 当然ながら、これらの記事でピックアップされているゲームはプログラミングを学ぶことが目的。もちろん勉強も大切だが、今回はちょっと視点を変えて、プログラミングの考え方や知識を身につけていると、より楽しめるようになるゲームを5つご紹介しよう。 1. ヒューマン・リソース・マシーン 直訳すると、「人的資源機械」という不穏なタイトルがつけられた本作は、PC版やスマホアプリとして配信されているほか、任天堂の家庭用ゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」にも移植されている人気パズルゲームだ。 プレイヤーの目的は、ある大企業の新人社員をプログラムで操作し、各ステージの課題をクリアすることだ。画面の左右には、ベルトコンベアーが設置されており、左側のベルトコ
創業時は少人数で始めた事業でも、規模が大きくなるにつれて互いの手元にある仕事が見えづらくなり、属人的になりがち……。社員が増えるに従って、社内ルールやマニュアル、表記法・命名規則の統一など、各種情報を簡単に参照できるように組織環境を整える必要も出てくるだろう。 こうした時に役に立つのが社内での情報共有ツール、「社内Wiki」である。 社内Wikiを活用することで、社員の情報発信が習慣化され、有益な情報を組織全体で共有できるという大きなメリットが生まれる。今回は、GitHub(ギットハブ)やGitLab(ギットラボ)で標準採用されたことで、エンジニアの共通言語となりつつある「Markdown記法【※】」に対応した社内Wikiに活用できるサービスを紹介しよう。 ※「見出し」や「箇条書き」「引用」といった文書の装飾を簡単に行える、軽量マークアップ言語の一つ 社内Wikiとはなにか 社内Wikiと
遠くない未来、あなたの仕事がAIやロボットに奪われる――そんな言葉をメディアで目にしたことはないだろうか。わずらわしい事務作業だけをテクノロジーが代替えしてくれるのであれば、人間はもっとポジティブな気持ちでいられるだろう。 しかし、すでに数十万曲をウェブで公開している自動作曲プログラム「オルフェウス」や作曲や日経「星新一賞」の一次選考を通過したAI小説など、クリエイティブ領域でさえ、すでにAIが活躍し始めている。人間がもつ感情までを膨大なデータが解析し、このままAIが創作活動を極めていけば、作者は誰かという議論も起こってくるだろう。AIの進化は今後、さらに人間のアイデンティティを揺るがしていくのかもしれない。 そんなAIの進化形の一つが、SNS上にアップされた事件・事故性のある動画や画像を自動収集し、報道機関向けにいち早く配信するサービス「Spectee(スペクティ)」だ。同サービスを開発
低迷が続く、ビール市場――。大手メーカー5社(アサヒ・キリン・サントリー・サッポロ・オリオン)の発表によれば、2016年のビール類(ビール・発泡酒・第三のビール)出荷量は前年に比べ2.4%減。12年連続で過去最低を更新している。 そんな縮小傾向にあるビール市場に、新たな風を吹き込んでいる会社がある。長野県軽井沢のクラフトビール醸造所、ヤッホーブルーイングだ。同社は看板商品の「よなよなエール」をはじめ、「インドの青鬼」や「水曜日のネコ」といった個性豊かなクラフトビールを展開。多くの熱狂的なファンを生み出し、ビールメーカーとしては異例の12年連続増収増益を達成している。 ただし、その道のりは順風満帆だったわけではない。地ビールブームで売上が絶好調だった創業から間もない90年代後半から一転、2000年代にはブーム衰退の影響もあって、8年連続赤字というどん底を味わっている。そこからいったいどのよう
> 近年、日産自動車や日本マイクロソフトなど、在宅勤務を含むリモートワークを導入する企業が増えている。「イノベーションの起こりやすい環境づくり」を掲げ、積極的に働き方変革を進めているリクルートグループもその例外ではない。 2016年1月には、雇用形態を問わず、リクルートホールディングスの全従業員を対象にリモートワークを導入した。働き方のダイバーシティ推進を目標に、場所にとらわれない働き方の提案や生産性の向上など、「働き方変革」につながるさまざまな取り組みを実施している。 しかし、従来の勤務スタイルを変えていくには、乗り越えなければいけないハードルも少なからずあるはずだ。新制度導入までの経緯やリモートワークを効果的に導入するためのヒントについて、同社の働き方変革推進部の趙愛子さんに伺った。 多様な人が活躍できる環境を目指し、場所や時間にとらわれない働き方を推進 リクルートホールディングスがリ
恋愛・婚活マッチングサービス「Pairs(ペアーズ)」は、日本・台湾を合わせて累計会員数570万人、累計マッチング数4000万組を誇る国内最大級のマッチングアプリだ(2017年7月現在)。婚活や出会いを求める“恋活(こいかつ)”のために、「Pairs」はいったいどのように相性の算出を行っているのか? そして、真剣にパートナーを探す人のために、どのようにサービスの安全性を担保しているのか? 今回は、ユーザーとして「Pairs」を利用し、晴れて結婚に至った筆者が、仲人(?)である運営会社のエウレカを直撃。相性診断の仕組みやこだわりポイント、同社のマッチング哲学について話を伺った。 相性はどのように決まる? マッチングのための工夫 インタビュアー 仁田坂 淳史(にたさか あつし、写真左) 編集者。出版社やmixiを経て独立し、出版ベンチャー株式会社ZINEを設立。仕事が忙しく時短のため、これまで
SNSが普及し、誰もが発信者になれる時代。投稿一つが新たな仕事を生んだり、キャリアを切り開くきっかけになったりすることもある。とりわけ、Instagram(インスタグラム)ではその動きが活発で、近年は“インスタグラマー”と呼ばれる人気アカウントが脚光を浴びている。 そんなインスタグラマーが活躍するサービスが、今年4月に登場した。そのサービスとは、フォロワー1万人以上のインスタグラマーが商品の撮影を行う「インスタグラマーブツ撮り出張サービス」だ。料金は構図の提案・小物の準備・交通費などすべて込みで9万8,000円~。 同サービスを運営する、スナップマート代表取締役の江藤美帆さんが書いたnoteの記事によれば、プロカメラマンの撮影相場の20倍以上という価格設定にもかかわらず、企業からの問い合わせが殺到しているという。なぜ、このサービスを立ち上げようと思ったのか? またリリース後の動きをどう見て
日本だけでなく、アメリカやイギリスにも開発拠点を置き、着実に世界展開を進めているメルカリ。同社でCTOとして開発チームを牽引してきた柄沢聡太郎さん(@sotarok)は今年4月、新たにVP of Engineering(Vice President of Engineering。以下、VPoE)に就任した。同社の新CTOには名村卓さんが就任し、開発チームは2頭体制となる。 日本ではあまり聞きなれないVPoEというポジションだが、実は、Facebookやクックパッドなど、国内外を問わずスタートアップ企業を中心に導入されている。VPoEは具体的にどんな役割を担い、どのような基準でCTOとの業務分担を行っているのか。メルカリVPoEの柄沢さんの話に耳を傾けてみよう。 CTOとVPoE、2人制開発トップの役割とは? 私がメルカリにジョインしたのは2015年です。執行役員CTOとして技術領域全般を担
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