サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
GPT-4o
keiyouwhite.com
コードブルーが他の医療ドラマと違うのは、医療行為や医療者同士のやりとりが、医師の立場から見ても非常にリアルであることだ。 今回も、冒頭から公園で意識を失って倒れている男性を現場で診察した白石(新垣結衣)が、 「Afがある、脳梗塞かも」 と藍沢(山下智久)に連絡する。 藍沢は「MRIの準備をしておく」と応対。 結局この男性は薬物中毒だとすぐにわかるので、このやりとり自体は何の伏線でもないし、ドラマ上はなくても良いやりとりだ。 ほとんどの視聴者には記憶にも残らないセリフだったと思う。 だが、私は毎回こういう「細かすぎて伝わらないモノマネ」のような一見無駄なリアリティに、「やはりコードブルーは違う」と思わされる。 ちなみに、Af(エーエフ)とは、「atrial fibrillation=心房細動」の略で、心臓の「心房」と呼ばれる部屋が細かく震えるような不整脈である。 この不整脈があると、心房内に
コードブルー 3rdSEASONが9月17日から始まった。 相変わらずカッコ良い救急医たちの姿が描かれ、医師である私も見ていてほれぼれしてしまう。 私自身も3次救命救急センターでの勤務歴があるが、実際にはあんなに華やかではないものだ。 一睡もせずに診療し続けるときは、顔はやつれ、無精髭が不潔に伸び、体も汗臭い医者ばかりが動き回っている。 ドラマに出てくるような救命救急センターでも、頻度的にはもう少し軽症の患者さんも搬送されるし、救急業務はどちらかというと地味な仕事である。 さて、ウザいおっさんの愚痴はともかく、久しぶりのコードブルーである。 私も含めファンにとっては待望の第1話だが、いきなりフェロー達の姿に度胆を抜く。 今回のフェロー3人は、救急車が搬送されてきても部屋の隅でスマホをいじったり、現場で重症患者を見ても何もせずに逃げ出すような医師ばかり。 藍沢(山下智久)ら4人がフェローだっ
私は医療ドラマが好きでよく見ている。 理由は単純で、ドラマに出てくる医師が現実よりずいぶんカッコいいからである。 医療ドラマは非現実的なことが多いが、実際には医師の仕事はかなり地味で、現実に即してドラマを作ってもちっとも面白くないに決まっている。 面白いドラマにするならしっかり脚色した方が良い。 だが、あまりに非現実的だと患者さんに誤解を与えることも多く、外来で「あれはドラマの中だけの話ですから」と諭したことは数え切れないほどある。 よってこのブログでも、時々「本当は違うんですよ」と突っ込んでおいた方が良いと思ってドラマの話を書いている。 ところで、 医療ドラマやCMでよく見る「教授回診」や「総回診」は、本当にあるのか? という質問を受けることが多い。 教授を先頭に、扇状に部下たちが広がり、廊下の端から端まで占領してずらずらと大名行列のように歩く、アレである。 誰もが一度は見たことのあるシ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『外科医の視点|外科医けいゆう(山本健人)公式』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く