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セキュリティ
pto6.hatenablog.com
巷に流れるニュースは暗いものばかり。 仕事においても最近は悪い話が続いている。 そんな中、隙間時間に目にするニュースで明るい気持ちにさせられるのは、大谷の話題だけだ。 ここまで圧倒的に凄いがゆえに、こんなにもスカッとした気持ちになれるのだろう。またホームランを打った。先発登板してまたもや勝利した。 毎日そんな情報が舞い込んでくるのがもはや日常となっている。期待を抱きながらニュースアプリを開き、当たり前のようにその期待が報われる。笑ってしまうようなそのサイクルが、鬱々とした時間にいっときの陽だまりをもたらしてくれている。 ヒーローというのは本当に素晴らしい存在だ。願わくば、いつまでもこのままの活躍を続けてほしい。
トルーマン・カポーティの『冷血』を読了した。 著者の最高傑作とも言われる名作だが、実際に起きた殺人事件のノンフィクション・ノベルということで、長いこと手を伸ばすことに躊躇っていた。 しかし先日『ティファニーで朝食を』を読み返し、カポーティの後期作品が読みたくなったので、満を辞してこのたび手に取った。 前評判に違わず素晴らしい作品であった。事実に基づく、それも被害者もいる事件を題材にしていることを考慮すると、至極不謹慎な物言いにはなるのだが、小説作品として語る上では、文句の付けようもないほどに一級品であると感じた。 ノンフィクションものと聞いて、読む前に思っていたイメージとはだいぶかけ離れていた。その事実を知らずに読めば、通常の小説だと思うだろう。それだけ構成が小説の形式を成していて、飽きることなく読み進めていくことができる。 私が虜となったカポーティ後期の文体も、今作でもその真価を発揮して
休み明けの仕事はじめ。 雨の中出社したが、座席に着くまでは仕事のことをまったく考えなかった。休み中もそうだったが、ここにきて『遮断』する術を覚えたかもしれない。 しかし始業時間となると、さすがにそれ以上は目を背けられない。私はしぶしぶ端末を立ち上げ、霞がかった頭を抱えて業務をやり始めた。 休み前に残した私のToDoメモを確認し、作成しておいた2ヶ月先までのスケジュールを見る。次第に酸味のある唾液が口の中に広がっていく。なんていうハードなスケジュールか。 夏休み前は、とにかく夏休みまでのスケジュールをこなすことに傾注していた。それゆえそれ以降の事を未だ自分ごととして捉えていなかったのだが、休み明けのスケジュールは鬼畜そのものであった。 休み明けで精神的なガードを下げてしまっていたこともあり、渦巻く不安を真正面からモロに喰らってしまった。昼食時には冗談混じりだが後輩に弱音を吐く始末。非常によく
台風が接近前に温帯低気圧へと変わった。 とはいえ雨が降っていたので、今日は一日家の中で過ごした。前二日がどちらも外出していたので、我々にとってもよい中休みとなった。昼前までぐっすりと寝て、昼頃からゆっくりと活動を開始した。 娘を相手に妻とふたりがかりで遊び、その後は家の中を掃除した。娘が夕寝にはいってからは、ずっと観たかったライブDVDを流しながら、台所に立ってゆっくりと晩ご飯をつくった。 ここ数年、アーティストの公演には行けていない。ご時世もあるし、それがなくても小さな子供がいるから難しい。ライブDVDを観るのも久々だ。配信などでも大抵のものが観られるので、盤を買ってでも観たいと思える公演も少なくなった。 それでも買うに至った今作は、やはり期待していた通りに熱い内容であった。完全に私だけの趣味のHIPHOPアーティストなので、妻からの冷たい視線を浴びながらの視聴となった。それでも料理をし
目覚めると、夏休み気分に切り替わっていた。 良い兆候だ。前日までの仕事を綺麗に収められた何よりもの証拠である。足元では息子が眠っている。どうやら私はアラームもないのに平日と同じ時間に目覚めてしまったようだ。 イヤホンを耳につけ瞼を閉じる。ラジオを聴きながら現実と夢の狭間を気ままに泳いでいく。数時間後、息子が泣いたので妻の元に届けお乳をあげてもらった。それを機に私も布団を離れ、ソファに腰掛け文庫本を開く。なんとも優雅な朝だ。夏休みの初日に、これ以上ないほどにふさわしく思えた。 そのように始まった今日だったが、メインイベントとしては夜に照準を絞っていた。今後の天気予報をみた限りでは、数少ない貴重な晴れが今夜だった。 そんなわけで、今夜は近くの緑地公園におけるナイトウォークを敢行した。目的はカブトムシの捕獲。それも是が非でも“オス”をである。 我が家には幼虫から育て上げた3匹のメスがいる。そのお
夜遅くに帰る日々が続いている。 それでもひとつの癒しに感じている時間がある。飼っているカブトムシを娘と一緒に観察する時間だ。 ベランダの日陰においたゲージの中で飼っている。夜になってから覗いてみると、3匹が土から這い出してきており、餌置きの木に置かれている虫用のゼリーを一心不乱に舐めている。 3匹はどれもメスで、大中小とサイズが違うので、誰が誰だかすぐに判別できる。ゆえにさっそく娘に名前をつけてもらい、愛着をもって呼んでいる。 観葉植物を育てる楽しみもここ半年のうちに知ったのだが、昆虫の飼育もまた別の面白さがある。なにより動きがあるので観察していて飽きがこない。 先日、公園から木を拾ってきてゲージに置くと、さっそくその木によじ登っていた。3匹を飼うには少し手狭かもしれない。近々、夜の公園に赴きオスを捕獲することも画策しているので、それを成し得た際には大きなゲージに買い替えたいと思っている。
橋下徹の『決断力』を読了した。 同じシリーズの前2冊を読んでいたので、この本も発売を知り手に取った。ちょうど仕事でも様々な決断を求められる場面が増えたので、何かしらのヒントが貰えたらと期待して読んだ。 結論から言えばこれまでの2冊と同様、たいへん勉強になった。橋下徹の根拠に基づき“言い切る”スタイルの文は、読んでいて心地よさを覚える。 論理的な説明と、直近の時事ネタを例にした解説で、読み手の理解を促してくれる。コロナ禍における政府対応についても中立の立場をとり、公平に評価している感が伝わってきたので好感をもてた。 この本において一番の学びとなったのは、絶対的な正解のない問題に対しては「手続的正義」という考え方を意識する、という点であった。 判断が難しく、各々の意見も割れるからこそ、判断するまでの「適切な判断プロセス」を重視して、多くの人が出された判断に対して納得できる環境・仕組みを作ってお
テントの中がサウナと化している。 髪の毛を濡らしていた水分たちが音を立てて蒸発している気がした。死。ぼやぼやしていると、自らに訪れるのはそれ以外の何物でもないと感じた。 テントから出ると、焼けたアスファルトをサンダルで踏みしめ、ふたたび歓声飛び交うプールへと向かった。娘は身体ほどもある大きさの浮き輪を両手でつかんでいる。水辺に近づくとそれだけで体温が下がるような気がした。実に涼やかだ。 娘が水に浸かり、妻がその後を追う。私は水着姿の息子を抱きかかえ、彼の足先を少しだけプールの水につけた。最初は驚き、声をあげたが、繰り返すうちに心地よさを覚えたのか、すんなりと受け入れるようになっていった。 私は浅い子ども用プールにそのまま腰を下ろし、目の前に息子を立たせた。水面を叩くとしぶきがあがり、それが顔に跳ね、少し驚いた表情を浮かべた。 今日は快晴の下、オモチャ王国を訪れていた。しかも仲の良い同期家族
トルーマン・カポーティの『ティファニーで朝食を』を再読した。翻訳は村上春樹版である。 学生時代に読んで以来二度目だ。当時読んだ本は友人に貸したまま譲る形となった。手元になかったため今回改めて購入した。これは本棚に置いておきたいと思っていた本なので躊躇はなかった。 これが私にとっての初のカポーティ作品だった。当時とても感銘を受けたことだけは覚えている。そのためカポーティはすっかり好みの作家だと思っていたのだが、先日別の短編集を読んだ際、そこまでしっくりと馴染まなかったので首を捻っていた。 もしや今作も改めて読み返してみたら失望を味わうことになるのか。そんな懸念がないわけではなかったが、再読してみてほっと胸を撫で下ろす。やっぱり傑作だ。今読んでも最高に私好みの作品である。 解説を読むと納得感を覚えた。どうやらカポーティは今作を境に、文体や作品の書き方を大きく改革したそうなのだ。どうりで今作以前
ワクチン副反応の峠は越えた。 朝起きた時点で37.5℃。普段の平熱よりは高いが、それでも地獄だった昨晩と比べると天国にいるような心地であった。 とはいえ、今日までは様子をみるため在宅勤務をした。昨日の分も取り戻せと、マックスで残業もこなした。仕事終わりでも37℃前半だったが、頭痛等はないので明日からは出社できそうである。 今月に入ってからはしばらく出社続きだったため、久しぶりの在宅勤務だった。娘は幼稚園が夏休みのため一日中家にいて賑やかだったが、ベランダプールで遊ばせたり、昼寝をさせたり、妻がうまいことコントロールしてくれていた。 それでも端々で娘は話しかけてくるし、息子も私の姿をみると笑顔で近寄ってくる。電話中などは困ったが、それ以外のときは癒しをもらった。天真爛漫な娘と、それと同様の片鱗がみえる息子。彼らは終始笑顔であり、みていると幸せな気持ちになれる。 明日からはそれも見れなくなるの
頭が割れんばかりに痛かった。 ワクチン2回目の副反応である。接種した翌朝で熱は38.2℃まで上がり、悪寒、頭痛、関節痛が激しかった。これだと仕事や食事もままならない。 同日に接種した課長も同様の症状で、あまりのキツさに午後から急遽年休をとっていた。私もできれば休みたいところだったが、仕事の状況的にはそういうわけにもいかなかった。 とはいえ、仕事をするのも定時までが限界であった。電話で声を出すのもしんどくて、あまりの頭痛に何度も横にならざるを得なかった。 やはり2回目の副反応の強さは半端ではない。しかもうちの職場でいえば今のところ接種した全員が激しい症状に襲われているので、これから打つという方は覚悟しておくことを推奨する。 仕事後、解熱鎮痛剤を飲み寝室で横になった。目を覚ますとやっと頭痛が収まり、なんとかご飯を摂ることができた。明日には完治していることを願う。
もはや死刑台に向かう気持ちだった。 もちろん大袈裟には言っているが、全部が嘘というわけではない。2回目の副反応は1回目の比ではないということは、世間でも言われているし、身近な例でも既に立証済みである。 とくに私は1回目の際にも3日間にわたって副反応に苦しめられた。他のメンバは腕の痛みくらいだったと言っていたのに、私だけはそれに加えて熱が出て頭痛にまで苛まれた。 これは前回を超える副反応が出ることは確実である。あとはそれが何日くらいで治るのか、その勝負だと自分に言い聞かせている。 夕方に接種して、その後は在宅勤務に切り替えた。仕事終わりの熱で既に37.2℃。経験者いわく接種した夜中に高熱でうなされるらしい。無事に明日の朝を迎えられることを願っている。はあ、こわい。
飼っていたカブトムシがついに羽化した。 計6匹を育てていたが、結局大人にまで育ってくれたのは3匹のみであった。途中でお別れした幼虫たちは公園の土に娘と埋めにいった。 とはいえ幼虫から成虫まで育て上げたのは、私にとってもこれが初めての経験だ。日々観察をしていただけで、とくに世話を焼いていたわけでもないのだが、それでもやはり達成感を抱いてしまう。 嬉しさもひとしおなのだが、少しだけ予想を裏切られたことがおきた。生き残った3匹がすべてがメスだったのである。 カブトムシといえばその雄々しい角が象徴的だ。確率的にも1匹くらいはオスがいるだろうと高をくくっていたが、総スカンを食らってしまった。やはりメスの方が生物としての生命力が強いのだろう。 正直にいうと少しだけ残念がっている。やっぱりあの角をつまみあげ、娘ときゃっきゃと盛り上がりたかった。妻もつがいで飼って産卵までを娘に観察させたいといっていたので
みなもは しずかに ゆれている。 くるぶしまでを海水にひたしながら、サンダルで波打ち際をゆっくりと歩いた。一歩踏みしめるたび足元では貝殻がそろそろとうごく。この砂浜にはヤドカリが多く生息しているようだ。 水は透きとおるほどに透明で、オレンジがかった夕陽がさざなむ水面で屈折し、水底の砂面には走る稲妻のような模様が脈打っていた。あたかもクリエイターが躍起になって作りそうな幻想的な映像を、自然界ならばこうもたやすく作り上げてしまう。 淡路島にきていた。 今日から一泊二日の旅行だ。四月に遊びにきて以来、どこに行きたいかと娘に問うたび「あわじしま」という元気な返答がくるようになっていた。 淡路島に泊まりで行くよと伝えたとき、娘は夢みたいといったような、言葉では言い表せない喜びをうっとりとした表情であらわしてくれた。 前回も訪れた海鮮食堂で昼食を食べ、改めてその美味しさに舌鼓を打った。県立公園ではこれ
妻にジュエリーを買ってあげたい。 ここのところしばしば沸き上がっている感情である。原因ははっきりとしている。出社が増えたことで通勤という行為が発生し、その中で多くの女性とすれ違う機会が増えたということだ。 すれ違う人を目で追ったり気をとられたりする場面は少ない。もともと人間観察にふける気質ではないし(もし作家をめざすならばなんとも致命的だ)、ファッションへの関心も人並み以下である。 ただそんな私でもふと、すれ違う女性に目を惹かれるという場面がある。シックなビジネスコーデに身を包みながらも、首元や耳にワンポイント添えられた奥ゆかしいジュエリーがキラリと光る瞬間だ。 制約が多いであろうフォーマルな格好の中でも、均整を保ちつつも自分らしいオシャレをさりげなく取り入れたい。そんな慎ましくも健気な女性心がうかがえて、思わず心惹かれてしまうのであった。 私はそのたび、都会的なお出かけの際に妻が嬉々とし
ついに、ついに、始まる! 待ちに待ったオリンピック…ではなく4連休がだ!7月から激務続きだったので、夏休み前の良い中休みとして、この期間がくるのを待ち望んでいた。 連日の残業のおかげで、なんとか今日までに捌きたかった仕事をギリギリで終え、気持ちよく連休に入ることができた。最後に依頼メールを投げて終業したので、休み明けは問い合わせが殺到するだろう。 でもいいのだ。とりあえずは手持ちだったボールを全体に投げて休みに入れた。手ぶらな状態で連休を迎えた、その事実が今は何よりも重要なのである。 それを祝福するかのように、明日以降の天気予報には晴れマークが続いている。明日はゆっくり準備をし、明後日からは車を借りてお出かけ予定だ。子供たちに大きな夏の思い出が作れたらと思っている。 仕事漬けだった今月のライフをこの四日間で取り戻そう。そしてまた、連休明けに夏休みまで走り抜けるだけの英気を養おう。楽しく過ご
人事異動で職場メンバが変わって半月。 いけすかない課長が同じチームにやってきて、高飛車な態度で早々に仕切り出したとここでも書いた。 もともと敵対していた組織から送り込まれた刺客だったということもあり、身内に敵が入り込んだと、やりづらさと憤りを感じていた。 だが、しかし。近くで仕事をしてみて彼への印象は徐々に大きく変わっていった。確かに態度は傲慢そうなのだが、言っていることは常に的確で、明瞭で説得力がある。その言動の全てが根拠に基づいており、先を見据えた戦略立てには舌を巻いてしまう。 さらに言葉こそは荒いが(よく「お前」呼びばわりをされる)、部下育成の意識は高いようで、部下たちの話にも真摯に耳を傾けてくれる。 結論。めちゃくちゃ優秀な管理者だった。 直接の上長ではないのだが、その頼り甲斐のある風格と確かな実力に、私も相談したり、話しかけたりと、すっかり彼が好きになってしまった。 私の直属の上
ベルトコンベアの前に立たされている気分だ。 そこに乗って運ばれてくる仕事を日々一生懸命に捌いているのだけれど、いつも捌いた以上の量の仕事が次から次に運ばれてきてしまう。 今日も「本日中にここまでやろう」と朝思っていたところまではなんとかやり切ったものの、途中にあった打合せの中で超特大な仕事がまたもや降ってきた。しかもそれは一過性の仕事ではなく、今後もずっと付き纏う性質の仕事であった。 もうお腹いっぱいだ。あまりにやるべき事が多すぎて、もはや恐怖心も麻痺している。どれもこれもが破綻してもおかしくない。もはや無理ゲーと、誰しもが頭ではわかっているような状況なのだ。半分開き直っているので、精神的には喰らってはいない。 とはいえ、いつまでも仕事が片付かなく、またその目処さえ立っていない状況というのはスッキリとはしないものだ。ふとした瞬間に頭に不安がよぎり、それが慢性的なストレスとなる。 これが在宅
会社での仕事中に妻から連絡がきた。 風邪をひいていた娘の熱が38℃台後半まで上がったとのことだった。すぐに電話をし詳しく聞く。昼寝の後から急にそうなったようで、さすがにしんどそうだということだった。 状況によっては夜間病院に行くこともあり得る、ということだったので急遽課長に分断勤務を申し出て、会社を後にした。こういうときフレックス勤務ができるのはありがたい。 娘が食べたいというものを買って家に帰る。いつもだったら少しの熱くらいなら元気な娘が、ソファでぐったりしていた。おでこには冷えピタ、口にはマスクをし、弱々しく毛布にくるまれている。 弱っている娘の姿に憐憫の念を覚えた。ただしばらくすると解熱剤が効いてきたのか、少しずつ会話もできるようになってきた。 ご飯を食べられるだけ食べ、汗を流すためシャワーを浴びさせた。ポカリを飲ませ、薬を飲んであとは寝るだけ。基本的なことばかりだが、良くなるために
剥げかけの皮がお尻部分に縮れてくっついている。 かごを持ち上げるとその振動に驚いたのか身体をゆさゆさと揺らした。かごを静かに置きじっくりと観察していると、身体の置き所を整えるため定期的にもぞもぞと動くことがわかった。土に埋もれた上半身を支柱とし、時計回りにぐるぐるお尻を動かす。 ベランダで育てていたカブトムシの幼虫が順調にサナギになりはじめた。育てていたといってもこちらはただ土の中にいれ見守っていただけなので、彼らが勝手に育ってくれたわけなのだけど。 ネットで調べていた通り、彼らはサナギになる前に身体周りの土を固め、自らで部屋をつくった。蛹室というらしい。かごの中には六匹の幼虫がいたが、外からは五匹ぶんの蛹室が確認できた。きっともう一匹も、かごのど真ん中あたりで生きてくれているだろうと信じている。 蛹室を壊すと成長不全を起こすようなので最近では繊細にかごに触れ観察を続けている。いまのところ
我が家の電動自転車が2台になった。 息子も自転車のベビーチェアに乗せられるようになったので、家族4人で自転車移動が可能となり、2台目を購入したのだ。これで自転車でこれまで以上に遠出ができる。 我が家は車を所有していないので自転車が主力の移動手段だ。少し前までは自転車に妻と娘が乗り、私は息子を乗せたベビーカーを押して歩いていた。 もちろん本当の遠出の際には、電車移動をしたりレンタカーを借りたりもするのだが、私の住んでいるところでいえば、自転車圏内にあんがい楽しい行き先が豊富にあるのだった。 そんなわけで昨日はさっそく自転車で出掛けた。とはいえ空模様が若干あやしかったので、行き先は近場の緑地公園にしておいた。それでも自転車の機動力のおかげで、遠くのエリアまで気軽に足を伸ばせたり、ちょっとした寄り道ができたりした。 久しぶりに公園遊びをする娘は大はしゃぎで、鼻の下に汗玉を浮かべながら、白い歯をキ
一昨日打ったワクチンの副反応が続いている。 初日の夜は激しい頭痛と吐き気。二日目の昨日は熱(37.7度)と軽い頭痛、注射痕の激しい痛み。三日目の今日は、熱(37.8度)と注射痕の軽い痛みだ。 症状は徐々に改善しているので、事前の情報通り、あと少しの辛抱なのだろうと思っている。ただ熱が思いのほか長引くので、仕事中はけっこうキツい。 今日も人事異動前の最終日ということで、本来であれば出社して異動するメンバに直接お礼を言いたかった。しかし外出したら更に熱が上がるだろうと考え、急遽在宅勤務に切り替えた。 明日も人事異動後の初日ということで、出社して新メンバーとも顔合わせしたいところだが、熱が下がらなければ在宅勤務をやらざるを得ないだろう。 ただ同じく職域接種を受けた職場のメンバーに話を聞いたところ、腕の痛みはあるものの、私のように熱や頭痛が出ている人は他にはいなかった。 やはり私が体質的に副反応が
今日はコロナワクチンを接種してきた。 職域接種として会社で打ってきたのだ。少し前までは、自分は若いからワクチンが打てる順番がくるのはずっと先かな、なんて思っていたのだが、想像以上に早い接種となった。 今月の頭に会社で周知があり、先々週に募集アンケート、先週末に日時決定連絡と、とにかくスピーディに物事が運ばれていった。正直なところ、心の準備ができていたわけではなかったのだが、悩む時間すらなく決断をする他なかった。 あくまで希望による接種だったので、他の人たちは果たして受けるのだろうかと心配していたのだが、日時決定連絡の際の名簿を見る限り、ほぼ全員が接種をするようであった。 とはいえ実際に接種するのはもう少し先で、いざとなればキャンセルもできるのだろうと高をくくっていたのだが、連絡のあった接種日はかなり直近で驚いた。こうなればもう覚悟を決めるしかない。 そして今日。接種会場である会社の研修セン
ラジオを聴いていると芸人の凄さを実感する。 とくに瞬発的な切り返しとフリートークではその真髄をよく味わうことができる。中でも毎回感服させられるのはオードリーの若林だ。 昨日のラジオにおいても、その力を遺憾なく発揮していた。軽快なオープニングトークは、淀みなく話題が連鎖されていくし、端々のさりげないワードチョイスにはただただ感心させられる。 今回の若林のフリートークゾーンでは、最近ベランダで育てはじめたというミニひまわりについての話がされた。種から育てるのは初めてらしく、なかなか芽が出ず気を揉む日々が続いていたらしい。 それが先日、ついに芽を出してくれて、可愛くて仕方がないのだと言う。しかし喜んだのも束の間、次の工程が『剪定』であることを知ったのだった。 愛情を注ぎ、やっと顔を出した幾つかの芽。それを半分に『剪定』しなければ、養分を奪い合いうまく育たないのだという。なんて残酷なんだ。それを簡
夕食前に子供ふたりが寝てしまった。 そうなると大人ふたりもだらけてしまう。ただでさえ金曜の夜なのだ。妻は夕食つくりたくなーいとソファでまるまり、私はその横に座り、仕事終わりのご褒美にと読書に耽る。 娘はスイミング帰りなので疲れている。ゆえにしばらくは起きないだろう。息子も風邪をひいているのでできるだけ寝かせてあげたい。そうなると夕食も遅くなり、どうやっても夜更かしは確定なのだ。 そんなわけで、私たちは金曜の夜を貪るようにだらけた。録り溜めたバラエティを惰性で観た。子供が順に起きてきたので、妻が重い腰をあげ夕食をつくった。私も洗い物をしてアシストする。チキン南蛮だった。ぱぱっと作っても妻の手料理は美味しい。 私たちはペロリと平らげたが、案の定、寝起きの娘の箸は重かった。彼女の食べ終わりを待っている間、私たちのだらけモードが再開される。 金曜の夜に多いが、妻がゲームをやりたいといいだす。久しぶ
「わたしがあっちむいても、こっちみててね」 ベッドの上で娘が言う。私が指示に従わないと、もう、といって身体の上にのしかかってくる。見ててって言ってたでしょ、と叱られるのだ。私だって寝返りくらいは自由にうたせて欲しいのだけれど。 他にも腕はこうぎゅっとさせてて、だの、ここに手を置かせて、だの要求は多い。そんなことよりも早く寝なさい、と口では叱るものの、女の子特有のその甘え方に、ときめきの萌芽を感じるのであった。 子供でもやはり異性は異性。甘えられると、小さい恋人ができたような、嬉しい感情を抱くこともたまにはあるのだ。きっと妻も息子がもう少し大きくなれば、同じような感情を抱くのではないだろうか。 また娘の甘え方が、なんだか恋人時代の妻にも似ていて、やっぱり親子なんだなあと実感していた。そんな懐かしい感情にも包まれながら、娘が寝入るまで静かに同じ方のほっぺを布団に押し付けていた。
息子の咳に痰が絡んできた。 自分で洟もかめないので、苦しそうになると泣かせながらに吸引してあげている。熱は微熱程度だが、風邪だと自覚できないぶん不憫だなと感じる。 しかしそんな中でも、笑顔を見せてくれるので救われている。行動や表情はおおよそ普段と変わらず、元気に動いては、きゃはっと声を出して笑う。 最近の彼とのコミュニケーションに『マネマネ』というのがある。これは彼の方から意思疎通を図ってくるので、可愛くて仕方が無い。 まずはこちらを見つめ、ゆっくりと首をかしげてくる。意図を察してこちらも首をかしげて見せると、「つうじた!」と嬉しそうに笑うのだった。 また同様に、彼の得意技である『総書記の拍手』をこちらに向けてくることもある。これも『マネマネ』のお誘いだ。彼をまねて同じテンポで手を叩くと、これまたニコニコと笑顔になる。 たまに彼は、相手が自分のマネをしているかを確かめるように、ぴたっと動作
正念場を迎えている。 娘の風邪が私と息子にうつった。娘も熱は下がったが、たん絡みの咳がまだ完全には止まらない。幼稚園も継続して休んでいて、妻もてんやわんやだ。 私の仕事においても、会社におけるビッグイベントを直前に控え、ひっきりなしに仕事が舞い込んできている。今日も週の頭からマックス残業を出し、ハードな一日を過ごした。 明日も娘が幼稚園にいけるかどうかは微妙なところだ。咳以外の症状はないので、本人は元気を持て余しており、これ以上家の中に閉じ込めておくのは難しい。かといって幼稚園にも迷惑はかけられない。咳が止まってくれるのをただただ願うばかりだ。 息子の方も、今日病院で薬をもらってきたものの、それですぐに治ってくれるかはわからない。こちらも娘同様に長引けば、また治りそうな頃にはまた誰かにうつる、という悪循環にも陥りかねない。 私も風邪をもらったものの、薬で症状を抑え、なんとか仕事はできている
娘が風邪をひいてしまった。 幼稚園でもらってきたか、気温の変化にやられたのであろう。ここのところ二日連続で休んでいる。 今日は38℃近く熱が出たので、病院に行き診察を受けてきた。診断は風邪。洟を吸引し、薬をもらってきた。1日安静に過ごさせたが、思うほど快方へは向かわなかった。長い闘いになるやもしれない。 娘も辛いだろう。眠くもないのにベッドに横にならされ、風邪をうつさないよう家族との接触も限定されている。弟も心なしか寂しそうだ。遊びたい気持ちもグッと抑え、ひたすら安静に一日を過ごした。 この調子だと明日も幼稚園には行けないだろう。プールもお休み。週末もどこにも行けないかもしれない。それでもなんとか治して来週からは幼稚園に通えればよいな。家族にもうつらないことを祈る。 それにしても、娘がおとなしいと家の雰囲気がガラリと変わる。騒がしくないので過ごしやすいのだが、やはりちと物足りない。北海道の
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