ページ: 1 | 2 | 3 学校生活で児童生徒が最も楽しみにしている行事のひとつに修学旅行がある。親元を離れ、見知らぬ場所で友人たちと過ごす数日は、大切な思い出となること間違いない。一方、その費用は一部自治体を除き、保護者の負担となる。家計で負担する教育費について取り上げるシリーズの最終回は、小中学校の修学旅行費について考える。 一括での支払い 月の生活費の半分以上 昨年10月末。本島南部の中学校で行われた修学旅行説明会。資料を見て女性=40代=はため息をついた。修学旅行は年明けに2泊3日で、京都、奈良、大阪を予定しており、費用は7万9200円。約1カ月後の12月上旬までに一括で納入するよう書かれていた。女性はシングルマザーで手取りは10万円以下。就学援助を受給しているため、旅費の一部は還付される。とはいえ「1カ月の生活費の半分以上に当たる8万円を一度に支払うのは大変だった」と振り返る。