「号泣した」「5回見た」――。筆者の周りでも感動の声が渦巻く。かく言う自分も涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった口だ。東京テアトルが配給するアニメ映画「この世界の片隅に」のことだ。太平洋戦争末期の広島県を舞台に、ごく普通の市民である若い女性の日常を通して戦争を描く。平時も戦時も、一生懸命にたくましく、助け合って生きることのいとおしさがにじむ作品だ。11月12日から公開され、当初は全国63カ所、足元で
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