毎日グラフのインタビューで「Dr.スランプ」の創作過程などを語る鳥山明さん=東京都千代田区神田駿河台の山の上ホテルで1981年11月撮影 「Dr.スランプ」や「ドラゴンボール」などのヒット作を生んだ漫画家の鳥山明さんが1日、急性硬膜下血腫のため68歳で死去した。急性硬膜下血腫とはどういう病気なのか。脳神経外科の専門医は「緊急手術が必要なケースが多く、時間との戦いになる場合が多い」と話す。 「なかめぐろ脳神経外科・内科 頭痛クリニック」(東京都目黒区)の青山尚樹院長によると、急性硬膜下血腫は頭部の外傷などで、脳と硬膜のすき間に血がたまって脳を圧迫する疾患だ。重篤な場合には脳が腫れる。 ボクシングなど激しいスポーツで発症するケースが代表的だが、高齢者が転倒して発症することもある。 原因は外傷だけではない。まれに脳内の血管の異常で発症する場合もある。 急性硬膜下血腫を発症すると、意識がなくなった