ヤマハ社は、ネットワーク経由で高度な音声処理や音楽制作の機能を利用できる新技術「クラウド型VST」を開発したと発表した。 「VST」はスタインバーグ社が1996年に発表した技術で、以前はハードウェアを使用するしかなかったシンセサイザー、エフェクター、ミキサーをソフトウェア化して、コンピュータのCPUで再現し、それらをコンピュータ内で接続させるものだが、現在では数多くの音楽制作ソフトウェアがVSTに対応しており、またさまざまなソフトウェアシンセサイザーが「VSTプラグイン」としてリリースされている。 今回発表されたこのクラウド型VSTは、高い計算能力を必要とするエフェクターなどのVSTプラグインをサーバー上に実装することにより、ネットワークを通して必要な機能を必要な時に利用できるようにするというもので、高度な音声処理をサーバー側で行うため、携帯電話や携帯ゲーム機など、処理能力の低い端末か