新規参入者が絶えないのは、昔からのアパレル業界の特色だが、当方が若かった時分の90年代から2000年代半ばまでと、2015年以降では、デビューする有象無象のブランドの立ち上がりの様子は大きく変わっているように感じる。 2000年代中頃までにも読モやタレントなどいわゆる「素人ブランド」のデビューは多々あったが、必ず、業界や製品に通暁する会社や個人がサポートしていた。そのため、企画会議段階ではド素人の珍発言も多々あったと考えられるが、製品をリリースする段階や、メディアに発表する段階での珍発言や珍製品はほぼ皆無だった。 ところが、2010年以降、特に2015年以降にデビューした素人ブランドには、そういうプロフェッショナルなサポートが無いと思われるものが増えた。 先日、合繊100%のニット(いわゆる横編み)を「モヘヤカーディガン」と表記してSNS上で問題視されたインフルエンサーブランドがあった。