山本一郎です。いま44歳なのですが、後期高齢者である75歳になるまでに30年「も」あるのか、30年「しか」ないのか、いまひとつピンとこないところはあります。もっとも、身の回りの高齢者とそんな話していると「そんなのあっという間だよハッハッハ」とか笑い飛ばされて「あっ、はい」という反応しかできない自分が悲しくなります。 そんな中、最近お騒がせな日本老年学会から実に微妙なネタがやってまいりました。まず65歳から75歳を「高齢者」ではなく「准高齢者」と呼ぼう、という話であります。 75歳で高齢者、65歳は「准高齢者」学会提言:日本経済新聞 報じる媒体によって微妙なニュアンスの違いはありますけれども、日本老年学会の報告書を見てみると、それなりにエビデンスを積み上げたうえでの踏み込んだ内容となっていて、ある意味で「元気なのに支えられる側になろうと思うなよ」的な文意が垣間見えます。 実際、報告書のなかに