一言で言うと、CxDとはターゲット顧客が1日に経験する「ブランド体験」を、すべて時系列で並べて一覧化したものです。調査に基づくのが理想ですが、身近な近しい人にヒアリングしつつ、残りを想像で埋めていくだけでも十分に発見があります。 例えば、朝、駅に着いてグレゴリーのリュックから定期パスを取り出す。チャックを開くざっくりとした感覚がとても心地よい。これはブランド体験です。会社に着いて、シアトルのスタバ一号店で買ったオリジナルマグカップに、Nespressoで淹れたエスプレッソを注ぐ。横で同じくコーヒーを淹れていた同僚がマグカップに関心を示したので、購入したときのストーリーを語る。この数分の間に、2つのブランドに対して2人の顧客に、合計4つのブランド体験が生まれています。 CxDでは、このようにブランド体験を時系列に書き出していきます。それぞれの体験には、対象となるブランドと、その体験がポジかネ