コンビニエンスストア最大手のセブン-イレブン・ジャパンが今秋から、販売期限まで数時間に迫った弁当やおにぎりなどの販売に、本部の負担でポイントを付与することが明らかになった。購入者に付与するのは電子マネー「nanaco(ナナコ)」のポイントで、現状の5倍(100円で5ポイント)程度を還元することなどを検討している。購入者から見れば事実上の値引きに当たるが、同社は「あくまでも、値引きではない」と説明する。 販売期限が切れた商品の廃棄による損失は原則、商品を仕入れた加盟店の負担になる。同社が「値引きではない」とするのは、今回はポイント費用を本部が負担するため、販売促進策という位置づけだからだ。「値引きではなく販売促進」という位置づけが本部にとって重要な背景には、販売価格は加盟店が判断するという原則がある。 コンビニの廃棄ロス問題では、本部と加盟店の間で綱引きが続いてきた。廃棄ロスによる損失を減ら