自社の評価を「能力評価」と定義している企業があります。ただ”能力”という言葉は非常に曖昧で、何を評価すべきか混乱している企業もあるようです。 一般的に”能力”は、「潜在能力」「発揮能力」「保有能力」に分かれます。それぞれに意味づけをしてみますと、 ・潜在能力 … 未だ、顕在化していない力 ・発揮能力 … 現在、実際に顕在化している力 ・保有能力 … 過去、顕在化した実績のある力 といったことになるでしょうか。 「潜在能力」は、未だ顕在化していないため、人事評価には適しません。潜在しているかどうかは採用で見極めようとしますし(実際には難しいですが)、潜在している場合は、教育により発揮させようとしますので、人事評価の対象から外れます。 「発揮能力」は、実際に顕在化している最中であるため、業績・成果・行動といった側面で見ることができます。人事評価にて判定し、賞与や昇給を決定材料にします。 「保有