博報堂はサントリーなどから受注したテレビCMなどの広告制作費について、事前に取り決めた代金より過大に請求していたと発表した。実費で精算するルールだったが、下請けの制作会社が作成した書類の金額を上書きするなどして改ざんしていた。過大請求の金額は公表していないが、サントリー側と返納に向けた協議を始めているという。 博報堂は今年10月、複数の広告制作の案件で不適切な請求があったと発表した。弁護士3人でつくる調査委員会を設置し、不正の規模や原因分析、再発防止策の策定を進めている。今回明らかになったのは、サントリーとサントリー食品インターナショナルの案件。取引の中で、サントリー側からの値引き要請はなかったという。