ことしも各地で行われた卒業式。 東京の私立大学では多くの晴れ着姿の若者たちとともに、72歳で門出を迎えた人がいました。 諦めずに学び続ける原動力となったのは、同じ大学に在学中、23歳で亡くなった娘への思いでした。 (仙台放送局記者 杉本織江) 「立派なものをいただきましたよ。やりました!」 そう声をかけてくれたのは、宮城県石巻市から出席した加藤幸子さん(72)です。 卒業証書に当たる学位記を、うれしそうに広げて見せてくれました。 3月18日に東京で行われた大学の卒業式に夫と息子の3人で出席し、喜びを分かち合っていました。