元日から早くも「古本病」の発作が起こり、ヤフオクでこんなものを買ってしまった。『百家短編集』と題した本が7冊と、『諸家説苑』と題した本が4冊、計11冊のセットだ。 私はネットで古本を買うとき、知らない著者や内容がよくわからないタイトルの場合は事前に検索をかける。だいたい国会図書館と「日本の古本屋」を見るのだが、上の二つの書名はどちらでもヒットしなかった。 見るからに古そうな本だし、なにより格別に安かったので、「まあいいか」と思って購入したのだ。 商品が届いて実物を見ると、検索にかからなかった理由がわかった。この本、個人が作ったオリジナルの本だったのだ。正確に言えば、複数の雑誌をバラして製本した「合本」である。(そういう可能性も考えなくはなかったが) 本の背には手書きの書名の下に「鈴木編」と書かれている。つまり鈴木さんが作ったわけだ。いい仕事してますな、鈴木さん。 元になっている雑誌は大正1