コロナ禍のどさくさで画策されていた検察庁法改正案は、当事者である検事長の自爆もあって成立が流れたわけだが、とりわけ世論を喚起したのは、小泉今日子ら芸能人による「反対ツイート」だった。そんな折、与党は別の改正法案成立も見送る方針を示した。こちらの“立役者”は、誰あろう柴咲コウ――。 *** 自民党の森山裕国対委員長は5月20日、国内で開発されたブランド果樹や新品種の苗木などの海外流出を防ぐ「種苗法」改正案について、今国会での成立を見送る方針を示した。全国紙政治部デスクの話。 「与党は『日本の農家を守る法律』だとして改正を進めていたのですが、野党からは農作物の自由な栽培が妨げられると反対が出ていました。現行の種苗法では、開発者が新品種を登録すると25年間は種子や苗木などの販売を独占できる一方で、農家の株分けや種取りは容認されてきました。改正案では、こうした農家の自家増殖も規制されてしまうおそれ