弱者男性(じゃくしゃだんせい)とは、独身・貧困・障害など弱者になる要素を備えた男性のことである[1]。 この言葉は、マジョリティであり強者であるとされる男性の中にも、恵まれない者や不幸な者がいると論じるときに用いられる[2]。2010年代からSNSを中心に使用されるようになった[3]。 定義・背景 多くの評論では、「弱者」の定義は曖昧だとしつつ[3]、その構成要素の候補として、労働の非正規性や収入、容姿、コミュニケーション能力、パートナーの有無、発達障害や精神疾患の傾向などが挙げられている[3][4][5]。 批評家のベンジャミン・クリッツァーは、そのつらさの内実として、経済的な困窮もありつつも、女性パートナーの不在による孤独感や承認の欠如が大きいと指摘している[6]。 経済アナリストの立木信は、2022年現在の中年男性はちょうど就職氷河期世代にあたり、1991年のバブル崩壊後の就職難であ