去年、NASA=アメリカ航空宇宙局が実施した、地球から離れた小惑星に探査機を衝突させ、軌道を変えられるか確かめる実験で、衝突前後の詳しい分析結果が公表され、研究グループは「今回の実験が将来、地球を守る技術になりえることを示した」としています。 NASAは去年9月、地球からおよそ1100万キロ離れた、直径160メートルほどの小惑星に、重さおよそ570キロの探査機を衝突させて、軌道を変えられるか確かめる、初めての実験を行いました。 この実験について1日、衝突前後の小惑星の様子を詳しく分析した研究結果が、科学雑誌の「ネイチャー」に発表されました。 それによりますと、探査機が小惑星の中心近くに衝突したあと、小惑星の周回時間はおよそ33分短くなり、事前の予想を超えた変化が確認できたということです。 これについて研究グループは、衝突の際、小惑星の一部が吹き飛ばされた影響で、予想より大きな変化が起きたと